たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

角屋もてなしの文化美術館~飛雲閣特別公開 / 2023.03-04 京都桜ワーケーション(6)

www.tamazo-diary.net

117系を見送り京都駅を後にして、ここからは初訪問の島原へ向かいます。

花街の雰囲気が残る島原の街並み

島原は京都駅の北西方向にあるかつて花街で栄えたエリアである。

明治以降は立地の悪さから廃れ、今は入口の島原大門、今でも唯一現役のお茶屋である輪違屋、そして今から向かう角屋もてなしの文化美術館程度しか往時の建物は残っておらず、島原大門を通っても普通の住宅地なのであるが、通りの雰囲気はなんとなく往時の花街の雰囲気が残っているような気がする。

輪違屋は通常は非公開で見学は外観のみであるが、華やかな歴史の息遣いを今に伝える重厚な建物はそれだけで重みを感じ、一見の価値がある。

角屋もてなしの文化美術館

現在建物内部を見学できる角屋もてなしの文化美術館へ。

公益財団法人 角屋保存会(島原角屋 公式サイト)

ここは島原で唯一残る揚屋で、国の重要文化財にも指定されている。

コロナ禍で見学は従来から予約制だった2階に加え1階も予約制になってしまったので、数日前に電話して10:15の回を予約しておいたのだが、なんとこの回の見学者は自分だけだという。今日も京都駅界隈は観光客でごった返してたのに、こういう所には人が来ないのかしら…。

2階の見学者は何故か先に2階の座敷を見てから1階の座敷を順路と逆に案内されたのだが、このブログでは1階の正面から紹介することにしたい。

正面玄関と、その奥にある厨房、帳場。厨房や帳場は正面からは見えないように工夫されている。

今も祇園など現役の花街のお茶屋は料理は仕出しであるが、揚屋はここで料理を作っていたそうだ。その規模の大きさに当時の雰囲気を感じるところだ。

玄関の壁の色は華やかな紅色。祇園の一力茶屋もこの色だよね。

中庭と、奥座敷の前に広がる臥龍松の庭。揚屋は1階にこのような庭園があり、昼間は文化人が集まるサロンのような場だったそうな。江戸の吉原はこのような揚屋は早々に廃れ、単なる遊郭の街となった、島原とは違うのだと案内の人が強調されていたが、確かにそうだよね。

1階の表座敷、天井が網代組となっている網代の間、奥座敷の松の間を見学。ここで遊宴のみならず句会なども開かれたのだという。特に網代の間は往年の華やかな雰囲気が色濃く残る。

ところで松の間は新選組初代筆頭局長芹沢鴨が暗殺前に宴会を開いた場所だそうで、また新選組の刀傷が残る場所として、新選組ファンにも知られる場だそうだ。幕末の歴史に全く疎い自分にははぁとしか言いようがないのだが。

ただ案内を聞く限りは、刀を預けることなく部屋にあがって柱に傷を作るわ、ろくに金を払わず出禁措置を食らうわ、全く迷惑な存在だっただけなんじゃという気がしましたけど…。

さて、ここまでも十分見どころが多い角屋ではあるのだが、2階にあげて宴会を愉しむから揚屋と呼ばれたのであることから、真の見どころは2階にある。

あいにく2階は写真撮影ができないのだが、緞子の間、翠簾の間をはじめとする贅を尽くした部屋は1階とは全く趣が異なる。中でも一番印象に残ったのは青貝の間。壁や建具のいたるところに青貝をちりばめるとともに、明かり窓などどことなく異国情緒漂う重厚な雰囲気の部屋は、京都の華やかな花街の空気を今に伝える大変貴重な存在で目を見張るばかりであった。

2階の部屋はどこも真っ黒くすすけていたのだが、それは夜に焚いた蠟燭の煤のせいだという。これだけ真っ黒になるということは、さぞや往時の夜は華やかだったのだろうな。当時の賑やかな様子が思い浮かぶ。

実際には2階を先に案内されたので、2階を見てしまうと1階がちゃちく見えてしまうくらい素晴らしかった。ここは2階まで見ると合計で1800円もかかるのだが、1800円払うだけの価値は十分にある。1000円払って1階を見るだけじゃもったいないと思う。

予約もいちいち電話でしなければならず面倒くさいが、非常に満足のいく滞在でした。

飛雲閣特別公開

角屋もてなしの文化美術館を後に、東へ向かうと西本願寺である。

今年は親鸞生誕850年ということで、ちょうど3月末から5月末にかけて慶讃法要が行われている。

親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要|浄土真宗本願寺派(西本願寺)

今日もその日であって全国から集まった団体の信者さんで賑わっていた。

といっても自分は特段信者ではないのですが、なぜここに来たかと言うと、慶讃法要にあわせて国宝飛雲閣の特別公開をやっていたからである。

www.hongwanji.kyoto

金閣寺銀閣寺とあわせて京の三閣と言われ、聚楽第の遺構とも言われる飛雲閣は、普段は非公開で壁越しに3階の楼閣だけ覗くことしかできない。時々ツアーなどで入る機会はなくはないのだが、今回の法要は期間も長く比較的に自由に中に入れるようで、実に貴重なタイミングなのである。法要と今回の旅の日程が重なったのはラッキーだ。

ということで法要には目もくれず(すみません)飛雲閣へ…。

おお、扉が開いてますよ!!

いやぁ、良く晴れた空をバックにした優美な形の飛雲閣を、この目で見れて満足です。もっと混んでるかと思ったけどそんなに人も多くなく、ちょっと待てばこんな感じの写真が撮れるのも良い。今日は外観だけだけど、GW中は中で茶席もあるそうだ。今回は行けないけど、機会があれば中にはいりたいものだ。

また同じく国宝の書院も公開されている。

www.hongwanji.kyoto

こちらは写真撮影ができず、それが残念な限りだが、むちゃくちゃ広大な対面所と落ち着いた雰囲気の白書院、そしてスケールの大きい南北能舞台の壮観な姿など、どれも非常に見ごたえがある。いやはや、この期間に京都これたのは実にラッキーだった。

午後は昨年に引き続き春のをどり見学です。