たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

ハンガリー・ドイツ・中国弾丸旅行記4:上海半日観光(2)七宝

上海といえば、大都会のダイナミズムを楽しむのもいいが、周辺に点在する、江南地方の伝統的な水郷古鎮の街並みを散策してみたかった。

とはいえ、有名な周荘をはじめ、比較的近い朱家角もバスで1時間以上かかるので、半日観光で訪れるのは厳しいな…と思ったら、七宝古鎮というところが虹橋空港の近くにあり、更に地下鉄が開通したので電車で行けるという。

ま、2000年代に巨費を投じて復興した水郷だそうなので、ちょっとしたテーマパーク的な場所のようだが、ちょっと時間を作って行ってみることにする。

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豫園を出て、上海老街を散策する。 豫園のごちゃごちゃした感じはなく開放的だが、ちょっと綺麗にまとまりすぎな気がして食傷気味になったのでちょっと横道に入ってみると…

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洗濯物が道路にせり出し、シャツ1枚のおじさんが佇むようなちょっと懐かしい街並みがまだ豫園の近くでも残っていた。 個人的にはこんな街並みのほうが中国らしいと思うが、上海であとどれだけ見ることができるのやら。

さて地下鉄を2回乗り継ぎ30分ほどで目的地の七宝である。 9号線は結構混んでいてずっと座れず疲れた…。 最近通勤で立ってないので座れないとしんどい。

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駅を降りるとショッピングセンターとマンションが並ぶ典型的な郊外風の街が広がっていた。 こんなところに本当に水郷古鎮があるのだろうか、という感じであるが、とりあえず目的地と思われるところへ行くが、七宝は日本のガイドブックには詳細に紹介されておらず、地球の歩き方に至っては紹介ページすらない。

なので唯一地図のあった「わがまま歩き」のページをコピーしておき、それを頼りに歩いたらこの地図の縮尺がいい加減でかなり遠回りをさせられることに…orz 地図くらいちゃんと書きなさいと小一時間。

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ようやく七宝老街の入口へ到着。 マンションの中に突如現れた小奇麗な広場がとても場違いな感じだが、人であふれていた。

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雑貨の店が集まる北大街を歩いてみる。 素朴な感じの品も並んでいたりしたが、人大杉で歩くのも大変! ここまで混んでるとリュックの荷物がちと心配になる。

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中心部には水路が残り、アーチ型の橋が連なっている。 その橋の上から眺める景色は、素朴な感じの建物が並び、水路巡りの船がゆっくりと行き交う様子は、思っていた水郷そのもの。 水路の向こうに見える七宝教寺は7重の塔らしいが、それもいい味を出している。

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あまりにガイドブックの地図がいい加減なので備忘メモ代わりに1枚(クリックで拡大)。

七宝古鎮自体はそれほど広くはない。というか、実際は…

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真ん中のアーチ橋から写真を撮ると、すぐ先にはマンションが…。 七宝教寺に向かって少し歩くと、未整備のいかにも中国!といった建物が残り、地元の船が行き交う。

なので、実はガイドブックのような素朴風な写真を撮るには構図を選ばなければならなかったりする。 ま、それもそれで個人的には今の上海らしくていいかなと思うが、水郷を堪能!と半日コースで来た人にはショックかも。

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七宝は道に並ぶ店の小吃が美味しいらしい。 ただ一体何だこれは?というものも多くちょっと迷うが、北大街以上に混んでいる飲食中心の南大街の店の中から肉串の店を選び1本買ってみた。 名物の羊肉かな?と思うが、スパイスが絶妙でものすごく美味しい!ある意味この旅行で一番美味しかったかも。それでいてたった2元。 やっぱりB級グルメが一番いいですね。

ということで、七宝は上海1回目の人にはお勧めしないけど、2回目で少し時間があり、中心部の騒々しさに疲れた人には今の上海らしい素朴さが感じられていいかなと思います。

時刻は17時を過ぎたので、中心地に戻りましょうか。