結局、この旅は最終日ではなくなったわけだが…今頃ですが、改めて振り返ってみましょう。
まずはチケット争奪戦から。
元々予約開始日の23日は会社は午前中だけだったので、終業後近くのマックへ行き、14時からの申し込みに備えた。
が、バーゲンフェアや超割の予約と同じかなと思い、予約画面が出たらF5連打で申し込みかと思いきや、時間になっても申し込み画面が出てこない!
結局、ツアーパンフのPDFが差し替えとなって予約画面のリンクが貼られたのだが、それに気づかず、一旦普通のびゅう商品として申し込んだりして、右往左往。
さらに驚いたのは、これで申し込んでも即決ではなく、24時間以内に返事が来ると言う仕様だったこと。 これじゃ取れるかわからないじゃん…。
そうこうしているうちに2chとかで電話で取れたという報告が上がり出し、いても経ってもいられず電話予約に切り替えるが、何しろつながらない。
このままマックで携帯でかけまくっても意味がないので家に帰るが、家に帰っても全然つながらず。 もうだめか…と思った17時過ぎ、ようやくつながった! 無事、外房線のチケットを確保できました。
2chとかの情報によると、Web申し込みよりも電話の方がはるかに確率が高かったようで、Webのみで済ませていたら間違いなく取れなかったところであった。
それにしてもこの日が会社がなかったから良かったものの、こんなんじゃ普通の社会人はまず取れないな。 こんな使えないシステム、空ヲタ的にはありえないが、何はともあれ取れて良かった。
このツアーで唯一の難点は、何号車か指定ができないことであったが、二週間前に送られてきた書類を開けてみると、無事、2号車であった。 これでモーター音を堪能しながらの113系の旅となり、あとは出発を待つばかり。
今日、ここを戻るときには113系は営業終了であると思うと少し寂しいが、最後の旅を楽しむとしよう。
7時10分過ぎに駅へ着き、3番線ホームへ行くが、連絡通路は殺伐とした雰囲気。
昨日、ツアー参加者がグッズが長蛇の列だったため買うことができずひと悶着あったらしく、今日はツアー参加者はグッズを別ブースで買えるようにしたらしいのだが、その案内が最初うまくいってなかったようでグッズ専用列に並んだ参加者が怒る吠える…。 中には泣きだす子供もいて、子持ち親としては心を痛める…。
このスケジュールだと参加者は最初からグッズを買う時間などほとんどないのは自明なので、千葉駅で事前に販売していたのだからどうしても欲しけりゃその時買えば良かったわけだし、列が後の方だからといっても電車は待っているのだからそんなに必死に怒らなくてもいいのに、大人げない…。 てことで、一体どうなっちゃうんだろう今日は、とこの時は心配になりました。
それにしても、昨今の鉄道イベントはネットの情報戦とツアーに代表される財力が全てを握るわけで、子供たちは参加はおろか写真撮影とかも大人たちとの争奪戦に巻き込まれるのでつらいよなあ、と、先ほど泣きだした子供を見て思いましたわ。 こんなんじゃ子供たちの世代は育っていかないんじゃないかなと。 ま、今日に限って言えば113系は子供たちの世代の電車じゃないんですけどね。
さて気を取り直してホームへ。 グッズには興味がなかったのだが、専用ブースがあるってことでせっかくなので並ぶ。 どうせ買っても使わないので、実用的な自由帳とクリアファイルだけ購入。
ちなみに自由帳は娘のお土産になり、名前の欄にはさっそく娘の名前+ハートマークが書かれました(笑)
そうこうしているうちに113系が入線です。
2chあたりでは前日夜から話題になっていたが、この日のヘッドマークは驚きの快速「白い砂」であった。
あのシールと比べると、こっちのほうが絶対いい! 昨年のリバイバルで見たとはいえ、最後にこれが見れるとは…ジーンときました。 なんで最後が1000番代じゃないんだ、とかいうこれまでの文句を吹き飛ばすだけの威力十分なプレゼントでした。 さすが、千葉支社はわかってる。
多くの人で賑わう3番線ホームであったが、前日に比べると朝早いからか、今日まさか白い砂だと思ってなかったからか、心持ち人が少ないような気がした。
2号車のモハ112-2094に乗車。 ボックス争奪戦で神経すり減らすのはイヤだったのでロングシートに座る。
ボックス組はあっちこっちで窓を開けて準備万端。ま、気持ちはわかるけどさ…。
それにしても濃い面子でした。鉄子さんとか親子連れ、それに妻子を置いてきた(苦笑)自分とかもいたけど、全体的に独身率はかなり高かったのでは…。
広告はひっくり返され、113系を初めとする千葉の鉄道の写真が飾られていた。最後だねぇ…。
定刻8:21にゆっくりと出発。 総武快速線を113系で走るのは昨年の白い砂以来1年ぶり。
今日は団体列車ということで速く走ったりゆっくり走ったりと、かつての総武快速のようなキビキビした走りではなかったが、MT54のモーター音と車窓を堪能。
総武線内の撮影組は多く、中でも市川駅先端は50人くらいはいたんじゃないかな。
昨年の白い砂にも乗務していたが、今日も車内販売がいた。 驚いたことに往復ずっと2名の方が乗務しっぱなしでした。お疲れ様でした!
何しろ途中ほとんどドアが開かない団体だけあって、飲み物やアイスが結構売れていたようだった。 ここでこの列車限定のグッズ引換券を使いグッズを購入。正直いらんものだったけど、限定という言葉に負けて買ってしまいました。2100円も…。
千葉で少し停車したのち、蘇我へ。ここでも少し停車。
蘇我駅の発車票は定期列車のときからありがとう表示をしていて話題になっていたが、今日も停車しないにも関わらず「さようなら」表示をしていて、多くの人が撮影していた。
蘇我から外房線に入る。 フルスピードで走る区間は少なかったが、運転停車もなく快調に走る。 茂原までは先月来たばかりだが、もうこの区間を113系で通ることもないと思うと何気ない景色を見るのも気合が入る。
蘇我を出たくらいまでは多かった撮り鉄組もだんだん減ってきて、大網を超えると各駅に数えるほどになってきた。 最初は濃い雰囲気だった車内もまったりモード。良い旅になってきました。
東浪見を過ぎると遠くに九十九里浜が見えてくる。いよいよ、113系から眺める最後の海だ。
時間は昼にはまだ早いのだが、早起きでおなかがすいたのと、館山に着くまでに食事を済ませたかったので弁当を食べることにする。 多くの人は両国駅で売っていた別の記念弁当で朝食、ツアーに付く弁当で昼食ってやっていたようで、なるほど賢いなあと思ったが貧乏な自分は弁当買えませんでした…orz
てっきり万葉軒謹製なのかと思いきや普通の仕出し弁当ベースだった。 味はまあ普通だったが、少量ずつ小分けになっていたので運転停車の短い時間ごとに食べるには都合が良く、美味しく頂きました。
さて勝浦を過ぎると、左側には太平洋がぐっと近づき、車内も活気が出てくる。 今日は天気も良く、海の青さがよく映える。 房総の113系はやっぱり海だね。
トンネルと海の繰り返しを超え、安房鴨川へ。 今日は停車時間も短く、駅員さんに手を振られながらあっという間に内房線に入る。
ここまで運転停車はあれどずっとドアは開かなかったのだが、和田浦で15分ほど停車。撮影タイムとなる。
海に近く、相対式ホームの和田浦は絶好の休憩&撮影ポイント。 いつも通り過ぎるだけの駅なので気分転換にはちょうど良い。
116編成はもうだいぶ写真を撮ってはいるが、改めて白い砂のヘッドマークとともに撮影大会。
和田浦から館山まではもう少し。 定刻通り館山駅2番線に到着した。
さて反対側で写真を…と思ったら、209系の下り安房鴨川行が入線…orz 次代の普通電車とのツーショットを撮影する。
うーむ、今となっては209系も決して嫌いな車両ではないのだが、やっぱり113系と比較すると貫禄と言うのかな、全然足りませんな。
この後113系は一旦電留線へ引上げていきました。
(つづく)