たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

台北旅行記(4):九份・十分貸切チャーターの旅

2日目午後は、事前にリクエストのあった九份へ遠征する。

ただ九份へはバスか電車で行くのが普通だが、グループ旅なので公共交通機関での移動は正直面倒くさい。 なので、VELTRAの「幹事さん必見!グループ予約」カテゴリで見つけた、貸切チャーターを手配することにした。

【貸切】九份+十分(天燈上げ)+十分の滝 台北市内2時間フリータイム付きプランがおトク!ベテランドライバー確約プラン有<日本語ドライバー> | 台北の観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)

満足度1位のベテランドライバーがご案内!貸切チャーターで人気の九份と観光名所を組合わせて自由に巡るプランです。ゆっくり九份に滞在するもよし、十分で天燈上げと一緒に楽しむもよし、夜市に立ち寄って台湾グルメを堪能するもよし。ご予約はこちらから。

このプランは九份だけでなく、十分瀑布、そして十分での天燈(ランタン)上げもついている。十分は一度行ってみたかったのだが、鉄道だとなかなか行きづらくてまだ行けてなかったので、好都合だ。

さらに、台北市内フリータイムもついているので、帰りに士林夜市に寄ることにした。士林夜市は市街地から遠いので送迎付きなのはありがたく、まさに至れり尽くせりである。

これでいて1人当たり6000円弱で手配できた。8時間も貸切な割には非常にリーズナブルなのではないかと思う。

豪快な十分瀑布を見学

ホテルの近くのお店で昼食を食べ、13時にチャーターした車に乗り込む。

ガイドさんは日本に10年以上住んでいたとのことで、日本語も日本の事情も堪能、とても頼りになる人だった。

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広々としたバンで、グループ旅でも快適だ。 十分までは約1時間弱。高速に乗り快適に走るが、台北市を出た頃から雨が激しくなってきた(泣)2006年に初めて行った九份は大雨だったので今回こそは夕日を眺めたく、わざわざ日没の時間まで調べて最適な時間にあわせてスケジュールを組んだのに…。

高速を降り、山道をくねくねと登って長いトンネルを抜けると十分の市街地が見えてきた。 遠くにランタンが上がっているのが見えるが、まずは市街地とは反対側の十分瀑布を見物する。

駐車場は道路の行き止まりに位置し車が錯綜していたが、車は難なく駐車場所を確保。 うーん、チャーターラクチンだな。

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駐車場から十分瀑布へは、台鉄の平渓線沿いを10分ほど歩く。 単線の狭軌の線路を見るとテンションが上がるが、十分の駅からだとここまで2キロ以上歩くことになるので、個人旅行だとなかなか行きづらい。

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十分瀑布は公園として綺麗に整備されていた。 展望台から台湾のナイアガラと呼ばれる滝を眺める。落差は20mほどで、今日はそこまで水量も多くはないらしいが、それでもマイナスイオン全開の豪快な滝の流れは一見の価値があった。

十分の天燈上げは楽しい!

車に戻り、5分ほど乗った駐車場で再び下車。

ここから十分老街へ徒歩で歩き、いよいよランタン上げである。

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この十分老街の特徴は、なんといっても老街の真ん中を平渓線の線路が走り、ここで天に願い事を届ける台湾の伝統行事、天燈(ランタン)上げをするところにある。

いかにも台湾らしい、懐かしい雰囲気の老街を走る線路上を自由に歩けるなんて日本では考えられず、なかなか楽しい。

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ここを走る列車は1時間に1本、毎時30分頃に十分車站で交換をするようだ。 今日は平渓線には乗れないので、せめてここを走る列車を見たいなぁと思っていたら、後ろの方から列車の姿が!

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警笛を鳴らしながら下り列車がゆるゆると通り過ぎていく。 ただそれだけなのだが、とても面白い。思わず写真を何枚も撮影してしまう。

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列車が通り過ぎるとあっという間に線路は人で覆い尽くされ、どんどんとランタンが上がっていく。

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日本人で台北近郊の観光地といえば九份がまず上がるが、ここ十分は韓国人が必ず訪れるスポットらしく、商店の看板には台湾には珍しく日本語ではなくハングルが優勢であり、上がるランタンもハングルが書かれたものが多かった。 正直ここでハングルは見たくないんだけど…まあ願い事を読まれるのも恥ずかしいのでこのくらいがちょうどよいのかも。

さて、我々も願い事を書いてランタン上げをしようと思う。 幸い雨も小降りになったようで、風もほとんどなくランタンは無事上げられそうだ。

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4色の天燈に、筆で皆思い思い願い事を書いていく。 あーだこーだ言いながら願い事を書くのはとても楽しい。グループ旅の醍醐味だね。

書き始めてしばらくすると、十分車站で交換した上り列車がやってきた。 店の人が大声を上げ、線路の人を傍に追い出す。

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再びゆるゆると列車が通り過ぎるのを眺める。いやあ、面白いね!

30分くらいかけてようやく4面願い事を書きつくし、いよいよランタン上げの時がやってきました。

どんどん熱気がランタンの中に充満していく中、店の人にスマホで4面記念写真を撮ってもらい、ランタンから手を離すと…。

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あっという間に空高く上がっていきました…。 どうか願い事がかないますように。

このランタン上げ、想像以上にとても楽しくて、一生の思い出になった。 グループみんなで思い思いに願い事を書き、空に飛ばす。夢があって良いじゃないですか。

他の参加者も皆大好評で、ツアコンとしても来てよかったなぁと思いました。

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十分車站もちょっと見学。昔懐かしいローカル線の佇まいと言った感じで、今度はぜひ列車でこの街を訪れてみたいところだ。

九份は土砂降りの雨なり(泣)

1時間半ほど十分に滞在し、15時半過ぎに十分を出発し、九份へ向かう。

今日の日没は17時過ぎ、九份には16時半ごろに着くはずなので見事な夕日が見れるはずだったのだが、雨はどんどん激しくなる一方。 九份の駐車場に着いた頃には土砂降りになっていた(泣)

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うーん、12年前よりも何も見えないぞ…。

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降りしきる雨の中、駐車場からちょっと歩くと、九份のメインストリート、基山街の入口に到着。

土曜の夕方という一番観光客が多い時間帯だけあって、多くの人が歩いていた。 食べ物屋を中心にいろんなお店が立ち並び、興味をそそる店もあるのだが、何分人が多すぎるは、雨が吹き込むはで散策には全く向かない。 うーん、残念だ。

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ただ、九份を代表するスイーツ、芋圓は食べなくてはならぬ。

12年前にも食べた「頼阿婆芋圓」に立ち寄る。モチモチの甘~い芋圓が旅の疲れを癒してくれる。

さて、いよいよ九份のハイライト、千と千尋の神隠しの世界、豎崎路に行くとしましょう。 ところが…。

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いや、なんだこれはというほどの人、人、人。 階段を降りる人、上る人がぐちゃぐちゃに行き交い、全く身動きが取れない。

しかも、スマホで写真を撮るのに難儀するほどの土砂降りの雨!傘も全く役に立ちません…。 いやあ、こんなに人が多いとは思わなかったよ…。

これは避難しなければならぬと、「千と千尋の神隠し」の舞台に似ているといわれる茶館「阿妹茶酒館」に避難。 入口は大行列だったが、ガイドさんパワーで難なく場所を確保。チャーターで良かったですわ。

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入口には湯婆婆の人形が飾られていた。 お茶は選べず、値段も1人300元とかなり高めで、正直12年前に訪れた九份茶房に比べるとかなり見劣りしたが、まあ人気スポットだからしょうがないのだろう。それでもお茶は台湾茶だけあっておいしかった。

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のんびりしているうちにすっかり日が暮れて、赤い提灯が幻想的な阿妹茶酒館の前で記念撮影。 もっとも、土砂降りの雨で正直しんどかったわ…。

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途中の軽便路で離脱し、駐車場へ戻る。 いやはや、全身ずぶぬれになってしまいました…。 まあ、これもある意味良い思い出。印象に残る九份の旅だった。 しかし、またリベンジしなければならぬな…。

士林夜市を散策し、ホテルへ

車に乗り込み、高速で台北市内へ。 渋滞が気がかりだったが、全く混むことなく、19時頃に士林夜市へ到着。

高速を降りると、地面が全く濡れてなかった。台北市内は雨降ってなかったのね…。 我々だけがずぶぬれなのでした。

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士林夜市の美食街で夕食を楽しみ、店を冷やかしながら散策。 土曜の夜と言うだけあってすごい人。何度来ても夜市のパワーには圧倒される。台湾人は元気だなぁ。

20時40分に車が迎えに来てくれて、ホテルには予定の21時に到着。 8時間にわたり一緒に過ごしてくれて、あれこれと気を聞かせてくれたガイドさんには感謝である。

貸切ツアーのまとめ

このツアーは口コミの評判通り、とても素晴らしかった。 ガイドさんは親切で何一つ不自由なく過ごすことができた。これが個人で電車移動だったらと思うとぞっとする。 こんなにチャーターが楽だったのなら3年前の3世代旅行もチャーターで行けば良かったな。

そして、個人的には十分のランタン上げが本当に印象深い。 特に子供連れ、家族で行くのなら、九份よりも十分のほうが楽しめるのではないかと思う。 日本人にはまだまだ知名度の低い十分であるが、ぜひ足を延ばしてあの素晴らしいランタン上げを体験してほしいと思う。

そんなわけで、朝から故宮博物院九份・十分、士林夜市と出かけまくりの2日目も終了。 明日はもう帰国だ~(泣)