たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

箱根日帰り旅行(前半):彫刻の森美術館

嫁が12月25日まで大阪で開かれていたラバーダックプロジェクトを見に行くことになった。

2014年12月、今年も大阪・ほたるまちにラバーダックが登場!

ちょうど7年前に見に行った梅田のクリスマスマーケットもやっているし、家族で行っても良かったのだが、家族4人だとうるさいことこの上ないし、さすがに大阪は公私とも何度も行ったのでそれほど食指が動かず、経費削減もあって新幹線LOVEな息子だけ一緒に行くことにして、自分と娘は留守番にした。

が、留守番で家にいるのもつまらないので、近場でどこか行くことにした。 最初は温泉宿で一泊…とか思って検索したのだが、直前割のホテルはいくつか見つけたものの、直前割が出るホテルだけあって設備がイマイチだし、何と言っても困るのは既に8歳になった娘を男湯に連れて行くわけにいかないこと。必然的に貸切風呂がないと困るわけだが、さすがにそんな条件が良くて安価なホテルは見つけられなかった。 こういうときに父娘組は困るよな…。

なので、温泉はまたの機会にして、とはいえせっかくなので山の方でも行くかと思って、箱根に行くことにした。 箱根なら小学生でも楽しめる場所はいくつかありそうだし、自分も実は箱根湯本より先は未訪なのでちょうど良いだろう。

ということで12月14日(日)。早起きして新宿駅へ。

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新宿8:00発のはこね5号でまずは箱根湯本へ向かう。

せっかくの旅行なのに展望席もなく、仕事でも良く乗るEXEなのは興ざめではあるが、車内設備的にはEXEはゆったりしていて個人的には好きな列車である。 シーズンオフだけあって町田出発時でも乗車率は3割ほどとすいていた。

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今日は寒気の影響で日本海側は大荒れな天気であるが、太平洋側は快晴で気分が良い。 多摩川からは富士山が、海老名を過ぎるころから右手に丹沢の山々が良く見えた。 また丹沢に行きたいな。

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そして酒匂川橋梁から見える富士山の存在感はそれはそれは見事だった。 やはり富士山は日本人の心の拠り所だよね。

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小田原からはゆっくりと山間の路線を進んでいき、箱根湯本駅には9:25に到着。 ここで箱根登山鉄道に乗り換える。

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9:37発の強羅行に乗車。こんな季節なのに立ち客もいるのはさすが箱根である。

出発後、いきなり80パーミル(1000メートルで80メートル登る)の急勾配を登っていく。 一般的な鉄道の最急勾配である33パーミルの2倍以上であり、乗っていてもその急坂度合いが肌身で実感できるのでなかなか乗っていて楽しい。

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箱根の観光名所の一つである「出山の鉄橋」を通り、出山信号場から眼下に鉄橋を眺める。 山を縫うように急坂を登っていく様が良く分かり面白い。 紅葉のシーズンは残念ながら過ぎてしまったが、ピーク時に来たら綺麗なんだろうね。

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箱根登山鉄道スイッチバックが3か所もあり、都度前後の向きが変わる。 3回変わるので、箱根湯本出発時と強羅到着時は向きが逆になるのも面白い。

大平台駅ではちょうど登り列車と同時到着となり、並走する貴重なシーンも見ることが出来た。

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地形に沿って線路が引かれているため、最小カーブ半径はわずか30mと、3両編成の電車がはっきり見える急カーブをキーキー音を立てながら曲がっていく。 時間はかかるけど、観光資源としてこれほど面白い鉄道はないと思う。

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そんなわけで、あっという間に時間が過ぎ、10:15、終点の一つ手前の彫刻の森駅で下車。まずは「彫刻の森美術館」に行くことにする。

箱根 彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM

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日本初の屋外美術館であり、首都圏民にとってはフジテレビのCMでもおなじみ(今はやってないのかな?歳がばれる?(苦笑))のこの美術館ではあるが、子供向けの仕掛けも沢山あって、美術館でありながら子連れオススメスポットとしても知られている。なので一度訪問したい場所であった。

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7万平方メートルにも及ぶ広大な敷地に、彫刻が点在しており、撮影は自由。 今日は天気も良いので、彫刻を見ながら箱根の澄んだ空気を満喫するだけでも非常に清々しい気分にさせてくれる。

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そして子供向けの展示「シャボン玉のお城」「ネットの森」は、なかで子どもたちが思う存分遊ぶことができ、娘も楽しく遊んでくれたようだ。

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親が見ていても楽しいし、いやこれは素晴らしいね。

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せっかく美術館に来たので…と「ピカソ館」も見学する。

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美術館は基本的に何が美しいのかチンプンカンプンなので最近は全く行ってなかったが、その点ピカソはその独創的な作風は見ているだけで興味深い。 絵画だけでなく彫刻や陶芸なども展示されているのも良いね。 意外にも娘もなんか変なのーと言いながら一つ一つ見学していた。

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ここまででも素晴らしいのに、さらにこの美術館は足湯まである。 みかんや柚子が浮かび、ちょうど良い温度でじっくりと足を休めることができた。 今回残念ながら温泉は入れなかったので、足湯だけでも温泉気分が楽しめるのは嬉しいね。

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足湯の前に建つ塔に入ってみると、中は高さ18mもあるステンドグラス! 冬の柔らかな日差しを受けて幻想的であった。 てっぺんまで登ると、箱根の山並みから相模湾までが一望でき、気分爽快であった。ちょっと寒かったけど。

ということで、1時間ちょっといれば見切れるのかなと思いきや、屋外展示だけで2時間使ってしまい、屋内の常設展示やお土産を見る時間がないほどであった。 月並みな美術館にない工夫があちこちにされていて、ここだけで1日楽しめそう。素晴らしいところであった。 今度は息子も連れてきたいね。

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ちなみに今回は小田急「彫刻の森美術館クーポン」を利用した。新宿から強羅までの往復乗車券に彫刻の森美術館の入園券がついて大人3800円と、素直に買うよりも900円近く安い。往復乗車券は途中下車もできるのも便利で、彫刻の森美術館に行くだけならこのチケットがベストチョイスだと思う。

さて午後はもう一つの子供向けスポットへ向かうことにしよう。

(つづく)