今日から25日まで遅い夏休み。
初日の今日は一日天気が良いということだったので、日帰りで房総を一周して海を眺めることにした。
ご存知の通り、房総地区は現在も全ての普通列車が国鉄時代から変わらず113系であり、東海道線から113系が撤退した今、実に貴重な存在である。
しかし、高崎地区から211系が転入する予定になっており、すでにかなりの編成が到着している。
幕張や東千葉に何編成か止まっているので見た方もいらっしゃるでしょう。
今度転入する211系は、帯の色が今の濃紺とクリームの横須賀色ではなく、青と黄の帯になっており、またどうやら方向幕も今までと違ったものになるようである。
今回転入する編成は、まだ全ての113系を置き換えるほどないのだが、全ての普通列車が113系という現状はもうすぐ見納めになる。
ということで、変わらぬ今を見届けようというのが最大の狙いである。
さてせっかく房総を113系で一周するならば、海辺を走る113系の写真を撮っておきたいと思う。
しかし外房線も内房線も、海辺を走っているようで意外に海を見ることは少なく、撮影できる場所はあまりない。
いろいろ考えた結果、上総湊駅近くの湊川橋梁という有名なスポットで写真を撮ることにした。
ということで今回の一周は、撮影場所の太陽の向きを考慮し反時計回りである。
前置きが長くなったが千葉駅に向かい、8:59発の館山行に乗る。113系の8両編成で、前4両は元東海道線の車両、後ろ4両はリニューアル編成である。
1年前に比べ東海道線から多数転入があり、だいぶ陣容が変わっていた。
ま、一般人から見ればずっと同じ車両のように見えるだろうが…。
車内は結構混んでいたが、木更津を過ぎる頃にはガラガラになった。
君津からは単線になりぐっとローカル色が濃くなる。
大貫を過ぎると東京湾がちらちら見えるようになる。
10:12に上総湊駅へ到着。館山行を見送る。
上総湊駅は昔ながらの木造駅舎である。
シーズンオフの平日とあって、ほとんど人はいなかった。
10分ほど歩いて、目的地の湊川橋梁に到着。
今日は天気が良く、浦賀水道を挟んで久里浜の街並みを見渡せた。
東京湾もこのあたりまで来ると実におだやかで気持ちがいい。
このあたりは1時間に1本しか電車が来ないので、上下あわせても1時間に2回しか撮影のチャンスがない。
今回はここに2時間滞在して、3本の写真を撮ることにする。
まずは、上総湊10:43着の千葉行をビデオモードで撮影。
軽トラが通ってしまったのが玉に瑕だが…うーん、予想以上にいい感じじゃないか!
続いて上総湊11:06発の安房鴨川行。
最後に上総湊11:58着の千葉行(行きに乗った館山行の折り返し)
秋晴れと水の流れの中に絶妙にマッチする青とクリームの電車たち…。
いい写真が撮れました。満足。来て良かった。
電車を待つ間、海岸にも行ってみた。
9月の海岸は人もおらずとても静かで、打ち寄せるさざ波と時折やってくる漁船の音以外は何も聞こえてこない。
とても心が和むひと時であった。
2時間もいるので退屈だろうと思い雑誌とか持ち込んできたのだが、全く手をつけず、あっという間の2時間であった。
久々に太陽の日差しも存分に浴びたし、いい気分転換になったなー。
さて11:58着の上り電車を見送った後急いで駅に戻り、12:10発の安房鴨川行に乗ってさらに南進する。
今度はリニューアル車6両で、元総武快速線の車両であった。お久しぶりでございます。
しかし乗った列車は無残なほどガラガラ。内房線は高速道の整備でかなり客が減ったと聞いているが、シーズンオフとはいえちょっと大丈夫かなあと心配になった。
ま、乗ってる分には空いている方がありがたいのだけど…。
なかなか海が一望できない内房線であるが、このあたりは高台の海沿いを走るので、東京湾を一望することができ、なかなか気分が良かった。
館山から内陸部を走り、千倉からはちらちら見える海がおだやかな東京湾から波の激しい太平洋に変わっていく。
海沿いを走り、集落が見えてきたら駅に到着…を繰り返すうち、列車は13:35に安房鴨川駅に到着。
ここからは外房線になる。