の続き。ソウル滞在の残り時間は市内観光をしようと思う。ソウル歴史博物館では近代化の代表ともいえる地下鉄展を見たので、後半はソウルの歴史や文化を感じられる場所を巡ることにした。
市民の憩いの場・慶熙宮
まず向かったのはソウル歴史博物館の隣にある慶熙宮。
復元されたのが2000年代に入ってからということで建物も少なく、他の宮殿よりも知名度は低いのだが、緑豊かな敷地内は子供たちがたくさん遊んでいて、市民の憩いの場になっていた。これはこれでよい。
市内のビル群のすぐそばにこのような歴史ある建物が建ち、背後には山が迫る現代ソウルらしい光景を楽しむ。しかしこの日は本当に天気よかったなぁ。
韓国仏教の総本山、曹渓寺
続いて向かったのは曹渓寺。韓国仏教の総本山である。韓国はあまり仏教という印象はないが国民の半分は仏教徒だそうだ。
花に囲まれて華やかな境内。多くの人でにぎわっていた。写真撮影はできなかったのが残念だが「大雄殿」の中に鎮座する3体の大仏はとても迫力があった。
また大きなエンジュの木や仏舎利塔など、それほど広い境内ではないが見どころには事欠かない。あまりメジャーなスポットではないみたいだけどおすすめの場所だと思う。
大混雑の北村韓屋村
続いては北村韓屋村へ。
北村韓屋村は韓国の伝統的な建物が集まるソウル随一の観光スポットであるが、地下鉄の駅から遠いこともあってこれまで行ったことがなかった。今回初訪問である。
坂道の両側に並ぶ伝統的な建物に背後はソウルのビル群やNソウルタワーを望む。これは良い眺めだ。
もっとも午後のタイミングではこんな感じで観光客だらけで人のいない写真を撮るのは絶望的だけど、まあこれはこれで賑やかなのは自分は嫌いではない。清水寺の二年坂みや三年坂みたいなものだね。非アジア系の外国人が多かったのも印象的だった。ソウルはそんなに欧米系とか人気なのか。
展望台と称するカフェに入りコーヒーを飲みながら韓屋村の景色を堪能。地元の人たちの生活感も垣間見れてよい景色でした。
政治家の私邸、雲峴宮
最後に向かったのは雲峴宮。
ここは王宮ではなく朝鮮時代末期の政治家、興宣大院君の私邸。なので朝鮮様式の建物は同じだけど、どことなく質素で生活感が感じられ、個人的には他の王宮よりも興味深かった。観光客の姿もそこまで多くはなかった。
ざっと市内観光2時間ちょっとといつもながら慌ただしかったが、見たかったところは概ね見れて満足だった。復元されたものも多いが、ソウルは街のあちこちに歴史的な建物が見れるのが良いね。
欲を言えばもう1か所くらい見たかったのだが、残念ながら時間切れ。ソウル駅から帰途につきましょうかね。
(つづく)