たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

丹沢・表尾根日帰り登山記

新緑の季節。
この時期を逃してはいかん!ということで、丹沢の表尾根を縦走することにした。
前回登ったひたすらキツイ尾根を登り続ける大倉尾根に比べ、眺望の良さから人気があり、とても楽しみだ。

www.tamazo-diary.net

5月17日(土)。
朝5時前におき、6時過ぎに新宿駅へ。
新宿6:19発の小田急の急行に乗る。車内は山男山ガールでいっぱい。

1時間ちょっとで秦野駅へ。ここでヤビツ峠行のバスに乗る。

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ヤビツ峠行のバスは本数が少なく、大混雑を覚悟していたが、ちょうど7:35発の定期バスを目指した乗客を臨時バス数台を動員して裁いた直後で、列も短く8時過ぎに出発する臨時バスに無事座れた。

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ヤビツ峠までは40分近くかかるだけでなくかなり幅の狭い道が続き、すれ違いもままならないところがあったりする。この区間は出来れば座っておきたいところだ。

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8:35にヤビツ峠に到着。標高は761m。
青空が素晴らしい!絶好の登山日和だ。

準備運動を済ませ、8:45に出発。

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最初はクルマも行きかう県道を歩く。
20分ほど歩いた富士見山荘跡から登山道へ。

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最初は眺望も効かないキツめの登山道が続く。
花の季節なだけあって緑だけでなくピンクや白の鮮やかな色合いがアクセントとなって楽しい。

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30分ほど経つと、眺望が開けてきた。気分は良いのだが、今日は日差しがあるので汗だくになる。こんなに天気が良くなるとは思わず日焼け止めを忘れてきてしまったので日焼けが心配だ…。

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1時間弱で最初の休憩ポイント、標高1144mの二ノ塔へ。
多くの登山客でごった返していたので今日はそのまま進む。

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丹沢名物とも言える階段を登ったりしながら15分ほど向かうと…。

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三ノ塔に到着である。標高は1205m。
ここからの広々とした展望は表尾根のハイライトだ。

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まず目に飛び込んでくるのは富士山!何度見ても富士山は素晴らしい…。
この日はこれより後は雲がかかって山頂を望むことはできなかったので、ギリギリセーフであった。

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そして目の前にはこれより挑む表尾根が一望できる。
眼下に見える建物は次のポイントである烏尾山の山荘。そこから行者ヶ岳~政次郎ノ頭~新大日とスポットを通りながら真ん中の奥の建物、尊仏山荘を構える塔ノ岳までの表尾根、さらに大倉尾根を下った花立山荘まで、まるで地図を見ているかのように並んでいる。

木々の中を歩くのも楽しいけど、山歩きの一番の面白さは高所から見た景色にこそあると思う。その点表尾根はとても面白い。何より、今日の天気の爽快さと来たら!

三ノ塔からの表尾根の景色はとても楽しみにしていたので満足だ。

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(クリックで拡大)

iPhone5sのパノラマ機能で撮ってみました。
肉眼ではこれの比ではないくらい素晴らしい展望でした。

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反対側を見ると、大山がくっきりと見えた。今日は大山も人多いんだろうな。

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そして相模湾の眺望も見事。江ノ島はもちろん、三浦半島やその奥の房総半島まではっきり見えた。

たっぷり展望を楽しんで三ノ塔を出発。

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烏尾山へは約70mほど下がる。
表尾根はアップダウンの繰り返しであるが、個人的には下りが苦手なので、なかなかペースがつかめない。特にこの烏尾山への下りはガイドブックではスルーされる場合が多いが、かなりの急坂で結構キツかった。

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ところどころ這いつくばりながら何とか烏尾山へ到着。先ほどまでいた三ノ塔が良く見えた。

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烏尾山を超えると眺望の良い尾根のアップダウンを繰り返す。
天気は良いし、先を歩く登山者が良く見え、遠くには富士山も見える。
いやあこの表尾根、楽しい!

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鎖場もある。そんなに厳しくはなくちゃんと握っていれば難なく通れるが、混雑時は大渋滞になるので要注意である。

今日は10分ちょっと待つだけで通り過ぎることが出来た。

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やせた尾根伝いを歩いて行く。景色は良いが、丹沢の浸食は深刻だ。今回のルートでも最近崩落のあった個所が2か所もあり、今後が心配だ。

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書策小屋跡から相模湾を望む。伊豆方面、遠くには大島もうっすら見ることが出来た。本当に今日の眺望は素晴らしい。

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塔ノ岳もだいぶ近づいてきたが、雲が多くなって来たのが気になるので急ぐことにしよう。

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標高1340mの新大日を12時過ぎに通過。塔ノ岳まではあと1時間弱である。

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が、木ノ又小屋に掛る「氷」の文字に魅かれて小屋へ…(苦笑)
立山荘と良い、この場面での「氷」は良い商売してるよなぁ。

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山登りで火照った体にはかき氷が最高!

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塔ノ岳が近づいてきましたよ!

最後はちょっと急な登りがあるがゆっくりと登ると…。

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12:54、標高1491mの塔ノ岳山頂に到着です!
ヤビツ峠から約7km。途中休憩があったとはいえ4時間以上かかってしまった。もうちょっと早く着けるかと思ったんだけどな。

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山頂はすごい人!さすが人気の場所なだけあるね。

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山頂は写真撮影で行列であったが何とかパチリ。

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富士山は残念ながら雲に隠れたままであったが、南アルプス、遠くは北岳までが一望できた。

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東に目を向けると、ランドマークタワーを始めとした横浜のビル群、その奥には東京の街並みを望むことが出来た。

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眼下には大山、三ノ塔、そしてこれまで辿ってきた表尾根。

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そして南側は江ノ島から伊豆半島まで!まさに360度の大パノラマだ。

前回が曇りで眺望が効かなかったのとはエライ違いである。
特に南側の景色は空気が乾燥した冬でない限りはなかなか難しいかと思っていたのだが、5月でここまでの展望を楽しめるのは本当にラッキーだった。

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仏山荘でカップラーメンを買って昼食。疲れた体に濃厚なスープが染みわたって生き返る思いだ。

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日ノ出山荘跡の広場から眼下に広がる大パノラマを堪能。こんな最高な日に来れて良かった!

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さて時刻は13時半。下山しましょうか。
帰りは大倉尾根で一気に下ることにします。

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大倉尾根は2度目なので勝手はわかるが、やっぱり階段ばかりの下りはしんどい。
前回持ってこなかったストックを今回持ってきたので多少は楽かなと思ったのだが、逆にストックに頼りっきりになったからかペースはそんなに前回と変わらなかった。

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30分弱で花立山荘へ。「氷」の旗が自分を強烈に誘うが、ぐっと我慢(苦笑)。

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立山荘から堀山の家までは階段続きの急坂で、登りは勿論下りもかなりしんどい。
一歩一歩降りて来るうちに、樹林帯に入って眺望が効かなくなる。

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堀山の家を過ぎるとしばらくは平坦なハイキングのような道が続くが…

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駒止茶屋を過ぎると石混じりの下りになる。
階段も厳しいが石は下りでは足に刺さって痛い。今回は特に石に苦手意識を持った下りであった。

というか回を重ねるたびに下りに対する苦手意識は増すばかりだ。うまい方法ないですかね。

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見晴茶屋を過ぎるとラストスパートである。
観音茶屋は山道を覆う屋根が撤去され営業していなかった。
何があったのかと思ったらこの前の大雪で屋根が倒壊したとのこと。一番登山口に近い茶屋なのであまり利用する人も多くないだろうし、復活するのかが気になる。

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陶芸工房を過ぎ、舗装道に入るが、舗装された道もそれはそれで歩きづらい。

もうちょっと!

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16時過ぎに大倉バス停に到着です~。
結局2時間半と前回とほぼ同じペースだったようだ。

最初の予定では前回と同じ15時くらいには大倉に着くだろうと思っていたのだが、予定よりも遅くなってしまったので急ぎましょうか。

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東海大学前に移動し、前回も訪れた秦野天然温泉さざんかで登山の疲れを癒す。

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帰りは本厚木17:46発のはこね号で一気に新宿へ。

約14kmの行程はさすがに疲れたが、前回の大倉尾根ピストンよりも、天候が良かったこともあって非常に楽しかった。
日帰りでこれだけバラエティのある山歩きが楽しめるのはとても素晴らしい。1度でなく何度も楽しみたい山道であった。

夏は暑くて敬遠だが、また気候の良い時に行こうと思う。

久々の登山であったが、やっぱり楽しいね。
富士山を契機に始めた山歩きであるが、すっかり山に魅せられてしまった。

まだまだ全然初心者ではあるが、またどこかへ行こうと思う。

 

(コースタイム)
ヤビツ峠 8:45⇒富士見橋 9:05⇒二ノ塔10:01⇒三ノ塔10:17/10:31⇒烏尾山10:57⇒政次郎ノ頭11:45⇒新大日12:04⇒木ノ又大日12:19/12:30⇒塔ノ岳12:54/13:30⇒花立山荘13:58⇒堀山の家14:35⇒駒止茶屋14:57⇒見晴茶屋15:20⇒観音茶屋15:40⇒大倉バス停16:01