山陰本線の旧線を再利用したトロッコ列車は大昔に乗った気がするのだが、いまいち自信がないので改めて乗ることにした。 ちょうど沿線の紅葉もまだ残っているはずで楽しみだ。
e5489で予約しトロッコ亀岡駅へ
トロッコ列車は1991年の開業以来30年も経つのにいまだ人気が高く、週末などはすぐ満席になるので、空いてそうな上り列車に乗ることにして、予めe5489で予約しておいた。 ただe5489はA席~D席の指定はできるが、シートマップで指定をすることができない。 JR西の子会社だし、なんでそんな制限をかけるのか理解に苦しむが、どちら側でも川沿いの景色は楽しめるので、進行方向窓側のA席で予約をかけたところ、川沿いの距離が長い進行方向左側(偶数)のA席だった。ラッキー。
京都駅から山陰線に乗って、新線から保津峡をちらほら見ながら馬堀駅へ。
馬堀駅は保津峡を抜けた新興住宅地の駅といった普通の佇まいであったが、トロッコ列車に乗すると思しき人たちが多く下車した。 ただここからトロッコ亀岡駅までは歩いて10分ほどかかる。 のんびりとした田園風景を10分ほど歩くのもそれはそれでよいのだけど、なんで馬堀駅までトロッコ列車を走らせないのだろうか。
トロッコ亀岡駅は立派な駅舎なのだが、テナントのラーメン屋もお土産屋も休業しており、時間つぶしをする場所がなく退屈であった。 列車が遅れるリスクを考えないといけないが、余裕を持った乗り継ぎでは暇を持て余してしまいそう。 この次の列車は満席だそうだ。待合室は人でいっぱい。すごい人気だね。
保津峡の景色を堪能
14:25、トロッコ列車が到着。折り返し14:30発の嵯峨野12号になる。
客車は貨車を改造したもので、ゴツゴツとした乗り心地が楽しい。
出発後すぐに保津峡が見えてくる。 前半は自分の席側に保津川の景色が広がる。
線路沿いの樹々は赤や黄色に色づき、川の景色と紅葉を楽しめる。 ピークはちょっと過ぎた感はするが、それでも綺麗だ。
トンネルを抜け、現山陰線の下をくぐり、また紅葉を楽しむ。 めまぐるしい景色の変化は全く飽きることがない。これは人気が出るのもわかりますな。 車内は満席なうえに立客もいて大賑わいだ。
途中駅のトロッコ保津峡駅へ。普段は人がいないと聞いていたが、今日はここから乗る乗客もいた。
トロッコ保津峡駅を出てしばらくすると保津川を鉄橋で渡り、今度は反対側が川沿いとなる。 距離的に言うと前半のほうが後半より2倍以上川沿いを走るのであるが、紅葉の綺麗さだけでいえば、後半のほうが綺麗な気がした。 まあ、隣の芝生がなんとやらなのかもだけど…。
竹林の小径がほど近いトロッコ嵐山駅に着くと、乗客の半分以上が降り、車内はちょっと落ち着く。 ここからは山陰線の下り線を走る。上り列車は1キロほど逆走する形となり、鉄ヲタ的には大変興味深い区間だ。
15:56、トロッコ嵯峨駅へ到着。25分ほどのトロッコ列車の旅は終了です。 トロッコ嵯峨駅は多くの人で賑わっていた。この後の下り列車は全部満席だそうだ。ほんと大人気だね。
嵯峨野トロッコ列車のまとめ
紅葉シーズンということもありなかなか楽しかった。 乗車時間も25分と手頃だし、京都市内から20分ほどの距離でこんな渓谷美や紅葉が楽しめるので、人気が続くのもわかる気がするが、この時期でもこんなに混むというのはびっくりである。インバウンドが集結していた頃は指定券とか取れなかったのだろうね。 次回乗るとしたら、もう少し空いた時期にのんびり左右を行き来しながら楽しみたいものだが、この鉄道はそんなシーズンあるのかしら…。