たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

旧野蒜駅~仙石線205系~八木山てっぺんひろば/ JREポイント半額特典キャンペーンで行く東北(3) (2022年2月)

※2022年2月の記録です。

仙石東北ラインで野蒜駅

石巻14:59発の仙石東北ラインに乗り、野蒜へ行きます。

陸前小野駅を過ぎ、鳴瀬川の橋梁を渡ると、津波の影響で高台に移設された区間を走る。ほどなくして15:20、次の目的地、野蒜駅に到着。

高台に新設された駅からは、遠く海を一望でき、その手前には旧野蒜駅が見える。次の列車までのわずかな時間ではあるが、このあたりまで行ってみよう。

このあたりは野蒜ヶ丘と命名された新興住宅地となっているが、辺りに人気はあまりなく、ちょっと寂しい雰囲気。

野蒜駅へは連絡通路を通って坂を下り、約10分ほどの距離。

野蒜駅東松島市震災復興伝承館)へ

野蒜駅周辺は震災復興祈念公園として整備されている。公園の一角に、昔のホームが残されていた。

ぱっと見た感じ単に移転されて使われなくなったホームなだけに見えるが、よく見るとポールは倒れ、線路はひしゃげていて、津波の威力を改めて感じる。

野蒜駅東松島市震災復興伝承館として整備されている。

野蒜駅はちょうど1階部分までが津波に襲われ、付近にいた仙石線205系1編成も津波に襲われ廃車となっている。

ここは入江からやや離れているし、激しい津波が来たとは穏やかな景色からは想像しづらいが、建物に入ると、吹き抜けの1階と2階の境目に津波がここまで来たというラインが引かれている。

展示の中でもとりわけ印象的だったのが津波に襲われた券売機。普段見慣れた券売機がここまで破壊されてしまうのを目の当たりにすると、津波の恐ろしさを改めて実感する。

当時の写真も、訴えかけるものがあった。

このエリアは街ごと高台に移転し、まだ復興途上といった感じであるが、また賑やかな街が帰ってくると良いなと思います。

しかし、今でも列車が来そうな旧野蒜駅のホーム、哀しいね…。

野蒜駅のそばに「佐藤山」と呼ばれる私設の避難施設がある。津波襲来を予見して私財を投じて整備された施設で、震災の時には付近の住民が集まり命を救ったとして注目された場所だそうだ。

普段から津波を想定するという先見の明には頭が下がるが、この高台に行くか行かないかで命を左右する、という現実は、決して忘れてはならないと思う。

わずかな時間であったが、途中下車して良かった場所であった。

仙石線205系

野蒜駅に戻り、15:54発の仙石線あおば通行に乗る。

今日は朝から仙石東北ラインの列車ばかりに乗ってきたが、仙石線は東北エリア唯一の直流電化区間で、普通の電車は205系が走っている。今(2022年9月現在)やJR東日本ではここと鶴見線南武支線しか205系は走らなくなってしまい、貴重な区間になった。

この205系に乗車し、松島海岸までの未乗区間を制覇することにする。

東名から陸前大塚までの高台移転区間では、高架から下っていく中で裏松島の見事な景色とMT61外扇形のけたたましいモーター音を愉しむことができた。

途中までガラガラだった仙石線も、松島海岸からは観光客が乗り込み賑やかになる。

松島の景色を楽しみつつ、塩釜市内からは地元客も次々と乗り込んで近郊電車の雰囲気になり、16:52、あおば通駅に到着。

これでJRの移動は終了。宮城エリアの未乗区間を一掃できたとともに、海の幸を味わいながら、震災遺構を巡り、とても濃密な1日を過ごすことができ、我ながら良い出来栄えではなかったかなと思う。

八木山てっぺんひろば

帰りの新幹線まで少し時間があったので、仙台市営地下鉄東西線を乗りつぶすことにする。

片方の終点である八木山動物公園駅は、標高136mと日本の地下鉄駅としてはもっとも高い場所にある。といっても地下駅なのでホームからは何も見えないのだが、駅を降りて5階の展望台「八木山てっぺんひろば」からは仙台平野が一望できるという。せっかくなので行ってみた。

住宅地に面した駅なので、目の前にマンションや住宅が並び絶景と言うほどではないが、仙台平野の街並みを一望でき、なかなかな景色であった。夜に来たら夜景が綺麗そうだ。

はやぶさ112号で帰京

さて、あとはJREポイントの特典で帰るだけです。

仙台18:22発はやぶさ112号に乗車。

普段であればここで満席になるどころか指定席の確保もままならない時間であるが、それなりに混んでいたものの満席にはならなかった。これはまずいよね…。

仙台と言えばということで夕食に牛タンを食べる。ただ、牛タンもだいぶお高くなりましたな…。

東京には19:56に到着。充実した日帰り旅でした。

JREポイント半額キャンペーン、実に良かったです。また次回も出かけようと思います。