琴平駅の出発時刻は9:41と1時間もない。
自分は前回四国に来た時に1386段の階段を大急ぎで登って金刀比羅宮の本宮まで行ったことはあるが、今回は本宮へ行くことはおろか表参道へ行く時間もなさそうだ。 せめて雰囲気だけでもと駅前を散策することにしよう。
時々雨の混じるあいにくの天気ではあるが、洋風建築の優美な造りの琴平駅を後に、大宮橋、門前町を散策する。 歴史ある街並みはゆっくり散策すると楽しそうだが、時間がないのが残念。
土産物屋のあちこちに名物のまんじゅう「灸まん」が売られていて、ちょっとつまもうと思ったのだが、箱詰めしか売っててなくて断念した。1個ずつ売ってくれればいいのに。
琴平駅に戻り「サンライズ瀬戸歓迎」の横断幕が掲げられている改札を通りホームへ向かうが、今時自動改札もないのね…びっくりである。
次に乗車する高松行は国鉄末期に投入された121系の2両編成。 103系と同じMT55Aのモーター音を久々に堪能する。MT54と同様、MT55もすっかり乗る機会が少なくなったなぁ…。
9:58着の多度津で途中下車。 次に乗車するのは10:10発の特急いしづち10号高松行・しおかぜ10号岡山行きの併結列車だ。
いしづち10号の先頭車両は普通の特急車両であるが…
後ろの車両はJR四国が誇る?「アンパンマン車両」であります。 今回、わずか16席しかない「アンパンマンシート」を予約してあるのでさっそく車内へ向かいましょうか。
扉もアンパンマン!
座席も壁もアンパンマン! さらに!
天井もアンパンマン!
網棚までアンパンマン!
うーん、かなりすごかったです。網棚はびっくりでしたね…。
車内は当たり前であるが親子連れで満員。アンパンマンシート以外も混んでいて満席だった。 指定券を取ったのは3日前なのによく取れたな。
ちなみにアンパンマンシートは1号車なので、1号車普通車指定で取るのかと思いきや「しおかぜ10アンパン」と別列車名で登録されていた。 でもみどりの窓口で「アンパンマンシートで」っていうのは恥ずかしいな(苦笑)
10:21に宇多津を出発し、再び瀬戸大橋を渡って本州に戻る。 反対側に線路がない左側の座席だったので、瀬戸内海が眼下によく見え、結構スリルがある。
今日は岡山から広島に向かうので、このまま岡山まで向かっても良いのだが、10:33着の児島で下車。 わずか20分ちょっとのアンパンマン列車の旅はここでおしまい。
息子も楽しかったようで何より。
さてこのまま岡山まで行けば新幹線の乗り継ぎ割引で特急券も安く済むにも関わらず、あえて児島駅で下車した理由は…
…まあ、そういうわけで(笑)
児島10:47発の普通岡山行は末期色にはなってしまったが115系3両編成でありまして、せっかく115系が活躍しているエリアなら115系に乗らないわけにはいかないでしょう(爆)
ちなみに、JR四国が運行しているアンパンマン列車は、特急のほかに瀬戸大橋アンパンマントロッコ号という列車もあり、こちらはより観光客向けで楽しそうだし、上りの2号は高松8:47発→岡山10:44着とサンライズ瀬戸からの乗り継ぎも好都合なのだが、残念ながらこの列車に乗ってしまうと115系やJR四国の113系に乗れなくなってしまうので(笑)見送った次第である。
MT54のモーター音を堪能し、11:20岡山に到着。 次は広島への移動ですよ。