たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

横須賀線・総武快速線にE235系投入

横須賀・総武快速線用車両の新造について http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180902.pdf

かねてより趣味界では言われていた横須賀線総武快速線へのE235系投入が正式発表された。 E217系も1994年12月の初投入から早24年、

E217系投入時113系は1972年7月の総武快速線開業から22年強だったことを考えると、今や初代の113系を超える期間活躍したことになるわけだ。

113系が好きだった自分からすると113系を追い出した憎き存在であるE217系であったが、さすがに20年以上付き合っていれば、生粋の近郊型電車らしい前面形状はE231系以降の一般型電車に比べると格好良く、それなりに好きな存在にはなっていたので、タイムリミットが設定された今、残り時間を楽しんでおこうと思う。

さて、E235系投入にあたって、どうなるのかと気になったことは3点あった。

■前面形状はどうなるのか。

■基本11両+付属4両は維持されるのか。

クロスシートは残るのか。

さて正解は…。

前面形状はどうなるのか。

E235.png

ニュースリリースより引用)

うーん、山手線そのまんま。ちょっと近郊型っぽくするのかと思ったのに、非常に格好悪い…。 ただ、息子は「格好良い!」と言ったらしい。世代の差かなぁ。

もっとも側面は現行E217系と同じスカ帯が維持されるのは良かったけど、このイメージを見る限り、E217系も更新前はまとっていた生粋の青15号+クリーム1号のスカ色ではなさそうな気がする。

なぜE217系更新車がスカ色を変えたのか自分は全く理解できない。未更新車と区別するためなら、E235系は伝統ある元の色に戻してほしい…。

基本11両+付属4両は維持されるのか。

基本10両+付属5両の湘南新宿ラインが並走する横須賀線区間は、付属編成の連結場所も異なるのでグリーン車の位置が列車によって異なるという課題があり、今回を機に統一されるのではというのが危惧されたのであるが、こちらは維持でした…。

さすがに逗子電留線の構造上付属編成が久里浜方に4両しか設定できない課題は手をつけないようだ。 何しろ基本11両のみの列車はめちゃくちゃ混むので、総武快速側利用者からすると湘南新宿ラインのような外様の都合で基本10両なんかにされたらたまらん!と思っていたのでやれやれである。

ただ一方で、投入編成数が基本51本、付属46本の745両(確か今のE217系と同一数)ということは、基本11両のみの列車が今後も存在し続けるということを意味するわけで、基本10両か11両かよりも全列車15両にしてほしかったな。

あと気になるのはホームドア。横須賀線区間はどうやって設置していくのだろう。

クロスシートは残るのか。

こちらは意外にもオールロング化されるようだ。

E217系投入前の1990年代前半、JR東は113系改造車や211系、さらには701系までが続々とオールロングで投入され、ロングクロス論争が巻き起こり、趣味界のみならず新聞ネタにもなっていたが、E217系投入にあたって、わずか3両とはいえクロスシートが残された。

その後、JR東の普通列車用車両は基本何らかの形でクロスシートが設置されるようになり、東京近郊の車両もE231系E233系E531系はクロスシートの両数も拡大されたので、これが決定版となってクロスシートは最低でも3両維持、場合によってはE231系他にあわされるのではくらい思っていたので、意外であった。

まあ、総武快速利用者からするともはやクロスシートはあってもなくてもよく、普段乗る時も馬喰町で都営新宿線への乗り換えが便利な付属編成に乗ることが多いのでほとんどロングシートしか座らないので良いのだが、成田空港なり横須賀まで長距離乗る人も全くいないわけではないだろうし、何しろ今のE217系がたった3両、16ボックスしかなかったので多様なニーズにこたえる観点ではそのまま残せばよかったのにと思う。

ただ、ネット上の論評を見ると、25年前のロングクロス論評とは異なり、ロング派の方が多勢、クロス派には「趣味を押し付けるな!」と気勢を上げる人が多かったように感じた。「クロスに乗りたきゃグリーン車へ行け」とかもあったな。

さすがに25年も経つと、こうなっちゃうのかなぁ。それとも25年前はインターネットもまだほとんど普及してなかったので、クロス派しか声を上げなかったのか、よくわからないけど、最近の追加料金がかかる列車がもてはやされる風潮からしてそういうものなのかなぁ。 従来できたものを継続するのに追加料金を払わないといけないというのは個人的には理解できないけど、金を払うのに快感でも感じるのか。

あと、ロング派は「総武快速の朝の混雑を知ってるのか」と言う声が多かったけど、これは自分からすると逆にお前らが知ってるのかと聞きたい。 何しろこちらは113系セミクロスで通ってたんだぞと(苦笑)

とは言わないが、確かに総武快速線は181%と主要路線の中ではかなり混んでる方だが、総武快速線は一部の通勤快速を除けばすべて快速電車が続々来るので、そんなに列車ごとの混雑率に差はない。JRはどの列車もそうなのだが、私鉄で優等列車に集中する路線のほうがよっぽど混んでいると感じる。 総武緩行線などはワースト2位の197%であるが、200%を超えてた頃から「んな混んでたか?」という印象だった。よっぽど、特急に乗客が集中してた京成のほうがキツかった印象がある。 何より、E217系クロスシートはもっと混雑率が高かった頃からずっと運用されていたので、今更クロスシートが混雑緩和の邪魔をしているとも言えないだろう。それこそ、クロスシートのない付属編成に乗ればいいものを。

むしろ今回オールロングにした真の理由は、横須賀線側にあるのではないかと思う。 朝の横須賀線は乗ったことないので推測でしかないが、混雑率はワースト3位の196%と総武快速よりも混んでいるうえに、湘南新宿ラインが割り込んでくるので品川や東京方面に行く本数は少ない。そして、悪評高き武蔵小杉のタワマン住民が続々と増えているとなれば、こちらの混雑緩和は喫緊の課題なのかなと思う。

以前はどうしようもないくらいガラガラだった横須賀線の品川~横浜間は、下手すると夜横浜から帰ろうとして座れないという事態もあったりして、以前の平和な横須賀線の時代を返せ!と言いたい気がする。 こんなにあれこれ言われているのに武蔵小杉に住もうとしている人がいるってのはなんでなんだろうな。

そんなわけで、久々の鉄道ネタでした。