糸魚川駅の手前、姫川を渡る頃にはすっかり夜も更けてきた。
そろそろ夕食としよう。 子連れなので、1人12000円の食堂車のディナーは頼まず、この2つをシェアすることに。
日本海懐石御膳。6000円もする高級料理である(笑)が、話のネタに頼んでみた。
そしてルームセット(1500円)。生姜焼き弁当で手軽に食べられる。数量限定なのでゲットできるか心配であったが無事注文出来た。
どちらも食堂車で準備してくれるものだが、名前の通りのルームセットは当たり前として、日本海懐石御膳も食堂車では食べることが出来ず、部屋に配達となる。ただしサロンカーで食べることが出来るので、ここで5人集まって食べることにした。
サロンカーがすいていたのが何よりである。
で、結論としては、当たり前であるが特に子ども達にはルームセットの方が好評で、懐石御膳はまあ今回は良いけど…って感じであった。ディナーの準備があるから仕方がないのだが、16時台に配達なのでこの時間(18時半)だと冷めてしまうのが残念なところである。
25分ほど遅れて直江津に到着。このあたりは雪が深い。
定刻から20分ちょっとの遅れのまま、20時頃新津へ。ここが本州最後の停車駅で、新津を過ぎると明日の朝の洞爺までドアは開かない。
雪に加え、風もそこそこ吹いていた。この先も無事運行されることを願うばかりだ。
新津を発車し、子どもたちを寝かしつける。 無事寝てくれたので、大人たちは21時から営業のパブタイムへ…。
北斗星だと大混雑のパブタイムも、トワイライトだと年齢層が高いからか、メニューが軽食主体だからか、満席にはなったが北斗星ほどの殺伐感はなかった。
夜の食堂車の雰囲気はバーという感じがして、まさに大人の空間。3人とも飲めないけどね…。
懐石御膳やルームセットでそこそこ満足したので、軽めに済ますことにしてポテトフライ(700円)と唐揚げ(850円)を注文。
きっと返しのついた鍋で揚げているんだろうなぁと思いながら、アツアツの料理を堪能した。 こんな楽しい空間が、近い将来楽しめなくなると思うと、本当に残念だ。
定刻よりも20分近く遅れたまま、22時半ごろ酒田に到着。 このあたりは海に近く、風の影響を受けやすい区間だが、問題なく走っているようだ。
深夜のサロンカーは誰もいなかった。 照明の柔らかい光と、大きな窓の外の闇のコントラストが絶妙で本当に素晴らしい。 今や半室ロビーに成り下がった北斗星とは天と地との差がある。せめて北斗星はロビーカーを残してくれればまだ良かったのだが。
さて、23時になったので、予約していたシャワーを浴びることにしよう。
シャワー室は4号車のサロンカーに2部屋ある。中は機能的で狭さは感じない。
お湯が出るのはわずか6分ではあるが、実際は6分あれば十分頭も洗えるレベルで、暖かいお湯を浴びてリフレッシュした。列車内でシャワーが使えるというのは素晴らしいね。
少し遅れを回復し、0:10頃秋田に到着。 そろそろ寝ることにしよう。
結局上段に寝ることにした。シングルツインはベッドが固定なので、上段は高さがなく圧迫感があるが、横になってしまえばむしろその屋根裏部屋感が楽しい。
今日は早起きで疲れたので早く寝ることにしましょう。 おやすみなさい…Zzz。