たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

大雨の中、東京から北陸新幹線経由で京都へ / 2024.06 大阪出張(1)

6月末に大阪へ行く用ができた。

行く日は月曜なので、もちろん?前泊して早めに出かけることにした。どこに立ち寄ろうか悩んだ結果、3月に敦賀まで開業した北陸新幹線で大回りして京都に宿泊し、翌日大阪へ向かうことにした。このルートは5年前の京都出張のラストで京都から東京まで乗ったが、その時は北陸新幹線は金沢までしか開業していなかったので、改めて試してみた次第である。

www.tamazo-diary.net

ただ大回りするだけでは芸がないので福井で途中下車して、福井の私鉄の乗りつぶしを兼ねて観光することにした。が、福井では大雨に直撃して結果は散々だったのだが…その振り返りです。

北陸新幹線トクだ値14でお得に福井へ

6月23日(日)。早起きして東京駅へ向かい、7:20発かがやき503号敦賀行に乗車する。

チケットは1か月前に予約したトクだ値14である。

北陸新幹線かがやき・はくたか30%引きの「新幹線eチケット(トクだ値14)」発売。金沢~敦賀間の開業に合わせて

金沢までは乗車済みなので最初小松空港まで飛行機で行こうと思ったのだが、トクだ値14だと福井まで3割引き、10,920円と安くいくことができる。すぐ満席になってしまうので1か月前の購入が必須だが、買えればお買い得だ。

上野も通過する最速列車であるが、日曜とはいえ6月、しかも今日は雨ということもあり車内はガラガラだった。

金沢から先は未乗区間。最近の新幹線にしては珍しく高架区間が多く景色が楽しめるが、雨が止む気配は全くなさそう。まあ6月だからしょうがないけど、残念。

福井には10:11着。新幹線で3時間かからずに直通で来れるようになったのは便利になったものだが、3時間弱は長かったな…。

駅前は福井名物の恐竜のオブジェが出迎えてくれたが、雨のため人はまばらで寂しかった。すでに越美北線は運休、ハピラインも午後は武生以南運休の案内が出ていて、大丈夫かいなと心配になる。

えちぜん鉄道三国港、そして東尋坊

ここからはえちぜん鉄道に乗る。

えちぜん鉄道株式会社

5年前に勝山方面は乗ったので今回は三国港へ。

福井10:39発三国港行に乗る。2両編成だったが車内はガラガラ。ただ福井口からえちぜん鉄道名物アテンダントが乗車し、車内の雰囲気が華やかになる。たが、えちぜん鉄道は秋にICOCAが使えるようになるようなので、車内切符を買う人は激減しそうでアテンダントの業務も変わりそうでちょっと心配だが。

今回乗車した三国港行のMC6101形は元愛知環状鉄道の車両であるが、えちぜん鉄道に転籍するにあたって主電動機がMT54に換装されている。架線電圧が600Vと低いので普段聞く音とは若干異なるのだが、それでもMT54のモーター音を堪能できるのは今や貴重な存在である。動画を撮ったのでこちらもぜひ。

 

約50分で三国港駅へ。終着駅らしい風情ある雰囲気の駅だったが、雨が激しくてしょんぼりだ。

駅から歩いてすぐのところには、重要文化財三国港突堤がある。以前ブラタモリでも取り上げられていて一度見てみたかったのだが、風が強くて傘が飛んでいきそうだった。観光客など全くおらず…。

www.nhk.jp

そしてこの辺り屈指の観光地東尋坊へ。駅前からバスに乗って東尋坊へ向かったが…。

普段の休日だったら観光客で賑わってるだろう商店街は開店休業状態だった。

東尋坊は自殺の名所とされているが、開けた商店街の先にあるのでそんなに暗い雰囲気は普段はないのだろうが、この日は観光客がまばらなうえに雨が強く、日本海を一望できる断崖絶壁が荒涼とした雰囲気。加えて、濡れた岩に足を取られないように気を付けて先端に着き、50mはある崖の上からちょっと海面を覗き込んだ時に急に風が強くなって傘が飛んでいきそうになったので、結構生きた心地がしませんでしたわ…。

三国の市街地へ戻る。三国は北前船で栄えた港町であり見どころが多い。材木商を営んでいた、この地域特有のかぐら建て町家として知られる旧岸名家や、優美な洋館である旧森田銀行を見学。

そして青々とした緑の中にそびえる山門、国指定名勝の庭園が印象的な古刹、瀧谷寺も拝観。

大雨の中小一時間で散策したのでかなりあわただしかったが、主だった三国の観光スポットは全て巡れたのは良かった。ただまあ、また晴れた時に再訪したいな…。

大雨警報の中、福井鉄道に乗車

三国駅からえちぜん鉄道に乗り、途中の鷲塚針原駅から、福井鉄道に乗り入れる低床車のたけふ新駅行に乗り換える。

福井鉄道株式会社|福井県の鉄道会社・福鉄(ふくてつ)のホームページ

この列車に乗れば福井鉄道も完乗できるのだが…。

雨はどんどん激しくなり、駅から少し離れたコンビニに行こうと歩いたら土砂降りの雨に合ってずぶ濡れに…。福井鉄道の併用軌道区間に入ったら道路は冠水状態だし、とんでもない状態になっていた。

この時間、福井ででは集中豪雨状態になっており、大雨警報が出ていた。なんとついてない…さらに、武生以北は運行するはずだったハピラインは福井以南が不通になってしまっていた。そのうち福井鉄道も不通になるんじゃないかとかなり心配になったが、福井鉄道は普段通り走っていた。長年地域に根差して走っている鉄道は強いね。併用軌道区間は面白いし、乗車する人も多く、すっかり感心してしまいました。

終点のたけふ新駅は、一度武生新駅から越前武生駅に改称したのに新幹線のえちぜん武生駅に名を譲ったため再度たけふ新駅に改称させられた歴史を持つが、3本の列車が並び堂々たる駅だった。ハピラインが圧倒的にスピードが速く、特急がいなくなって本数も増やそうとしている今、並走する福井鉄道はなかなか厳しい環境に置かれているのではと思ってたが、これからも頑張ってほしいところだ。

たけふ新駅から一駅戻った北府駅には小さいながらも鉄道ミュージアムがあり、最近まで活躍していた200形が展示されている。自分の世代では福井鉄道といえばこの200形だったな。走ってる頃に乗れずに残念だが、往時の姿を見れて満足。
ハピラインが不通のままだったので帰りも福井鉄道で福井へ。これでえちぜん鉄道福井鉄道ともに完乗できたが、まあまた晴れた時に来たいな…。

福井から敦賀米原経由で京都へ

さて福井まではなんとかこれたので、再び北陸新幹線に乗って今度は敦賀へ行く。北陸本線のままだったら福井以南が不通で立ち往生していたわけなので、その点新幹線という安定した鉄路ができた意義はあるわけだが、敦賀までしか行かないってのが面倒くさいところだ。

福井17:38発のつるぎ37号で敦賀に向かうが、わずか20分で終点の敦賀である。

敦賀要塞」と揶揄される敦賀駅を乗り換え、9分接続で18:08発のしらさぎ14号に乗車する。乗り換えはわかりやすいし大した時間はかからないのだが、やっぱり福井から20分で乗り換えってのは面倒くさすぎだ。これがあと20年は続くと思うと北陸の人はうんざりじゃないかなぁ…。

大雨の福井を抜け滋賀県に入ると、なんと夕日が見えてきた。ああ、今回はまじめに天候に恵まれなかったな…。というか、こんなずぶ濡れになってしまい明日の仕事でなんて言い訳をすれば良いのか。靴乾くかな…泣

米原で18:53発ひかり651号に乗り継ぎ、京都には19:11に到着。

なんで米原回りにしたかというと、EX早特1[EXサービス限定]乗継きっぷを使うと福井~京都間が3,880円と一番安いからである。

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もっとも1時間に1本、しかも敦賀米原と2回乗り継ぎというのが非常にかったるいのだが…。

とはいえ、今回福井で途中下車したにも関わらず、東京~京都間の合計は14,800円とまあまあ安く済んだ。いつも伊丹空港まで飛行機で行くよりも安い。まあ、時間はまっすぐ行っても5時間はかかるから、またやるかというと微妙だけど。