南九州旅行記(3・終):指宿のたまて箱・指宿枕崎線(2020年12月)

2020年12月31日

南九州旅行記(3・終):指宿のたまて箱・指宿枕崎線(2020年12月)

午後は日本最南端の路線、指宿枕崎線に乗ります。

特急 指宿のたまて箱


鹿児島中央11:56発の特急 指宿のたまて箱3号に乗ります。

特急 指宿のたまて箱 | JR九州の列車たち 〜JR九州 観光列車【D&S列車】・新幹線〜

個性あふれる洗練されたルックスやユニークな仕掛けが満載のJR九州の新幹線や観光列車の紹介です。





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指宿のたまて箱は指宿への観光客向けの特急列車である。
といっても種車は朝乗った吉都線でも使われていた近郊型のキハ47なのに指宿までの小一時間で特急料金を取るし、白と黒が車体の半分ずつ塗られたいかにもJR九州っぽい塗装も気に入らなく、最初は乗るつもりはなかった。
だがWeb会議が入ってしまい最初乗ろうとした普通列車に乗れなくなってしまったのと、大人気で直前では指定券が取れないと聞いていたのだが、なぜか前日でも普通に取れたのでせっかくなので乗ってみようと思った次第である。

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車内は錦江湾の景色が望めるように海側にセットされており、観光客には人気が高い。
といっても、木を多用した内装はいかにも量産型水戸岡デザイン相変わらず代り映えがしない上に、山側席は単なるボックスで、ここにアサインされてしまうと退屈の極致らしいけども。

さて自分の指定された1号車に向かうと…。

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なんと元々はやとの風で使われていた予備車が充てられていた!
ホームページ上でも予備車が使われることがあると書かれていたのは知っていたが、まさか自分が当たるとは…。
この予備車は普通の2人掛けシートなので、座席数が多くだから指定席が前日でも取れたのかもしれない。

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とはいえ、単なる予備車ではなくちゃんと改装されているし、真ん中にはラウンジスペースもある。
ちゃんと窓枠のあった海側の席を取れたので、逆に乗り鉄には良かったのかも。

列車は平日にも関わらずほぼ満席だった。すごいな。

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鹿児島中央を出発してしばらくすると高台から桜島を臨める区間をゆっくりと通過する。あいにく午前よりも雲が出てしまったようだ。
そして錦江湾を一望できる区間を走ると喜入へ。遠くに石油備蓄基地が見える。中学入試とかでおなじみの場所を見れて満足。

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わずか1時間足らずの運転にも関わらず、アテンダントさんがいて車内販売もしている。
せっかくなのでプリンを頼んでみた。ごま味が濃厚で美味しかった。

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指宿駅到着直前、指宿市役所脇を通ると黄色い旗を振った一団がいた。
これは市役所の人たちが昼休み中にこの列車を出迎えてくれているそうだ。
ハード面だけでなくてこういうソフト面で地元の人から出迎えてくれると嬉しくなる。

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列車は12:48、指宿へ到着。扉上から煙が出ているがこれ玉手箱演出なのだろうか?年を取ることはなかったけど。
しかし平日だというのにすごい人だな。

指宿のたまて箱、最初はたいして期待してなかったけどなかなか楽しい列車だった。
ハード面は相変わらずの水戸岡デザインだったが、アテンダントサービスなどのソフト面がしっかりしてたのが好印象。こういうのハードだけじゃダメだからね。
1時間と短いし、手軽に観光列車の旅を楽しむならちょうど良い列車なのではないかな。長すぎると普通の客は飽きるだろうし。
次回指宿に来る機会があれば今度こそ普通の展望シートに乗ってみたいが、自分が見た限りこのコロナ禍でも絶好調に見えたものの、次回ダイヤ改正では臨時列車に格下げになってしまうらしい。どの程度運行されるのかわからないが、単に収支だけ見てアテンダントサービスを減らすとか、いかにもJRらしいことはしないでほしい。

指宿駅前の足湯でWeb会議


今回、なぜ月曜日に休みとって来たかというと、土日まるまる家を空けづらいなと思ったのもあるが、指宿枕崎線の工事日を狙ってきたというのが大きい。

指宿枕崎線の線路修繕工事に伴う列車の運休等について
https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/kouji/__icsFiles/afieldfile/2020/09/08/200908_ibumaku_kakudaimaai.pdf
山川〜枕崎間において線路の修繕工事を実施することに伴い、以下のとおり一部の列車を運休、また臨時列車の運行を致します。
工事期間中はご迷惑をおかけしますが、ご理解賜りますようお願い致します。

(略)

2.工事実施日の運休区間について(抜粋)
A 12:02 → 14:41 指宿〜枕崎

3. 工事実施日の臨時列車について(抜粋)
【指宿発〜枕崎行】
指宿 14:24 → 枕崎(着) 15:46

線路修繕工事によって日中の列車が運休となるのだが、午後の枕崎行列車は約1時間遅れで臨時運行されるので、この合間を使えば指宿で砂風呂に行けるのではないか?と思って予定を組んだのである。
ところが…

臨時休館のお知らせ 
http://ibusukisaraku.sblo.jp/article/188188359.html
砂むし会館「砂楽」では温泉を安全・清潔に保つため、設備のメンテナンスを予定しております。
2020年12月7日(月)から10日(木)まで 臨 時 休 館 となります。

……_| ̄|○
なんと自分が行った日に限って砂むし会館が休館だと…12月上旬が毎年メンテナンスだとは飛行機予約してから知ったので、完全にリサーチ不足だったなぁ。
いろいろ調べてみると休暇村指宿なら何とか行けなくはないことがわかったが、バスに乗らねばならずちょっとでも砂風呂待ちになると入れず何のために行ったかわからなくなる。
そのうち午後一もWeb会議が入ってしまったので今回は諦めることにした。残念…。

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そんなわけでWeb会議できる場所でもないかと思っていたのだが、指宿駅前はよくある観光地駅と同様駅前は古き良き店しかなく、ファミレスなどは市街地から離れた道路沿いにしかないようだ。さて困ったなと思ったらすごい場所を見つけた!

指宿駅前足湯|観光スポット|鹿児島県観光サイト/かごしまの旅

鹿児島県内の観光スポットを幅広く網羅!目的やエリアに合わせて探せます。




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駅前ロータリーにある足湯なのであるが…

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なんとテーブルがあった!何のためにテーブルがあるのか正直意味が分からないが、パソコン開いて足湯につかりながらWeb会議ができる!
しかも駅前ロータリーは指宿市のフリーWi-Fiが飛んでいるのでネットまで使い放題!こりゃすごいわ。
田舎の駅前あるあるなのだがジングルベルなどのクリスマスソングが流れていてWeb会議で発言しづらかったが、それを吹き飛ばす便利さで大満足であった。あと電源があれば完璧なんだけど(笑)
まあこれも一種のワーケーションだな。

JR日本最南端の駅へ


Web会議を終え、指宿14:24発の枕崎行に乗車する。

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先ほどの指宿のたまて箱と同じキハ47の2両編成だが、自分としては普段着の雰囲気のこちらのほうが好きだな。

列車はゆるゆると走るが、線路修繕工事を行った区間とは思えないほど保線状態が悪い!上下左右に揺れまくるし、速度も全然出ない。
JRとして存続させるならもうちょっと資金投入すべきなんじゃないかな…。

さて、この区間の一番の見どころと言えば…

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西大山駅である。日本最南端の駅はゆいレールの赤嶺駅に譲ることとなったが、長らく日本最南端の駅として知られ、自分としても一度は訪れたかった駅である。
この区間を日中は知る定期列車写真撮影ができるようにここで2分ほど停車するのだが、嬉しいことにこの臨時列車も2分停車してくれる。

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遠くに開聞岳を望む(JR)日本最南端の碑の景色。自分の目で見ることができて満足です。

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西大山駅はこの写真だけ見ると何もない田畑の中にぽつんと位置する駅のように見えるのだが、実際は駅前はかなり開けていて、列車を使わない観光客も集まる場所になっている。
それだけならまだ良いのだが、興ざめなのは駅の反対側に林を切り開いてメガソーラーが作られている点。最近列車に乗っててもメガソーラーがかなり幅を利かせているのが目につくのだが、はっきり言って自然環境破壊にしかならないから何とか考えてほしいものだ。

枕崎駅へ


指宿枕崎線の列車はのんびりと西へ進む。

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端正な姿の開聞岳を横に過ぎ、遠くに太平洋の大海原が見えてくると、もうすぐ終点の枕崎である。

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枕崎駅といえば、自分の世代では宮脇俊三氏の「最長片道切符の旅」の終着駅として印象が深く、ここも一度訪れたい場所であった。
といっても枕崎駅は2006年に旧駅舎から手前に移転し、当時の駅ではなくなっているのだが、地元の寄付により駅舎も復活し、終着駅の風情はたっぷり。
遠くまで来たなぁと感慨深くなる。来て良かったです。

空港バスで一気に鹿児島空港へ


先ほど乗った列車はわずか7分後の15:53に折り返し、何人かいた乗り鉄っぽい人たちはそれに乗って帰るようであったが、自分は駅前のこちらへ…。

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鹿児島交通枕崎販売所である。
ここから鹿児島空港までリムジンバスが走っている。料金は2300円もするのだが、なんと地域共通クーポンが使えるということで乗車券を買いに来た。

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バス車内では地域共通クーポンが使えず、販売所のみということで営業時間が気になるところであったが無事に開いていた。
ネット上で営業時間がわからなかったので記録にパチリ。「10:00〜13:30、15:00〜18:30」ということです。

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枕崎16:00発の鹿児島空港行リムジンバスは、旧駅舎のあったあたりのロータリーから出発する。

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途中加世田バスターミナルを経由。ここは1984年まで鹿児島交通の駅だった場所だ。乗れなかったのは残念だが、今もバスターミナルとして使われ、記念館も併設されているそうだ。今日は素通りだが、一度来てみたいところだ。

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夕暮れの遅い鹿児島も17時を過ぎるとさすがに日が暮れてきた。
高速道路に乗り、桜島を右手に臨む。しかし、リムジンバスだとたった1時間15分ほどで鹿児島市内か…これでは指宿枕崎線など全く太刀打ちできませんな。

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結局リムジンバスは自分意外に誰も乗ってこず、貸し切り状態で定刻17:45に鹿児島空港へ。
ついさっきまで枕崎駅で感慨に浸ってたのに、あっという間に現実世界に戻ってきた。

JL654便で帰京


帰りは鹿児島18:40発のJL654便である。

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月曜夜の便ということもあって結構混んでて、非常口席だったので隣の席にも人が来た。こうなるとB737は息苦しいし、出発も遅れ気味になってしまいあまりよくないね。しかも羽田は必ず端っこのゲートだし。
次回はワイドボディ機に乗りたいところだが、これで2020年のヒコーキ利用はおしまいである。

南九州旅行のまとめ


久々に単なる乗り鉄旅行をしたが、Web会議を2件こなしたほか(泣)そこそこ観光らしきこともしたつもりである。
自分としては念願の西大山駅や枕崎駅を訪れたことができたので満足であった。今や、沖縄はもとより台北や上海に夕方いてその日のうちに帰ってきたことのある自分であるが、特に、夕方枕崎にいて、その日のうちに東京に帰った時の「ああ、遠くまで行ってきたな」という思いを久々に味わうことができたのは、楽しかった。
今年はコロナ影響で全く海外に出ることはなかったけど、かつて楽しんでいた鉄道の旅にまた舞い戻ることができたのは、それはそれで良かったのかもしれない。

なので、GoToトラベルがあるうちにまた乗り鉄の旅へ行きたいところですが、次はいつかな…。
正月休みに行こうと思って仕込んでたのだが、GoTo停止の憂き目に合ってキャンセルしてしまったし…(泣)

ラベル:JAL
posted by たま at 10:27 | Comment(0) | 南九州旅行 2020.12.06-07 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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