たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

台湾あれこれ4:自強号

高雄から台北までは自強号に乗った。この区間は速さなら飛行機、安さならバスであるが、やっぱり列車の旅が一番である。

EMU1000

高雄14:00発の自強号松山行はE1000系であった。この車両はTGVやICEと同じ両端が機関車の客車列車である。見た限りでは西部幹線の自強号は全てこのタイプであった。機関車は南アフリカ製、客車は韓国製だったと思う。

今回乗った列車は途中こまめに停車するタイプのため、台北までは5時間弱を要した。そのせいか思いのほか乗り通す客は少なかったが、降りたと思ったらすぐに次の客が入ってくる、という感じで、全般的に乗車率は良いようであった。

seat

車内は旧国鉄グリーン車に近い感じを受けた。座席は大きなフットレストがつき、リクライニング角度も申し分ないが、なぜかテーブルがなく駅弁を食べるのに難儀した。座席の物入れにはビニール袋があり、定期的に回ってくる清掃員が片付けてくれるのが便利だ。

座席にはチケットホルダーがある。最近ひかりレールスター快速エアポートuシートなどでも見かける、検札の際ここに差してあれば声をかけずにチェックをしてくれるものであるが、台湾の場合はちょっと違った。正規の切符とは別に、チケットホルダー用の切符も発券してくれるのである。よって切符を入れることによって取られたり忘れたりする心配がない。わざわざこのための切符を用意してくれるなんてなかなか気が利くなあと感心した。

この日は台湾新幹線の試運転が行われる日であった。車窓から新幹線の高架橋が何度か交差するのが見えた。10月に開業するかは微妙らしいが、近いうちの開通は間違いないだろう。そのときに西部幹線とこの自強号がどうなるのかが気になる。12両固定編成なので、こまめに客を拾う形をとるには向かないだろうが、かといって全部東部幹線に転属させるのも時期尚早な気がする。まさか先日紹介した通勤電車以外全廃、ということにはならないだろうが、気になるところだ。