このゴールデンウィークはサンライズ瀬戸のノビノビ座席で山陰の未乗区間を乗りに行ってきた。
e5489でサンライズ瀬戸のノビノビ座席を確保
もともと今年のゴールデンウィークは日並びが悪く(12連休なんて普通の社会人は取れるわけないだろう…)、どこも行かない予定だった。
が、4月10日頃、なんとなく気になって(?)e5489でサンライズの空席を見ていたら、5月4日の下りサンライズ瀬戸のノビノビ座席に空席を見つけてしまった!サンライズエクスプレスは気づけば登場してからもう28年も経ち、いつなくなるかわからない貴重な列車なので、とりあえず確保して、どこかへ行くことにした。サンライズに乗るのは去年の3月以来で楽しみだ。
さてどこへ行くか。考えた結果山陰地方に残る未乗区間に乗りに行くことにした。ここ数年、西日本の未乗区間に乗りに何度か出かけてたのだが、今回で全部乗りつぶすことができそうだ。
ただ、問題は帰り。翌5月5日は帰省ラッシュのピークであり、山口宇部空港をはじめとして飛行機は高すぎて手が出なかった。なので大人しく新幹線で帰ることにした。新幹線もゴールデンウィークは一切の割引がないのだが、飛行機で帰るよりは安い。ただ、往路をサンライズで安く済ませた割には、トータルの交通費は結構かかってしまったが、充実した夜行日帰り乗りつぶし旅にはなった。
半個室のノビノビ座席で快適な移動
5月4日(月・祝)。20時前に家を出て東京駅へ向かう。


サンライズ出雲・瀬戸は今春のダイヤ改正から東京駅出発時刻が21:50から21:26に繰り上がっている。この24分は結構大きくてちょっと慌ただしく感じた。
また、これまでサンライズの入線時刻には反対側の8番線には列車が停まってなかったのだが、21:03頃の入線時刻には21:05発の常磐線が停まっているので8番線側から入線の様子が撮れなくなってしまった。
4年前に撮った動画が結構貴重な存在になったのね。



さて今日のノビノビ座席は7B、1階の端っこである。この7Bは、片方が壁なので半個室感が味わえるとマニアには人気の場所なのだ。
乗ってみると、なるほど片方が壁なのは思った以上に個室感があってなかなか良かった。特に1階はもともと階段があって個室感があるので、個室といっても良いくらいな印象だ。ただ、車端部なので揺れるのが難点なのだが、車端部にシングルがあるので完全な端っこではなく、自分はそこまで寝られない感じではなかった。
もっとも、今やサンライズは好きな場所を選べるほどガラガラではないので、この場所を抑えるのはもはや運次第であり、今回もたまたま残1席の場所がここだっただけなのだが、選べるようならおススメである。

小田原を過ぎると相模灘に出る。東海道線屈指の絶景だが、今日は月が明るくて月明りに照らされた海が良く見えた。この景色、夜行列車ならではだね。

空気枕を持ち込んだので途中何度か目は覚めたけど姫路手前までぐっすり寝ることができた。5月なのでもう5時前でも日は出てた。


昨日東海道線内で動物に衝突した影響で20分くらい遅れていたのだが、岡山には定刻6:27に到着。相変わらず大人気のサンライズ出雲・瀬戸の切り離しを見てここで下車。何度乗っても楽しいサンライズの旅はここでおしまいです。あと何回乗れるかな…。
山口線、山陰線を乗りつぶし、江津へ
岡山7:02発ひかり681号で西へ。山陽新幹線では数少ない16両ひかりだけどほとんど各駅停車なので西に急ぐ人は6:51発みずほ601号に乗るので自由席でもガラガラ。ノビノビ座席はコンセントがないのでここで充電タイム。 pic.twitter.com/MiJxsuDFcl
— たま (@tamazotamazo) 2026年5月4日
岡山からは山口線を乗りつぶすべく新幹線で新山口へ。

新山口8:57発特急スーパーおき2号に乗車。3両編成に増結されていて乗車率は半分ちょい位だった。山口線は全線未乗である。

山口線はSLやまぐち号や小京都津和野など見どころも多いのだが、下車してると今日のうちに帰れないので素通り。津和野駅近く、津和野城の中腹に建つ太皷谷稲成神社を眺めてせめてもの観光気分を味わう。ただ、このスーパーおき2号、津和野あたりで降りる人多いのかと思ったら結構出雲市方面まで乗り通す人が多かった。

益田からは山陰線に入る。この区間は高速化事業で軌道が整備されており、キハ187系は狂ったようにスピードを上げる。キハ187系はなんとも間の抜けた正面顔をはじめ人気があるとはいえない車両だが、性能はむちゃくちゃ良い。
そして、日本海に沿う車窓がまた素晴らしい。今日は良く晴れていて、世間一般の持つ荒れ狂う日本海という感じではなく、エメラルドグリーンの青々とした水面はまるで沖縄かどこかの海のようだ。

11:27着の江津で下車。ここから東の山陰線区間は乗ったことがある。
今から30年以上前の1992年春、中学卒業後春休みに引退するキハ80系南紀に乗った後夜行だいせんに乗ってからここまで来て、三江線~芸備線と乗り継ぎ広島からあさかぜ4号に乗って帰ったのだった。今やだいせんもあさかぜもないどころか、三江線も2018年に廃止になってしまい、江津駅もこの春から無人駅になってしまっている。時の流れは残酷だ。



江津では小一時間ほどあったので、三江線の廃線跡を眺めながら駅から15分ほど先、かつての三江線江津本町駅近くにある江津本町甍街道という街並みを散策した。



かつて船運で栄えた古き街並みが残っている地区で、旧江津郵便局をはじめ近世、近代のレトロな建物が並び往時の繁栄をしのぶことができる。なかなか落ち着いた街並みが良かったのだが、時間がなくて瞥見レベルだった上に、観光スポットとして整備されているわけではないのでお金を払うような施設がなく、さらには駅前にもコンビニ1軒なく、せっかく江津まで来たのに何もお金を落とせなかった。ゴールデンウィークだというのに賑わってないし、人口減の時代の地方は本当心配だ。
江津から山陰線を乗り継ぎ、新山口へ
とか言いながら、江津12:13発の浜田行普通列車に乗って早くも東京に戻ります(苦笑)

益田13:27発長門市行キハ40系の気動車に乗る。国鉄が民営化されてから39年経ち、あれだけいた国鉄形車両もだいぶ減ってきたが、このあたりはキハ40系の牙城である。

海岸線に沿って絶景を眺めながら国鉄形気動車で行く。なんて贅沢だろう。
15:18着の長門市で山陰線の乗りつぶしは完了。1分乗り替えで小串行に乗る。本当は美祢線に乗ったほうが速いのだが、災害で不通となってしまい、代行バスだと遅れて新幹線乗れなくなったら目も当てられないので、山陰線をさらに西に進む。


長門市から西は5年前に乗ったことがあるが、5年前は雨で荒れ狂う日本海だったので、今日とは全く印象が違う。リベンジできて良かった。
山陰線普通列車は定刻16:36に小串着。またまた1分乗り継ぎで16:37発下関行に乗り換え。さっきから乗り継ぎが良すぎて結局観光どころか何かを買う暇すらない。 pic.twitter.com/oocuFjbg1Q
— たま (@tamazotamazo) 2026年5月5日
16:36着の小串からはまた1分乗り替えで下関行の乗る。今日は江津からすべて数分乗り替えという絶好の接続なのだが、おかげで全く途中下車する暇がないのはちょっと残念だ。

17:17着の山陰線の終点、幡生で降り、17:25発の岩国行山陽線の普通列車に乗る。ここでやってきたのはここ数年で一気に数を減らして貴重な存在となった115系である。MT54のモーター音を小一時間愉しみつつ、10時間ぶりの新山口へ。
みずほ~のぞみグリーン車を乗り継ぎ帰京
新山口からは新幹線で帰る。のぞみに乗れば1本で東京まで帰れるが、狭い普通席で4時間半も乗るのはさすがにしんどいし、グリーン車は高いので、新大阪まではみずほの普通車に乗ることにした。

新山口18:58発みずほ608号に乗車。本数の少ない新山口停車のみずほをうまく捕まえるのは我ながら良い出来栄えだ。

九州新幹線直通のN700系は普通車指定席が横4列なので、グリーン車並みに豪華だ。ただ普通車は窓側しかコンセントがなく、今回通路側だったので瀕死のスマホが充電できずに難儀した。スマホ時代の今、コンセントのあるのぞみの窓側とさくらやみずほの通路側、どっちが良いのかは悩むな。


20:50着の新大阪で下車し、ホーム変わって20:57発のぞみ508号に乗車。ここからはのぞみのグリーン車である。えきねっとやEX予約では普通車とグリーン車の乗り継ぎは買えないのだが、e5489は乗り継ぎ駅の指定や普通車とグリーン車の混在もできる。今回e5489でいろいろ切符を買ったけど、e5489なかなか使い勝手が良い。
のぞみはグリーン車にはしたものの、座席が固いN700Sだったのが残念だった。N700のグリーン車は本当に快適なのに、なんでN700Sはこんな固い座席にしちゃったんだろう。
のぞみ508号は定刻23:14品川着。武蔵小杉でダイヤにない横須賀線見て?と思ったら今日も異音確認で遅れてたので急遽品川で総武快速に乗り換え。普段東海道新幹線はスマートEXで東京駅まで行くのだが今日は切符なので臨機応変な変更ができて何より。 pic.twitter.com/d8XOLGxAY3
— たま (@tamazotamazo) 2026年5月5日
最初はのぞみ508号で東京23:21着から全力疾走して23:25始発の総武快速に乗るつもりだったが上手い具合に横須賀線が遅れてくれたおかげで余裕で馬喰横山23:35発の都営新宿線に間に合った。これで最寄駅には日付回る前に帰れる… pic.twitter.com/hIg0E8KPpr
— たま (@tamazotamazo) 2026年5月5日
23:14着の品川で総武快速に乗り替え、自宅には日付が変わった直後に帰宅。さすがに4時間以上新幹線に乗ると疲れるね。自分は京都が限界だわ。
JR西日本を完乗し、残りはJR九州のみ
今回の遠征でJR西日本は完乗し、災害で不通となり廃線が決定しておりもう乗れないJR東日本津軽線の中小国~三厩間を除くと、未乗はJR九州を残すのみになった。
これでJR未乗は九州だけになったのだが、残りは結構散らばってて乗りようがない肥薩線を抜いても一気にやろうとすると最低3日はかかりそう。新八代暫定開業時に仕事で九州新幹線乗ったから仕方ないとはいえ八代付近の歯抜け区間とか乗りに行く気が失せる…。 pic.twitter.com/MHtwtwLqzl
— たま (@tamazotamazo) 2026年5月5日
ぱっと見た限りあと2,3回行けば、あるいは3~4日滞在すれば乗れそうだけど、九州はさすがに遠いのでそう簡単には行けない。ただ、近いうちには制覇したいなぁ。