プランバナン遺跡群を出たのが12時半。
さて、ボロブドゥールへ行く前に、このあたりで昼ごはんをどこかで食べるか、トランスジョグジャでいったんジョグジャカルタまで出るか…。
1日2本の鉄道でジョグジャカルタへ移動
と、思っていたのだが、ふと、先ほど空港で見た鉄道の時刻表を思い出すと、プランバナンを13:05に出る列車に乗ればジョグジャカルタへ行けることに気付いた。
だったら、鉄道で行こう!と思い、Googleマップを頼りに駅へ向かう。
幹線道路から道を1本脇に入り、ロクに舗装もされていない道を進む。本当にこの先に駅があるのか?と思うくらいであるが、遺跡入口から10分ほどで線路が見えてきて、小綺麗な駅舎に到着。
きちんと駅員がいて、無事ジョグジャカルタまでの切符も買えた。8000ルピアとトランスジョグジャよりは高いが、まあ十分安い。
13:05発の「終電」は、定刻より5分ほど遅れてやってきた。インドネシアの鉄道事情は良く知らないが、5分遅れというのは優秀な方なのではないかと思う。
自分以外に数人この駅から乗ったが、1日2本でどう使っているのだろう…。
列車は確か5両のディーゼルカーで、ソロとジョグジャカルタを結ぶ都市間列車だけあって席は埋まっていて座れなかった。 普通列車だったので冷房がついているか心配であったが、ちゃんとついていたので一安心である。
走ってしまえば鉄道は速い。空港前のマグウォ駅を通り過ぎ、20分ちょっとでジョグジャカルタ駅に到着。
あまり本数が多いわけではないジョグジャカルタ駅ではあるが、構内は市の中心駅としての威厳があった。
しかし、ジョグジャカルタの中心部であるマリオボロ通りには比較的近いものの、駅前はそんなに賑わっていなかった。 何より、トランスジョグジャが駅前を走っていない。なんだかなぁ…。
トランスジョグジャからおんぼろバスに乗り継ぎボロブドゥールへ
さて、次の目的地ボロブドゥールへは、ジョグジャカルタから1時間以上離れている。 なので、普通の旅行者はタクシーか旅行社経由で手配したチャーター車での移動が一般的なのだが、貧乏一人旅なので、もちろん路線バスで行く。
路線バスは意外に街の北西部にあるジョンボル・バスターミナルから出発する。意外に本数は多く、1時間に2~3本ほどあるらしい。
なお、ガイドブックによっては、街の南部のギガワン・バスターミナルへ行けと書いてあるものも多いが、ボロブドゥールはジョグジャカルタの北西にあり、南部にあるギガワン・バスターミナルへ行けというのはどうも合点がいかない。 事実、今回の旅行でボロブドゥールからギガワン行のバスは見かけなかったので、ジョンボルから行くのが安全確実だと思う。
今回のルートはこんな感じであった。 さて、まずはトランスジョグジャでジョンボルへ行くべく、バス停を探す。
とりあえずジョンボルは北西なので、西の方向へ500mほど歩くと、お立ち台みたいな停留所があった。
ほどなくバスが来たので乗車。エアコンが効いてて涼しい! ただ、トランスジョグジャは市内は上下同じルートで走る系統が少なく、ジョンボルまでまっすぐ行く系統がない。
やむなく市内中央部まで戻り、途中で乗り換えて1時間近くかけてようやくバスターミナルに到着した。
市場が集まる中にロータリーが広がる、いかにもアジアらしいバスターミナルだった。
さて、乗るバスは…。
中型の「ボロブドゥール」と書かれていた小さいバスが止まっていた。
これがまたオンボロで、噂には聞いていたが冷房がない。これに1時間も揺られるというのはしんどそうだ。
15時を過ぎたころ出発。バスには10人ほどが乗車。こんな少ないのに自分以外に日本人が1人いた。さすが10連休だね。
ほどなく車掌に運賃を払う。この路線、外国人向け運賃は車掌の裁量で決まる?ような感じだが、今日は25000ルピアであった。 地元客は1/10らしいが、まあ25000ルピアで1時間バスに乗るのなら十分安い。
冷房がないので、ドアは開けっ放しである。走ってしまえば結構風が入るので涼しいのだが…。
何としたことか激しいスコールに遭遇し、やむなくドアを閉める羽目に…暑い、死ぬ…(泣)
なんとかスコール地域を脱したと思ったら…
今度は道路工事で大渋滞。動かないのでバスの中は蒸し風呂に…暑い、死ぬ…(泣)
そんな過酷な環境のバスであるが、途中のバス停から地元の学生が乗り込むなど、かなりきめ細かく使われているようだった。
一昔、自分が幼稚園児だったころは非冷房のバスも普通に走っていたので、経験はあるはずではあるのだが、さすがにインドネシアで非冷房というのはもはや命に関わる。地元の人たちのサービス向上のためにも、頼むから冷房車を入れてほしい…(泣)
結局、1時間半ほどかかってボロブドゥールのだだっぴろいバスターミナルに到着。乗客は自分ともう一人の日本人とあともう一人くらいしかいなかった。
昼ごはんを食べずに来てしまったので、余計体力を消耗してしまった…。
ペチャに乗れという勧誘を振り切り、街なかへ向かって歩く。
勧誘こそしつこいが、市場や商店などは地元客向けといった佇まいで、夕方ということもあって地元の人たちがのんびり行き交う様は、ここが有名観光地であることを忘れてしまうほどだ。ボロブドゥール、なかなか良い街っぽい。
さて、今日はこの街に宿泊するので、まずはホテルへ行くことにしよう。