たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

ペナン旅行記(2):JL723便ビジネスクラス SKY SUITE Ⅲ 搭乗記

成田11:20発JL723 クアラルンプール行は11:05から搭乗開始となる。

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JAL6月28日から優先搭乗の順番を2つに分けたのであるが、JL723便のようにファーストクラスがない便だと、ビジネスクラスの乗客よりも先にエコノミーのDIAやJGPが先に案内されることになる。

個人的には、CY便の場合でビジネスクラスの客を先に案内しないのはどうかと思うなぁ。

B787-9 ビジネスクラス「SKY SUITE Ⅲ」に搭乗

ということで、数人の最優先搭乗を待って、優先搭乗で機内へ。

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今日の機材はB787-9・JA869J号機。現時点で最新鋭の機材であるが、同時にB787-9の新仕様機である。

新たな「JAL SKY SUITE」仕様のボーイング787-9型機を導入
~旺盛なビジネス需要にお応えし、快適な居住空間を提供します~ http://press.jal.co.jp/ja/release/201706/004319.html
JALは、「ひとクラス上の最高品質」をテーマとし、「JAL SKY SUITE」仕様の777-300ER型機、777-200ER型機、767-300ER型機、787-8/787-9型機を展開していますが、このたび、787-9型機に新たな客室仕様の「JAL SKY SUITE 787(スカイスイート787)」が加わります。2017年7月末より、成田=クアラルンプール線(JL723便/JL724便)で就航を開始し、順次路線を拡大していく予定です。  
ビジネスクラスは昨年6月に777-200ER型機で導入しご好評いただいている最新のフルフラット型座席「JAL SKY SUITE Ⅲ(スカイスイートスリー)」を採用し、国際線中長距離路線のビジネスクラスにおけるフルフラット化をさらに推進するとともに旺盛なビジネス需要に応え、現行の787-9型機より席数を多くご用意します。

と、サービス向上のように書いてあるが、ビジネスクラスを従来のSKY SUITEからより詰め込めるSKY SUITE Ⅲに変えたということで、改悪とまでは言わないまでも、クアラルンプール便を選んだ理由の一つにSKY SUITE機材に乗ってみたかったというのがある自分にとってはちょっと残念である。

ただまあ残念とはい一応フルフラットシートではあるので、十分快適なはずである。

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今回は幸い窓側席を確保することができた。

斜めフラットなヘリンボーンシートなので前後幅が狭く、キツキツだなぁというのが第一印象である。

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今回の座席(6A)は、Webの座席指定画面では「窓無し」になっていて、窓がなかったら嫌だなと思っていたのだが、実際はディスプレイ部分に窓がないだけで、ど真ん中に窓がある当たり席であった。

逆に5A席が半分強しか窓が当たっておらず、Web画面ではそちらを窓無しにした方がいいように思う。

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窓側には小ぶりなテーブルがあり、電源関係、そして小物入れがまとまっている。 小物入れは容量は必要十分な大きさはあるものの、設計上三角の形をしているのであまり奥行きがないのがちと残念。

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SKY SUITE Ⅲは既にB777に装備されているが、B787-9での大きな違いは、シートベルトが3点式になったこと。 離着陸時は3点締めることが求められる(締めていないとCAさんに注意される)

3点式の方が安全なので良いのだが、ただでさえ斜め席なのに結構キツく閉まるので、離着陸時の写真撮影が結構面倒くさい。

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中央席はSKY SUITE Ⅲの特徴である、左右の足が交差する仕掛けがあるのだが、今回はこの席に乗らなかったので座り心地・寝心地は良く分からず。

しかしぱっと見た限り、仕切りがものすごく小さく、ペアで利用しない場合はちょっと気恥ずかしいなぁという感じがした。もともとホノルル線を念頭にした設備なのだけど、ビジネス客の多いクアラルンプール線に合うのだろうかね。

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ディスプレイは17インチと必要十分な大きさなのだが、斜め席な関係上、通路から何を見ているのかがよく見えるのがちょっと気になった。まあ自分はフライトマップくらいしか見ないのでいいのだけど。

JL723便、成田を出てクアラルンプールへ

JL723便は定刻よりも遅れて11:34にプッシュバック。 延々と空港内をタキシングした後、A滑走路を11:59に離陸。

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このお盆休みは全く関東地方は天候に恵まれず、あっという間に雲に覆われ、雲の上の飛行となる。 斜め席なので離陸時にちょっと違和感を感じたが、慣れてしまえばどうってことはない。

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B777のSKY SUITE Ⅲとのもう一つの大きな違いは、雑誌入れの場所であり、従来足元付近にあったものを入口近くに移動させたという。 B777乗ったことないけど、写真で見る限り、こちらのほうが使い勝手が良い。

安全のしおりを見ると、B787-9Bと書いてあった。WebなどではSS9Ⅱと案内されているけど、機材的にはこういう言い方するのね。

ディスプレイの右側には大きなデスクがあり、食事の際には降ろして使うのだが、このデスクの収納時の力の加減が難しく、バタンと閉じてしまいがちである。なのであるが、このデスクの隣が前席の顔のあたりになるので、結構バタンとするとビクっとなってしまう。 一度自分も後列の人がバタンと収納して何事!?と思ってしまった。このあたり改善できないものかしら。

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感心したのは通路側の肘置き。可動式になっていて、腕の高さに上げると隙間が小物入れとなり、ペットボトルを入れるのにちょうど良いサイズになるのだ。

もっとも、離着陸時にそこに置いたペットボトルはどうするのか、というのが気になるところだけど…。

機内サービスを堪能

さて、離陸後1時間ほどで機内サービスである。 昔は離陸後1時間も待たせてと思っていたが、ラウンジで食べまくってしまうとこのくらい空かないと食べられない(苦笑)

今回、事前予約ができるということで洋食・肉料理をオーダーしておいたのだが、CAさんから何にしますかと聞かれた。うーん、ちゃんと運用できてるのかしら(苦笑)

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お酒は飲まないのでまずはスカイタイム

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オードブル「槍烏賊グリルとクスクスの冷製」
メゾンカイザー特製パン

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メインディッシュ「国産牛サーロインステーキとキャビアオーベルジーヌ シャンピニオンのソース」

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デザート「三重県産夏蜜柑のプリン」

何となくステーキがこれステーキか?って感じなくらい分厚い割には大味だったけど、まあ美味しくいただきました。

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食後は機内が暗くなるので、ちょっとまどろむ。

フルフラットになるので、昼寝には最適だ。 ただ斜め席なので、当然ながら機体の壁に足元がぶつかりつま先部分は少し狭くなる。 まあ狭くなるといってもぶつかるほどでもないし、寝返りを打つくらいの幅の広さはあり十分快適だ。

ただ、アメニティがどうにも貧弱で、毛布はペラペラだし、何より枕もペラペラで寝づらかった。 以前SKY SUITEⅡで使い方に困った棒みたいなクッションがあればよいのにと思う。

B787-9 新仕様の機内を散策

2時間ほどまどろんでいただろうか、機内が明るくなるともうだいぶ進んでいた。

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新仕様の機内を確かめに機内散策をすることにしようと思う。

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こちらはビジネスクラスのBコンである。 今日のビジネスクラスは空いていて、窓側は埋まっていたものの、真ん中席は半分もいなかった。 お盆のピーク期をずらすとこんなものなのよね。

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一方、プレミアムエコノミー、そしてエコノミーはほぼ満席であった。これにはびっくりである。 恐らく上級会員はプレミアムエコノミーへのインボラアップグレードがあったのではないかなと思う。エコノミーのままだったら自分もPYには上がったのではないかと思うと勿体ないが、PYではプレミアレーンが通れないので致し方ない。

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ところで最初この新機材のリリースが出たとき、従来は窓無しだった非常口席がシートマップで窓有りに当初記載されており、結局どっちが正しいのか?と思って実地確認してみた。

その結果がこの写真であるが、正直半分も窓がかかってないので、思いっきりリクライニングしないと窓の景色は楽しめなさそう。なので「窓無し」と思っておいた方が良さそうだ。 最初エコノミーだった時にリリースのシートマップに期待を託して非常口席を取っておいたのだが、これだったら結構がっくり来てただろうな。

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クアラルンプール便は何気に飛行時間が7時間半にも及ぶので、デザートや軽食が出てくる。 ハーゲンダッツと、おにぎりを食する。 やっぱり小市民なので、ハーゲンダッツは嬉しい(笑)

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そして、お待ちかねのプレミアレーンのインビテーションを頂く。 この紙っぺら1枚に22500マイルかかっていると思うと勿体なさすぎるが、これがあるとないとでは大違いなので、まあ良しとしよう。

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一面に広がるゴムの樹々が近づいてくると、クアラルンプールはもうすぐ。

定刻よりも早く17:33に着陸、17:38にクアラルンプール空港にスポットイン。 長かったようであっという間のフライトでした。

B787-9 ビジネスクラス「SKY SUITE Ⅲ」の感想は

さて新仕様のSKY SUITE Ⅲの感想であるが、見た目の窮屈さに比べ、そんなに狭っ苦しくは感じなかった。 というか、逆に、個室感がないのがとても気になった。 特に全席通路に面しているので、個人的にはプライベート感がないのが残念な気がした。

SKY SUITEは乗ってないのでわからないけど、ANAスタッガードは窓側に座るとファーストクラスか?ってくらい周りから隔離された感じになるので、おそらくSKY SUITEの窓側席もそんな感じになるのではと思っていたのに、SKY SUITE Ⅲであんな通路から容易に何しているのか見える配置の席に座らされると、なんだかなぁという気がしてならない。 ANAB787-9で東南アジア線にフルフラットをだいぶ入れてきた中で、このSKY SUITE Ⅲが増えていくとどういう評価となるのかが気になるところではある。

まあ、まだまだフルフラットでない路線も多いので、まずは先にフルフラット化する方が先決なんだろうけどね。

いろいろ言いましたが、所詮それは贅沢な話であり、もちろん基本的には快適な旅であった。 あとは夜ぐっすり寝れるかというのが気になるところだが、それは復路便で確かめてみるとしよう。

さあ、時間もないのでとっととプレミアレーンで入国することにしましょうか。