ロサンゼルス国際空港に到着し、連絡通路で国際線ターミナルへ向かう。
行きは一旦入国審査を経て外へ出る必要があったが、制限エリア内はつながっているらしい。 確かにアメリカの空港は国内線、国際線の区切りがないが、厳格な日本と比べるとちょっと新鮮。
同行者パワーで、カンタスのファーストクラスラウンジに入る。
広いラウンジだったが、昼前ということでガラガラであった。
ポツポツと座っている人はゆったりとくつろいでいるが、自分なんかは逆に落ち着かない。 そして何より面倒くさいのは、食事がオーダー制なこと。高級感はあるけど、ちょっとつまみに食べに行けないじゃん…。
しかし小腹がすいたので、ダイニングエリアに移動する。
フルコースが食べられそうなほど多彩なメニューだったが、同行者がいる手前そんなにガッツリ食べるわけにもいかず、スープとハンバーガーを食べる。
ハンバーガーの肉はアツアツで肉汁も豊富でとても美味しかったが、やっぱFラウンジの客は食事をがっつり食べる場所ではなく、ソファでゆったりくつろぐのが正解だな。
何気に日系各社含めてFラウンジは初めてだったのだが、普通のラウンジとの空気の違いにびっくりである。 所詮にわかはFラウンジなど来ては行けませんね。
小一時間ほど滞在し、13:20発の成田行JL61便に乗るべく搭乗ゲートへ。
今日の機材はB777-300ER・JA742J号機。JALのフラッグシップであるJAL SKY SUITE 777、いわゆるSS7機材である。 今回初めての搭乗なのでちょっと楽しみだ。
同行者パワーもここまでで、長い優先搭乗を待ってようやく搭乗。ああ、平会員はつらい…。
今回はエコノミーではあるが、「新・間隔エコノミー」として宣伝している最新鋭の座席である。
座ってみた感想は「広い!」。 シートピッチ86cm、従来の機材より+10cmという威力は抜群で、足の余裕が全く違う。 往路のメインキャビンエクストラよりは若干狭いものの、追加料金の必要ないエコノミーでこの水準というのは世界最高と言えると思う。
そして、幅が9列なので横も余裕がある。 これは素晴らしい。エコノミーで旅行するならどう考えてもJALだ。 なんで今までANAの奴隷船にわざわざ収容されていたんだろう…。
JL61便はほぼ定刻に一路日本に向かってテイクオフ!
食事もさすが日系だけあって美味しかった。
・ハニーマスタードチキン(パン、バター付き)
・スモークサーモンとコールスローサラダ
・海老天うどん
・フレッシュサラダ
・フレッシュフルーツ
・アイスクリーム
食事のあとはずっと睡眠…Zzz。
しかし足がゆったり伸ばせるので、とても快適だった。
こうキャビンを見ても、実に余裕のある作りだ。
エコノミーを切り詰める航空会社が多数の中、あえて豪華にする道を選んだJALの選択に拍手を送りたい。
到着前の食事は比較的軽めな1種類のみ。
・ベーコンとアスパラの炒飯
・ヨーグルト
・フレッシュフルーツ
もうちょっと量が多いと嬉しいのだが、夕方着なので家に帰れば夕食もあるし、まあこんなものかな。
食事後はちょっとネットをつないで仕事。 プアなANAと違い、JALは時間制で容量無制限にネット接続できる。 空の上から連絡のやり取りをするだけでも業務効率がすごく高まって便利だ。
おかげでちっとも休めないけど(笑)この点でもJALは素晴らしい。
ロサンゼルス便はもっと北の方を通るのかと思ったのだが、地図上はほとんど西へ一直線だった。
さてもうすぐ成田です。
いつもの九十九里浜からの進入ルートであるが、九十九里平野の田んぼには水が引かれていた。 日本の四季、そして瑞穂の国であることを実感する。
大味なラスベガスからの帰りなだけあり、改めて、日本の繊細さを感じる景色だった。
定刻16:55を少し過ぎたころ、成田空港に無事到着。
エコノミーではあったが、実に快適な移動であった。うーん、時代はJALだな。
今日は入国審査がやたら混んでいて、自動化ゲートすら並んでいたのだが、よく考えたら今日はGW中の帰国ラッシュの日だった。いいなぁみんな遊びで…。
税関も混んでいたが、幸い何も言われずに通され、京成特急で自宅に戻りました。
ということで、当初はあまり気乗りがしなかった旅程ではあったが、AA/JL組はなかなか快適であった。
ただどうしても上級会員資格に慣れてしまうとラウンジがなかったり優先搭乗できないと落ち着かない。 やっぱ修行するか…!?
(おしまい)