ブダペストの交通の要衝、デアーク広場に戻る。
地下にある駅入口付近に地下鉄博物館がある。 近くのセルフレストランで昼食を取ったのち、ちょっと立ち寄ってみた。
細長い博物館は駅のホームを模しており、古い車両が数両展示されていた。 展示物の中にはそそられる記事もありそうだったが何しろハンガリー語は見ても意味がわからない…。 10分くらいで退出する。 規模も小さいし、時間があれば寄ってみればいいかもしれない。
さて今度はトラムに乗る。
トラムの良いところは街並みを見ながら移動できること。 ブダペストは他の都市に比べ新しいビルや東欧時代の建物が少ないようで、古い建物がごく自然と並ぶ、とても魅力的な街のようだ。
数分で目的地に着く。
鉄道の駅?と思える外観であるが、ブダペスト最大の市場、中央市場である。 ここも弾丸トラベラーで訪れていた場所である。 早速入ってみましょう。
中は大きな屋根に覆われた開放的な造り。 1階は果物やソーセージ、そしてハンガリーと言えばパプリカが並ぶ。 思ったよりも地元客が多くて、見ていて楽しい。 観光客向けのグヤーシュの素もあって、日本語メニュー版もあったのでお土産に購入。
2階は軽食スタンドがいくつか並び、昼間から出来上がっている人がちらほら。 そしてレースや洋服、数々の土産物を扱う店が並んでいた。 観光客向けの店がほどんどだが感じは悪くない。 並びすぎて迷ってしまうほどであったが、娘向けの服などいくつか購入し、土産物も一安心である。 こういう庶民的な店巡りは楽しいですね。
中央市場を後に、ブダペスト一の繁華街、ヴァーツィ通りをのんびりと北上する。
レストランや土産物屋が集まり華やかな通りではあるが、思ったよりも人通りは多くなく、静かでゆったりとした空気の流れる落ち着いた通りで、個人的には逆に気に入った。 ブダペストは全体がこんな感じなようで、まだまだ垢ぬけていないところが逆にすっかり観光地化したプラハとかよりはいいのかもしれない。
ヴァーツィ通りの中ほどにある白い橋はエルジェーベト橋。 有名なハプスブルク家のエリーザベト妃の名前に由来するこの橋は、第2次大戦で破壊され、1964年に再建された新しい橋である。 ハンガリーで人気のあるエリーザベトの名前がついている割には近代的な橋だな…と思っていたのだが、実際に見てみるとシンプルで、真っ白な橋が逆に上品な美しさを持っており、全く名前負けしていないなと感じた。
さてヴァーツィ通りを抜け、次の目的地へ向かいましょう。