たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

上海・蘇州旅行記(4):上海着夜便で浦東の夜景は見れるか?

今や世界屈指の大都市になった上海であるが、意外なことに公共交通機関の終電が早い。

以前よりは延長されたが、浦東空港の終電は地下鉄が22:30、リニアが22:40、エアポートバスが23:00である。 さらに、日~木は都心部でも地下鉄は23時前後で終わってしまう。このほうが健康的なのかもしれないが、今日みたいに夜上海に着く場合は非常に困ってしまう。

さらに、浦東空港はとても広く、さらに入国は時間帯によっては混むと言う。過去2回来た時も30分以上はかかった記憶がある。

今回、バルク席を選んだのは1秒でも早く降りたかったからなのだが、果たして21:55着予定のJL879便から公共交通機関には間に合うのか??

なんと10分ちょっとで入国完了!

JL879便のドアがオープンしたのは21:52。慌ただしくブログ用の写真を撮りながら(苦笑)入国審査へ急ぐ。

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入国審査の前に指紋を登録し、入国審査の列に並ぶ。

意外なことに各レーンに数人しか並んでなかった。 ほどなく自分の番に。特に何も質問されずに入国審査は無事通った。

荷物は預けてないのだが、中国は税関で荷物検査がある。 結構並んでいてうーん時間かかるかなぁと思ったのだが、検査はザルに近い形だったので意外にあっさりパスした。

地下鉄の荷物検査もそうだけど、こんな意味のない検査いつまでやり続けるんだろう…。

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意外や意外、22:04に外に出ることができた!わずか12分とは全く予想外の結果であった。 こうなると、リニアの終電1本前の22:15発に乗れるのではないか…?

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リニアの駅は第1ターミナルと第2ターミナルの中間にあり、ターミナルからは結構歩く。

たしか5分前には切符販売が終わるはずなので時間が気になって小走りになったので、11月末だというのに汗かいてしまったが、なんとか6分前の22:09にリニア乗り場に到着。

この窓口は海外ブランドのクレカが使えないと聞いてたので、わざわざこのために手に入れた銀聯カードで切符を買い、荷物検査を済ませてホームへ。

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なんとなんと、22:11にはリニアのホームに着くことができました!飛行機を降りてからわずか19分!!素晴らしい。

なかなか思い通りには行かない中国にしては上々の滑り出しとなりました。

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この時間は最高時速300kmであるが、さすがリニアは速い。わずか8分で龍陽路站へ到着。

QRコードで上海地下鉄をスイスイ利用

さて、予想外に早く市内へ入れるとなると、さらに夜景が見たいと欲が出てきた。

上海の夜景は観光に不可欠な存在であるが、あいにく外灘のライトアップは22時までとこれもまた早く、こちらはもうどうにも間に合わない。

ただ、対岸の浦東側のビル群のライトアップは23時までというネット記事があり、それであればギリギリ間に合うかも…と思い、予定を変更して外灘へ行くことにした。

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リニアの龍陽路站を降り、地下鉄2号線の駅へ向かう。

上海の地下鉄の切符購入はこれまで1日乗車券を買うか、ICカード型の乗車券を都度買うかしかなかったが、昨今のQRコード決済普及により、現金で買える券売機がものすごく少なくなっていると聞き、ここで時間を食うのがキツいなぁと思っていた。

ところが、ラッキーなことに11月から中国2大QRコードの一つである支付宝(Alipay:アリペイ)が、外国人でも使えるAlipay Tour Pass(アリペイツアーパス)のサービスを開始したので、上海地下鉄のMetro大都会アプリと組み合わせることで、外国人でもQRコードで地下鉄に乗ることができるようになり、ものすごく便利になった。

AlipayがTour Passで外国人に優しい仕様へ。中国へ行くなら必須のキャッシュレス決済サービスに進化 - Engadget Japanese

中国国内での決済はもちろん、日本を含む世界各国での勢力を広めつつある中国の決済サービスのひとつ、支付宝(Alipay:アリペイ)。スマートフォンでのQR決済はもちろん、 一部地域では顔認証での決済 も始まっており、キャッシュレス決済サービスとしては既に世界最大レベルの規模であることは広く知られています。 一方、同じようなキャッシュレス決済の大手、微信(WeChat:ウィーチャット)は、 ...

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↑アリペイツアーパスアプリ画面

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↑Metro大都会アプリのQRコード画面(リファンドしてしまったのでQRコードは表示されなくなってますが)

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↑地下鉄の自動改札。日本同様ICカードでも入れるが、QRコードでも入れる。

なのであらかじめこれらの準備をして入場。 最初、QRコードをしっかりと読み取り口にタッチしないといけないのかと思いくっつけたらエラー連発したのでうーん使えないのかと思ったのだが、QRコードは読み取り口から離すのね。日本で使ったことないので知りませんでした…(汗)

こういう人がいるので人が多すぎる東京ではなかなか使えない気がするが、上海はその手前に荷物検査があることもあり、QRコードと併用でも大して問題ないようである。 これまでアリペイや微信(WeChatPay:ウィーチャットペイ)が外国人に開放されていないのが大きな障壁となっていた中国のQRコード決済であるが、開放されてしまうと非常に便利だ。

今度、JR東が高輪ゲートウェイ駅でQRコードの実証実験をするようだが、外国人の利便性を考えるとFelicaはなかなか障壁が高く、QRコードの方が良いのは当然なわけで、あとは処理速度の問題をどうするかだね…。

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2号線に乗り南京東路へ向かう。 昔のように割り込み乗車をする人など全くおらず、字が簡体字であること以外は香港や台北と何ら変わらない雰囲気になっていた。

浦東の夜景は見れるのか?

南京東路站に着いたのは22:50。あと10分しかない。

今や東京を超える地下鉄路線網を誇る上海であるが、黄浦江を横断するのでしょうがないとはいえ、外灘へ行くのに南京東路站からテクテク歩かないとならないのは何とかならないものかしら…。

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タイミング悪く雨が激しくなっており、折りたたみ傘をさして歩く。

びっくりしたのは、ビルが9年前と比べさらに洗練されているうえに、9年前でもまだまだあったクラクションの嵐が今回全く聞こえなかったこと。こんなに上海変わったのか…。

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急ぎ足で歩き、なんとか22:59に外灘に到着。

一番のスポットである東方明珠塔はライトアップされていないどころか一番上まで見えないありさまであったが、ギリギリ夜景っぽい景色は見ることができた!

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黄浦江のほとりに着くとちょうど23時となり、バタバタと灯りが消えていった。 完全に消えるわけではないようだが、23時までという情報はおおむねあっているようだ。

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反対側の外灘の歴史的建造物はすべて灯りが落とされており、雨が降っていることもあってかろうじて和平飯店の写真を収めるのが精いっぱいであった。

ただこんな時間でしかも雨が結構降っているのに、観光客はそこそこいた。さすが上海随一のスポットだね。

そんなわけで、予想以上にうまくいった上海初日でした。

さて、あとはホテルに行くだけです。