北京の滞在時間は16:30までの約8時間。
北京でまずは見ておきたいなと思ったのが、天安門広場・故宮博物院・万里の長城の3つであった。 ちょっと万里の長城にも魅かれたが、公共交通機関がなく何かあってもリカバーできないので(トランジットツアーもあるみたいだったけど)前者2つを見ることにした。 8時間あれば一通り見れそうだが…さてどうなることか。
北京首都空港からは地下鉄が近年開通したので、トランジット旅行客には便利になった。
2度乗り換えてまずは天安門広場へ行くことにするが、1号線が大混雑! 途中の駅で一度降りたら乗れずに1本見逃してしまうほど。 日本のラッシュ並みであった。 しかも乗車マナーなどまるでなし。こんなに中国らしい?光景は久々に見ました。
今は自動改札にICカードがあるけれど、数年前までは手もぎ式の切符で自動券売機すらなかったらしいし、北京はまだまだ大いなる田舎なのかなあという気がした。
さて天安門東駅で降り、地上へ出ましょうか。
おお、これぞ中国! これぞ北京! しかし…天安門広場広すぎです。さすが共産主義国家の中心地。
中華人民共和国万歳!世界人民大団結万歳!
さてこの天安門、門の上に登ることができるが、ここへ行くには荷物をすべて預けなければならない。 そんなわけで荷物預け所に並ぶが、いました出口から入って強引に預けようとするおっさんが…。 ここは大和魂にかけても入れてはなりますまい。しっかりガードして防御しますた。
しかしここらへんは中国各地から人が集まるからか、上海とは違ってもうめちゃくちゃですな…。 上海も万博会場内はこんな感じなのかもしれない。
てことで面倒くさい荷物預けにセキュリティチェックを抜けて門の上に立ちます。
いやあ、実に広大な広場! そして、空気の霞み具合もすごい! でも、北京らしい光景に、はるばるやって来た実感が湧いてきました。
さて満足したところで、故宮博物院へ行くことにします。 とはいえ、故宮博物院の重要な物はご存知の通り台湾にあるし、故宮内はむちゃくちゃ広く、4日間歩きっぱなしの自分にはもう限界ぎりぎりなのであるが、折角来たので力を振り絞って行くことにしましょう。
時間もないので南から北へ一直線に通り抜けることにする。
人でごった返す午門から中に入ることにする。 今日は平日のはずだが、観光ツアー客で大混雑。 中国人は一度はやっぱり故宮に来ないといけないんですかね。 しかも今日は天気が良くてかなり暑い。
悪条件が重なるが、まずは皇帝が大典を行った外朝へまいります。
太和門を抜けると、正面に故宮最大の建造物、太和殿が見えるが…遠い!スケールが違いすぎます。
太和殿の王座は必見らしいが、とにかく写真を撮る人でめちゃくちゃ。 何とかもみくちゃになりながら写真だけ撮ったが…みんな意味わかって撮っているのかしらん?
中和殿、保和殿、保和殿の奥にある巨大な龍を彫刻した石彫を拝観していく。 人大杉で落ち着かないが、個人的には建築物の大きさ、色遣い、趣向を凝らした彫刻など、それぞれに見ごたえがあってなかなか楽しい。 少なくとも美術品ばかりで退屈だった台北の故宮博物院よりは自分は楽しめた。
さて引き続き内廷へ向かいます。
内廷は皇帝の執務場所や居住区だった場所で、外朝よりは規模も小さく、色合いもどことなく落ち着いた感じがするが、外朝だけ改修してここまで回ってないだけという気もしなくもない。
乾清門、乾清宮、交泰殿、坤寧宮と進んでいく。 それぞれ趣が異なり見ていて飽きなかったが、きっとラストエンペラーとかちゃんと見ていたりするとなお面白いんだろうな。
北側は御花園という庭園になっていて、ほっと一息つくことができるが…しかし人が多すぎですなあ。
北の神武門から出て、お疲れ様でした…と言いたいところですが。
眼の前にそびえる小高い丘。 ここ、景山公園は故宮の北には山があるべきという考えから、山を築いた公園である。 頂上の万春亭からは故宮を一望できるらしい。 問題は…バスもエスカレータもそんな便利なものは一切なく、徒歩で登らねばならないこと。拷問も良いところだががんばって登りましょう。
最後はもうひーひー状態であったが、何とか到達。
素晴らしい! まさに中国4千年の歴史ここにありという眺めは感動モノでした。 来て良かった。 ここからは北京の市内をぐるりと一望でき、広い北京を実感できた。
あとは、がんばって降りましょう。 降りるのも結構しんどいですなあ…。 てことで、慌しくも無事、2大目的を達せられて満足であった。 個人的には故宮博物院が思ったよりも見ごたえがあって良かったです。
時間が少しあるので、昼ごはん…ということで、景山公園前からトロリーバスに乗る。 トロリーバスなんて久々であるが、北京では現役で新型車両も入っている。なぜか冷房がついてなくて暑かったけど…。
10分ほど乗って、降りて写真を撮ろうと思ったら…
あれ、架線がない。 どうやら蓄電池で走っているようだ。 すごいけど、これって再び架線に接続するの大変そう…。
目的地は、北京一の繁華街、王府井。
ただ上海とかに比べるとなんか田舎っぽい。 本当は北京ダックとか食べたかったのだが、さすがに1人じゃ食べきれないし、暑かったからかあんまり食欲もないので、最近できた東方新天地というショッピングモールにフードコートがあるので、ここで食事とする。
シンガポールや香港でおなじみのfood republicがあったのでここに入る。 ぱっと見たが結構こってり系が多かったので、全然地元じゃないが台湾料理屋で牛肉麺を注文。 出てきたものは予想よりも肉が少なくてちょっとがっかりだったが、味付けがさすが台湾料理だけあってあっさりしており、おなかに優しかった。 やっぱ、いくら中国が変わろうと、台湾の方が自分にとっては合っていることは変わらない。また行きたいな…。
と、思ったところで…。 ジカンニ カギリガ アリマス…。
帰りも弾丸でお願いしま~す!!