今回、マールブルクに来た理由は、ドイツニュースダイジェストというサイトの
フランクフルト発 気ままな小旅行
http://www.newsdigest.de/newsde/features/6010-trips-from-frankfurt.html
のページに載っていたマールブルクの街並みに一目ぼれしたからである。
メルヘン街道の入口からほど近い、グリム兄弟が大学に通った街でもあるマールブルクは、木組みの家が集まる旧市街はまるでおとぎの国のような美しさだそうで、楽しみである。 旧市街までは駅から20分ほどと大きな街ではないのもありがたい。
さっそく街を散策することにしよう。
ラーン川を超えると、落ち着いた街並みが広がってくる。その中でひときわ目立つ高い教会が最初の目的地、エリーザベト教会だ。
ここは13世紀にハンガリーからマールブルクへやってきた王女エリーザベトを祈念する教会で、ケルン大聖堂のモデルにもなったというゴシック様式の重厚な教会である。
エリーザベトの像は思ったよりもチャチな感じはしたが、内陣のステンドグラスは、冬の柔らかな光を浴びきらきらと輝いていて見事であった。 貧しき人たちへの思いやりを欠かさなかったというエリーザベトへの敬愛の念は、今も変わらないのだろう。
ちょうど時刻は12時、教会の鐘が鳴り響き、厳粛な思いをはせた。
さて、ここから旧市街はこの坂道を登っていくのだが…予想以上にきつそうだったので、左手の道を通ってエレベーターで旧市街に一気に出ることにする。
案内所の近くにあるエレベーターは、いかにも普通のエレベーターで外が見えるわけでも大型でもないのだが、これを使うと旧市街まで坂を登る必要がないことから坂の多いマールブルクの日常には欠かせない乗り物だそうだ。
エレベーターを降りるとこんな感じ。がんばれば行けなくはないけど、これが毎日だと確かに面倒かも。
さて、通路を抜けると…。
賑やかな通りに出てきました。土曜の昼下がりと言うことで、賑やかで見るだけで楽しい。
マルクト広場は木組みの家が集まっていた。思い描いていたいかにもドイツらしい街並みに感動である。
レストランからは、楽しそうな会話と陽気な音楽が流れてきていて、ゆったりとした時間が過ぎていた。 ああ、慌しい日常を脱してここに来て良かった…。
続いて、丘の上にそびえる方伯城へ向かうこととしよう。
ここからは階段を使うしかなく、ちょっときつめの坂が続くが、普段の登山に比べれば大したことはなく、10分ほどで到着。
趣のある城と、青い空が絶妙なコントラストで素晴らしかった。絵になる景色だね…。
そして…
丘の下に広がる、マリエン教会や木組みの家、遠くのドイツらしい山々までを一望できる眺めは実に見事だった!ネットで一目ぼれして超弾丸で来たけど、来るだけの価値はあったです。
マールブルクは大学に留学する人以外、今一つ日本人には知名度の低い街だけど、フランクフルトからわずか1時間だし、もっともっと注目して良いところなんじゃないかと思う。
帰りは旧市街の坂道を下りながら、お土産屋を見ながら駅へ向かう。 いろんな種類の店があり、見ていて飽きなかった。
その中で、お茶屋さんでお土産を買った。ビールの国なドイツではあるが、意外にもお茶の種類は豊富で、数ある中からMarburgerと書かれていたお茶を購入。なかなか好評だったので何よりだった。
2時間ちょっとの散策ではあったが、十分のんびりとした時間を過ごし、実に充実した滞在であった。
フランクフルトから半日あれば来れそうだし、最終日の観光とかにはちょうど良いのではないかと思う。
というわけで、14:05発のKarsluhe Hbf行IC2371でフランクフルトへ戻ります(泣)
今回は冬にしては本当に良い天気で、楽しい旅行でした。
さて、後は帰るだけですよ(笑)