W杯開幕−真のドイツを流して欲しい−

2006年06月10日

W杯開幕−真のドイツを流して欲しい−

いよいよワールドカップが開幕する。

ドイツは他の欧州諸国に比べるとTV番組などの紹介される比率は今ひとつといった感じでドイツ好きな自分は悲しいのだが、最近はどこでもドイツの特集が流れていることが多く注文度もアップして嬉しい限りである。
でもなあ、何度も行った自分からすると「こいつらは何をやっているじゃ!」と言いたい者が多すぎ。
解説者とかが物見遊山でビアガーデンでビール三昧っていうのも、お前らはサッカーに関して仕事をしに来たんじゃないのか?と言う以前に、あまりにありきたりなドイツ紹介しかしていないという工夫のなさにまず腹立たしく思う。

まあでもこれまではその程度であったが、昨日の「報道ステーション」での古館のレポは本当に頭に来た。

東西格差を紹介して、日本の格差社会とかに結びつけたかったようだが、何しろその固定概念でドイツを巡ること自体が迷惑だ。
確かに東西格差があるのは事実で、報道されている内容も事実である。
しかし現実に行ってみると、そんなに格差は感じられないのだ。これは旧東のどのエリアに行ってもそうだ。格差を感じるとしたら、それを探そう探そうと思うから感じるのである。
またこのレポート自体も恣意的としか思えない内容が散見された。

ICE-T.JPG

フランクフルトからライプチヒを経由してドレスデンに向かうICE。旧東独エリアを結ぶと紹介されていた。それは間違いではない。しかし普通のガイドブックでは「ゲーテ街道を結ぶ」の紹介がほとんどで、そんな紹介をされることはまずない。普通の人は今やそんな意識は持たない。
そしてこのICEだけど、半分の始発駅はフランス国境に近いザールブリュッケンである。今やドイツを東西に結ぶという感覚しかないはずだが…?
あと、このICE-Tは、実は旧西エリアを主に走るICE-1,2より新しく、車内設備ははっきり言ってよほど豪華である。ICEだけでなく、旧東エリアは新車がかなりの割合で入っていて、旧西よりも設備はいいのでは?ということも多い。というか旧西ドイツ国鉄と旧東ドイツ国鉄が合併してから早12年。その比較自体が無意味であり、鉄道に関して格差はないと言い切っていいほどなのだが、その説明はない。

Leipzig.JPG

Leipzig2.JPG

そして一番腹が立ったライプチヒ中央駅のシーン。
奴はホームを降り、駅舎を出て「さびれているな」と言っていたが、駅構内のショッピングセンターは訪れる誰もが驚くほど大きく、いつ行っても賑わっている。ここを通らないと駅前には出れないのに「さびれている」とよく言えたものだ。ライプチヒに失礼としか言いようがない。

そしてベルリン。
ブランデンブルク門を挟んで東西からレポートしたが、東西の差がここではっきりわかると言ったのは今や奴以外に聞いたことがない。
美しく整備されたウンターデンリンデンを見て東の匂いを感じたとしたら、それはよっぽど鼻が詰まっているとしか思えない。
あとクレーンは旧東の復旧作業じゃなくて、地下鉄工事なんですけどね。自分が最初にベルリンに行った7年前ならまだクレーンだらけだったけど、今はそこまではないぞ。

ま、高級ホテルアドロンに泊まって掃除機がどうのこうの言っている様な奴には何を言っても無駄だろうけど、とにかく昨日のレポートには心底あきれました。
これが世界の車窓からと同じ放送局の内容とは思えない。。。
大体旧東住民に格差ありますか?って聞くほど失礼な話があるか?もっと地に足をつけた取材が必要じゃないか、と思った。

ってことで、日本の恥をさらすことなく真のドイツを流して欲しいし、真のドイツの魅力を知って欲しいと思います。
あと日本の勝利も願うことにしましょう…。

Berlin2003.JPG
↑2003年のベルリンも、サッカーボールがありました。

posted by たま at 00:29 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
常に通訳&スタッフ同行させて高級ホテルに泊まって「さすらいの旅人」気分(自称)とは笑っちゃいましたね。
Posted by ダラッ妻 at 2006年06月11日 13:47
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