の続き。
JL79便はホーチミン国際空港の到着1番機であり、空港内はまるで営業前って感じであった。
入国審査はEチケット必須なので、こんな1泊2日で何しに来た?って言われるか心配であったが何も言われず通過。
荷物もすぐ出てきて5時半には到着ロビーに出ることが出来た。
到着ロビーは予想よりも小さかった。
以前JL79便が運行された当初は両替所は全く空いてなかったそうでATM以外にドンを入手する手段がないというすごい状態だったらしいが、今は2軒ほど営業していた。
さて、JL79便はここまでは非常に便利なのだが、厄介なのは実はここからで、今回の旅行の最大の難関はどうやって市内に行くか?であった。
タクシーが一番便利なのだが、ホーチミンはタクシーのぼったくりで有名な街である上に、ガイドブックで良く出ている安心できるタクシー会社が、早朝は全く空港内にいないのである。
タクシークーポンのカウンターも営業していないので、この時間に着いた個人旅行者がタクシーで市内に出ようとすると怪しいタクシーと値段交渉をしなければならない。
なので、ただでさえタクシー嫌いな自分としてはその手段を避け、6時始発のバスで市内に向かうことにした。
152番バスは、6時から18時までの間運行している。従来の成田便では到着が23時頃となり利用できなかったのだが、JL79便ではうまく利用できる。なので、それほど難関ではないのでは、と思われるだろうが、最大の難関はどうやって152番バス乗車に必要なドンを確保するかである。
152番バスの運賃はわずか5000ドン。日本円で25円ほどと極めて安い。しかし安いが故にそんな小額紙幣をどうやって用意すればいいの?というのが問題なのである。
ドンは羽田空港でも手に入れられるが、最小紙幣は10万ドンであった。それじゃバスには乗れないよ…。
外に出ると、タクシードライバーが手ぐすね引いて勧誘してきた(笑)
ホントに、ガイドブックに出てくるビナサンタクシーやマイリンタクシーはいなかった。市内にはごろごろいた、というかほとんどその2社だったのだが、何で空港に来ないんだろう。
ということで端っこのバーガーキング脇にあるATMでキャッシングをした。
ここの最小紙幣は5万ドン。手数料が2万ドンかかるが、5万ドンならまあいいだろうと思った。
今思えばここのバーガーキングでなんかジュースでも買えばよかったのだが。
ということで152番バスに乗り込む。
乗客はそこそこいたが、日本人が10人はいたな。意外に利用する人が多い。ケチくさいなぁ日本人は、とも思うが、ビジネスクラスで来てこのバスに乗る自分はその最たるものだな(笑)
さて、このバスは運転士からチケットを購入するのだが、自分の5万ドン札を見ると露骨にいやな顔をされ、他の地元の客の購入を先にし始めた(泣)
なんだ乗車拒否かよ、いいよ釣りが用意できるまで居座ってやるよ(苦笑)と思っていたのだが、小額紙幣が出ないと悟ったのか、何とか紙幣をかき集めてくれてチケットとお釣りの4万5千ドンが渡された。
そんなわけで無事乗れたのだが、やっぱここは鬼門だな。
と思っていると、10万ドン札を出した日本人もいて、おいそりゃないだろと思ったけどね。
まあ、都営バスに2000円札や5000円札を外国人が出すようなものだからそりゃ駄目だよな。
なので、152番バスに乗りたいならバーガーキングで小額紙幣を用意するのがベストチョイスっぽいです、はい。
さて、高額紙幣ばかり持つ客のチケット購入に手こずり6時を少し過ぎて出発したバスは、国内線ターミナルを経由して空港の外に出た。
すると道路中バイク、またバイク! ホーチミンの朝は早くも通勤ラッシュで実に騒々しかった。
が、この写真じゃ全然その雰囲気を感じませんね(泣)なんで撮らなかったんだろう。
バイクの多い街としては台北なんかは有名であるが、ホーチミンはその比ではなかった。すごすぎてある意味感動である。
152番バスはバイクの洪水を縫うように走りながら、30分で中心部のベンタインバスターミナルに無事到着した。
ここからホテルまでは10分ほど歩くのだが…。
バスターミナル前は広いラウンドアバウトになっているのだが、そこを横断しないといけないのに信号機がない!なのでバイクや車を避けながら渡るのだがこれは厳しい!
ひょいひょい渡る地元の人に着いていったが、タイミングが難しかった~。
明日の午後までこんな横断を繰り返さないといけないかと思うと気が重いですよ。
ベトナムは以前フランスの植民地だったこともあり、ホーチミンの広い通りや街路樹の緑の豊かさにヨーロッパの面影を感じるものの、むしろベトナム名物の無茶苦茶な配線の電線や、小路のごちゃごちゃした朝市の様子は、これまで訪問したアジアの都市を上回る強烈なパワーを感じた。
まあアジア好きな旅行者にとってはホーチミン如きでへこたれるなど甘い!という感じなんだろうが、比較的整備された街しか訪問したことのない自分はちょっとヘビーな街だな大丈夫かな…というのがホーチミンのファーストインプレッションであった。
が、せっかく来たからには楽しまないと…ということでまずはホテルへ行き荷物を預けることにしましょうか。
でもこう空港から刺激的な空気に触れたのでかなり時間が経っているかと思いきや、まだ朝7時なんだよね…。