Frankfurt/M Flughagen Regionalbahnhof 6:02発のSバーンに乗り、まずはフランクフルト中央駅へ向かう。
今回は特にフランクフルトには用はないのだが、やはりドイツ旅の出発点、フランクフルト中央駅には表敬訪問しておかねばならぬ。
外が明るくなっていくうちに、10分超でFrankfurt/M Hbfに到着である。
フランクフルト中央駅を散策し、ICでマインツへ
地下のSバーン駅から地上に出ると…
3年ぶりのフランクフルト中央駅が出迎えてくれました~!
ドイツ旅に来た!という気分が盛り上がってくる瞬間である。
何度も見た風景なだけに、再びこの地に立てることが何よりうれしい。
朝のこの時間は長距離列車が何本も出発していく。出発・到着シーンを見るだけでも楽しい。
左の列車はICE VelaroDのパリ行、右はICE3のアムステルダム行だ。 ICE VelaroDは遅ればせながら初めて見たが、あんまり格好良くないな。まあ、ICE4よりはマシだけど…。
これから乗るのは1番線に止まっている6:38発のIC2310 Westerland行である。
ライン左岸線を北上しながらドイツ最北の島、ズィルト島まで行く長距離ICであるが、今回は2つ先のマインツまでちょい乗りである。
マインツまではSバーンでも40分で着くし、何より空港駅から逆方向の列車に乗ればまっすぐなのであるが、今回フランクフルトからデュッセルドルフまでICに乗れる片道乗車券を買ったので、せっかくなのでICに乗れるだけ乗ろうということでこの列車を選んだ。
ICはここ3年で客室をICE並みに改装する工事が行われており、見た感じすべての客車がリニューアルを済ませたようだ。 今回ICEに乗らなかったが、客室的にはどちらでも全く差はなくなった気がする。
ただ、以前はあったコンセントが見渡す限りどの客車にもなく、もしなくなったのだとしたらサービスダウンだなぁと思う。
定刻6:38に出発。ゆっくりとした出発がヨーロッパ鉄道の旅の醍醐味。
朝の列車の旅といえばこれ。コーヒーとクロワッサンで朝食をとる。
マインツ市内散策
フランクフルトからマインツはほんのわずか。7:15にMainz Hbfに到着。
このままライン川沿いを進むのは早すぎるので、ここで1時間ほど朝の市内散歩といこうと思う。
ただ外はあいにくの曇り空で、先ほどまでは雨だったのか地面も濡れていた。 今日はこの後晴れていないと困る場所に行く予定なので、なんとか回復してほしいところだ。
宗教都市として発展し、活版印刷で有名なグーテンベルクが生まれた町として知られるマインツは、フランクフルトの隣にありながらドイツらしい古き街並みが残っている都市として観光的にも重要な町なのだが、実は初訪問である。
本当は大聖堂やブルーのステンドグラスで有名なザンクト・シュテファン教会なども見たいのだが、あいにくそこまでの時間もないので、朝の街並みを見学することにする。
ドイツではゲーテと並ぶ思想家、シラーを称えたシラー広場。ピンクの花をつけた木々が瑞々しい。
マインツはこのような広場があちこちにあって、ゆったりとした雰囲気にさせてくれる。
マインツのシンボル、大聖堂。拡張され続けた建物は、見る方向によって形を変え、さまざまな印象を与えてくれる。
大聖堂前のマルクト広場は、火・金・日に朝市が開かれるという。今日は月曜でやってないかと思いきや、何軒かは今日もやっていた。地味にうれしい。 野菜や肉類などを売り出していて、見ているだけで楽しい。卒業旅行のときは、よくこういう屋台で果物とか買ってユースホステルで食べたなぁ。
ライン川の川岸まで来てみた。 ここはまだそんなに川幅が広いわけではないが、立派な船着き場があり、国際河川としての貫禄を表していた。
大聖堂の南側にあるキルシュガルテンというエリアは、木組みの家が集まっていて、いかにもドイツらしい風景。
もっとも木組みの家はこのあたりだけで、フランクフルトでいうレーマー広場的なハリボテな感じはしなくもないが、マインツ全体が落ち着いたドイツらしい町並みなので、うまく溶け込んでいて違和感はそれほどない。
まだ店はほとんどやっていなかったが、ショッピングストリート沿いに大聖堂を臨む。 うーん、この風景、いいね。
最後に再び大聖堂。春の花が咲き誇る噴水広場がとても気持ちよい。天気が良かったら最高だったんだけどな…。
小一時間の散策ではあったが、なるほどマインツの街並みはとてもドイツらしい風景の連続で、確かにフランクフルトで半日過ごすくらいならマインツを訪れたほうがいろいろ楽しいかもしれないなと思う。 今日は教会の中まで訪れられなかったので、次回は朝市がやっている日にまたゆっくり来たいと思う。
さて、再び中央駅に戻り、次の列車でいよいよライン川の旅を楽しむことにしよう。