夜の東駅はさすがに人の数もまばらであった。
ここからは実に6年ぶりの夜行列車の旅である。
Budapest Keleti pu.21:05発のMünchen Hbf行EN462 "Kalman Imre"は、たったの4両であった。
一昔前はもとより、自分が毎年ヨーロッパを旅行していた90年代末~2000年代初頭と比べてもヨーロッパの夜行列車はかなり減少している雰囲気があるが、まさか4両とは…。 まあ、残っているだけでも有り難い存在である。
この列車はごく普通の夜行列車でそれほど豪華な設備はないこともあり、旅費節約のため今回もクシェット利用であるが、ちょっとリッチに4人部屋にしておいた。
もっとも、クシェットの4人部屋は3段寝台の中段を使わないだけであり、上段のスペースは全く変わらないのだが、人が少ないだけ助かる。
今回は上段だった。 相客はブダペストから1人。あとウィーンから1人来ると言う。 ちなみにこの列車はDBのWebで予約しておいた。 SparNightの割引価格で59EURと格安であった。
さらに、この列車は国際列車だからか、E-ticketではなかったのだが、日本の住所を記入すると数日で自宅に切符が送られてきた。 この几帳面さはさすがドイツだと感心する。 日本のJRとかも少しは見習ったらどうでしょうかね?
21:05定刻。ゆっくりと出発した。 既に外は真っ暗であり、郊外に出ると時々街灯や家の灯りが見える程度となる。 久々のヨーロッパの鉄道の旅。もう少し堪能したかったのだが、この弾丸ツアーで移動中とはいえ横になれるのはこの夜行列車しかない上に、疲労はピークに達し気分も悪くなってきたので、早々に寝ることにします。
ちなみに寝る前にtwitterにつぶやいてみようかと思ったら、なんと圏外…。 をいドコモ。お前のローミングはブダペストしか使えんのか?
Zzz…。
時々停車する衝撃で起きながら、気づくと4時半。 ザルツブルクあたりかと思うが、上段なので景色は見えず。 徐々に明るくなってきたのでうとうとするうちに、5時半近くなってパスポートコントロールもあり、騒がしくなってきたので起床するも、気分はますます悪化…。 うーむ、気持ち悪い…。
朝食としてクロワッサンとジュースが配られるが、クロワッサンはチョコソース入りという自分にとっては拷問ものだったのでパス。ドイツでよく飲んでいた懐かしいhohesCのみ頂く。
このクシェット、乗車した時にもミネラルウォーターを2本くれたり、なかなかサービスが良い。
Rosenheim Hbfを過ぎ、Sバーンの423型もすれ違うようになる。 田園風景からだんだんと住宅が増えてきて、Ostbahnhofを通過すると市街地を半周する。 懐かしいミュンヘンの景色だが、どうも天気は雨らしい。 うーん、久しぶりのドイツなのにちょっと残念。
定刻6:15より数分早く、Muenchen Hbfへ到着。 列車はどこかで増結したのか長編成になっていた。
昨日と同じく、ミュンヘンは寒かった。