たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

東北新幹線不通真っ只中の山形出張:ホテルクラウンヒルズ山形に宿泊(2022年3月)

3月末に山形に出張する機会ができた。

が…3月16日に発生した福島県地震東北新幹線が不通となってしまった。さすがに那須塩原から福島まで普通列車で移動するのは相当面倒くさく、新潟から米坂線で行く方が早いか…とか思っていたのだが、22日に郡山まで復旧したので、郡山から福島まで東北本線に乗れば山形までは比較的順調にいくことができるようになった。

ただ、時間がかかる関係で朝どうやっても集合時間に間に合わず、山形で前泊が必要になってしまった。 復旧作業さなかの移動だし、深夜着いて翌朝出発なので大して楽しめはしないけど、まあ久々の出張はありがたいものだ。

そんなわけで、往復の記録です。

郡山から東北本線経由で山形新幹線

3月25日(金)、夕方まで家で仕事をして上野駅へ行き、19:34発なすの435号に乗って郡山へ行く。

夕方の帰宅時間帯であり、宇都宮までは3人掛けのB席に辛うじて座れるくらい混んでたが、宇都宮からは半分弱の乗車率であった。

21:01、郡山に到着。半分くらいの乗車率とはいえ10両編成の新幹線なので、多くの人が一斉に降りる。

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ここからは21:11発の臨時快速仙台行が接続していて、国鉄特急色E653系K70編成が待っていたが、21:00発の福島行普通電車が出発待ちしていて、福島まで行く人はこの電車に乗れとアナウンスされていた。臨時快速に乗客が集中していることもあり、普通電車を接続待ちさせたのだろう。

E653系にかなり食指が動いたが、既に窓側席は埋まっていたこともあり、大人しく21:00発の電車に乗る。

福島では30分弱接続待ちするので、後続の臨時快速の出発シーンを撮影。

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国鉄特急色E653系は実物は今回初めて見たけど、思ったよりも似合ってた気がする。 往時の東北本線の特急列車っぽい光景が見れて楽しい。

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福島からは22:19発つばさ159号に乗る。東北新幹線が不通で奥羽本線区間のみ走る列車になっているので、在来線ホームからの出発なのが珍しい。

3月下旬だというのに板谷峠に入ると一気に雪深くなるが、山形市内に入ると雪は消え、23:26山形着。

不通になってなければ上野20:50発だったので、1時間余り時間がかかったことになる。 仙台や盛岡へ行くよりはまだまともだけど、それでも山形まで4時間近くもかかるのは疲れたなぁ…。

ホテルクラウンヒルズ山形に宿泊

今回宿泊したのはホテルクラウンヒルズ山形である。

【公式】ホテルクラウンヒルズ山形 香澄町 | BBHホテルグループ | 山形県山形市

駅前から3分ほど歩いた繁華街に位置するビジネスホテルである。

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外観はやや古ぼけたシティホテル然としているのだが、入ってびっくり、1階がスナックなどで埋め尽くされていた。

サラリーマンの宿泊なら別に構わないけど、家族連れとかだとドン引きしそうな設えだなぁ…。

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とはいえ、3階のフロントに上がってしまえば普通のビジネスホテルであった。 アメニティはここで必要なものをピックアップするスタイルであるが、ホットコーヒーが提供されるなどサービスは上々である。

アサインされたのは6階のシングルルームであった。

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入ってまず違和感を感じたのだが、シングルにしてはだだっ広いスペース。どうやら、ツインルームの片方のベッドを取っ払ってシングルルームにしているようだ。広くて良いっちゃ良いのだが、テレビはシングル用で小さいし、なんか中途半端な感じ…。

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机は広くて使い勝手は良いのだが、もともとベッドだった場所ということもあり照明が机の上になくて暗かった。 まあ今日はこんな時間から仕事するつもりもなかったので良かったのだけど。

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バストイレは非常に狭かった。そのうえ、お湯の出が無茶苦茶悪く、とても湯船を貯めるほどの量が出なかったのでやむなくシャワーで済ませる羽目になった。こんな設備のホテル、久々だな…。

今回は朝食付きだったので翌朝の食事会場へ。 利用してたのは自分と同じ出張風の人ばかりであった。

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わずか700円のメニューなので、味はまあそれなりであるが、玉こんにゃくや芋煮など山形名物の品も揃っており山形へ来た気分にはなった。

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朝7時過ぎにはチェックアウト。翌朝見るとそれなりにホテル然としていた。

峠の力餅を買って帰京

山形の仕事を終え、東京へ帰る。 帰りは米沢17:44発の普通列車に乗る。

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719系2両編成で、青春18きっぷ期間なのでもうちょっと乗ってるかと思ったが地震の影響か10人くらいしか乗ってなかった。

この区間普通列車にしたのは、17:41発のつばさ号に乗っても結局福島で乗り換える東北本線普通列車の時間が変わらないので特急料金を節約しようと思ったこともあるが、もう一つ、峠駅の「峠の力餅」を買おうと思ったからというのもあった。

自分は1990年、中学2年の頃板谷峠スイッチバックが無くなる直前にこの区間を各駅停車で通り、峠の力餅も食べたことがあるのだが、それ以後32年、この区間は何度か通るも山形新幹線ばかりで大変ご無沙汰であった。各駅停車で通るなんてまたとない機会なので、昼に電話して予約もしておいた。

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米沢の市街も雪は残っていたが、板谷峠に差し掛かると雪が一気に深くなり冬に逆戻りである。

トンネルをいくつか抜けると、いよいよ峠駅に到着。 一番後ろの扉で待つようにということで最後尾で待機し、無事峠の力餅を手に入れることができた。

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スノーシェッドに覆われた峠駅を売り子さんが歩くが、残念ながら今回購入したのは自分だけだったようだ。

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立ち売りで売られているのは8個入り1000円の1種類で、一人ではすぐに食べられない量だが、そんなことよりも駅で立ち売りで購入できること自体が素晴らしいことだ。 早速1個食べてみるが、あんこが甘くて柔らかく非常に美味しかった。 家に帰って子供たちへのお土産にしようと思う。

山形出張のまとめ

普段であれば山形新幹線で慌ただしく往復するだけなことを考えると、郡山から福島まで在来線に乗ったり、奥羽本線も各駅停車に乗るなど、出張にしてはバラエティ富んだ往復ができてなかなか楽しかった。

ただ、片道1時間以上余計にかかるのはやっぱり仕事で行くと面倒だ。今回土曜日の仕事だったから比較的ゆったりだったけど、平日だと空いてる時間に会議とかも入りこむことも多いし、その時間が減るのはなかなか厳しい。

4月2日に福島まで復旧し、山形までは直通列車が走るようにはなり、14日にはいよいよ全線復旧となるけど、徐行区間が残っていてまだ本調子ではない。早く完全復旧してほしいところです。

そしてホテルクラウンヒルズ山形は、まあ設備的には今一つなホテルであったが、金曜宿泊なのに4000円しなかったのでこんなものでしょうね。 朝食が提供されただけ充分であったが、観光で来るならもうちょっとまともなホテルに泊まりたいかな…。

 

福塩線と芸備線(2):2度目の備後落合(2021年11月)

2日目は4時半起きで岡山駅を出発です。

早朝の福塩線

岡山5:15発の山陽線始発電車で福山へ行きます。

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眠いが、115系なのでMT54のモーター音が心地よい。

ただいよいよ113系115系の牙城だった岡山も2023年度から置き換えが始まるという。

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6:10福山着。接続は良く、6:13発の福塩線府中行に乗る。 日の出は6時半前であるが、周囲は明るくなってきており、景色は楽しめそうだ。

福塩線は途中の府中までは電化路線で本数も多い。私鉄を出自とする路線らしくちょこちょこと駅に止まりながら、7:03府中着。

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ここでも接続は良く、1分乗り換えで7:04に出発。車両はJR西日本ローカル線でよく見るキハ120の1両編成である。

府中から先は極端に本数が少なく、10月にも8時台の通し列車が1本減らされ5本しかない。この列車を逃すと、土曜日など、昼に学校帰り客向けの臨時増便はあるらしいが、時刻表上の次の列車は15:05である。

ただここまで減らされても乗客は少ないながらにいた。学生もちらほらいたけど、朝の1本が減らされて影響はなかったのだろうか。

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列車はは山沿いをくねくねと走っていく。急峻な峰があるわけでもなくやや長閑な眺めが続くが、日本の原風景ともいえる。

ところどころは視界が朝靄で覆われてしまったが、それもまた幻想的で良い。

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三次に近い吉舎あたりからは乗客は徐々に増え、活気が出たところで塩町で芸備線と合流。 学校に近い八次で多く人が降りた後、8:50に三次駅へ到着した。 乗ってきた列車は9:58発の芸備線臨時列車になるようだ。

福塩線は周囲を含めて明るいうちに乗り通せないことから、個人的には芸備線どころか全国屈指の乗り通しに難のある路線であったが、芸備線の増便に合わせて無事乗れてラッキーである。

今は芸備線に焦点が当たっているけど、府中以北の路線の大半は尾道道がロックオンしているし、正直もう鉄道が存続するのは厳しいんじゃないかな。 心配なのは、芸備線に比べて全くと言っていいほど存続の動きが見えないこと。著名な観光地もこの路線を乗りつぶし以外で乗り継ぐ必要性もないことから、存続はかなり難しい気がしますね。

卯建の残る三次の街並み

三次では1時間ちょっと時間があるので、ちょっと市内を散策することにした。

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三次の市街地は駅から10分ちょっと歩き江の川を渡った橋の先にある。

鵜飼いくらいしか知らなかったが、城下町として最近は古い町並みを売り出しているそうだ。 「うだつが上がらない」という慣用句は、このあたりの商家の装飾(卯建)が語源となっているそうで、見ごたえのある商家を眺めながらしばし散策する。

朝なので店が何も開いていないのが残念であり、また機会があれば来てみたいところだ。

芸備線で備後落合へ

三次駅へ戻り、9:58発の臨時列車に乗る。ここから備後落合までも未乗区間である。

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乗客は20名ちょっとという感じか。広島からの接続も取っている割にはもうちょっと乗っても良い気がしたが、まあ混んでないこのくらいがちょうど良いのかもしれない。

車内ではスタッフがアンケートが取っていたが、正直この路線に乗りに来ただけの自分は何を言えばよいのか困りましたわ…救いなのは、同類ばかりなのでスタッフも慣れた感じで聞いていたところか。

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途中の備後庄原までは開けた区間を快調に走るが、だんだんと山が狭まってきて備後西城あたりからはJR西日本必殺の25キロ徐行区間ばかりとなる。本当にこの25キロ制限は鉄道の命を殺しているとしか思えない。 アンケートでももっと速く走れと言っておいた。

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11:21に7月以来の備後落合着。これでこのあたりの未乗区間は全部乗ったことになる。

乗ってみた感じ、正直備後庄原より先は厳しいなぁという気がしたけど、福塩線とは異なり特に木次線への乗り継ぎを考えるとこの区間が無くなってしまうのは厳しいので、せめて備後落合までは残しておいてほしいところだが、その木次線ですらどうなるかわからないし、ホントローカル線はこの先厳しいね。

ドライブインおちあいでおでんうどんを食べる

備後落合では1時間ちょっと時間がある。

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鉄道ファンの聖地とも呼ばれる備後落合駅の待合室には様々な掲示がされ、臨時増便にあわせて町のスタッフのグッズ販売もやっていたが、ここで1時間もいるのはちょっと厳しい。 といってもこのあたりは何もない。

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駅前は古びた建物が数軒並んでいるだけで、コンビニなんてものは当然ない。

歩いて20分ほどいったところにドライブインおちあい」という店があり、かつて備後落合駅でも食べられた名物「おでんうどん」が楽しめるのだが、営業時間が12時からとなっており、次の列車が12:30発なので食べるにはちょっと厳しい。

ただここでぼーっとしているのも時間がもったいないので、ドライブインまで行ってみることにした。

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国道183号を西へ歩く。まだ紅葉にはちょっと早いものの、山の樹々は少し色づき、綺麗だった。 木次線のガーター橋をくぐると、目的地のドライブインおちあいが見えてくる。

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行ってみると営業中の看板が出ていて、ドライブインらしく車で来ている人がすでに食事を待っていた。

なので自分も注文。食べられないと思っていたおでんうどんが食べられそうだ。

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これがおでんうどん。じっくり煮込んだ出汁に具沢山のうどんが大変美味しかった。 日によって具は違うみたいで今回は正直おでんっぽさはあまりなかった気がするが、自分はあまりおでんが好きじゃなかったりする(失礼)ので、逆にこの具のチョイスは良かったです。

12時前に開いているのがこの日だけなのかどうかはわからないし、来年も臨時増便があるのかはわからないが、同じダイヤだったら臨時増便の乗り継ぎ時間中におでんうどんチャレンジは実施する価値はありそうだ。

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再び20分ほどの道を戻り、12:30発の芸備線新見行に乗ります。 ここからは7月に乗った区間。もっとも廃線が心配される区間であるが、この列車の客は10名ちょっととやや振るわなかった。やはり県境をまたぐ区間は厳しいね。

新幹線&やくも早特3

新見からは、新幹線&やくも早特3で帰ります。

新幹線&やくも早特3:JRおでかけネット

高速バス対抗として出されたこの切符、割引率が50%以上の半端なく高く、売られているのは米子から先だけなのだが、米子からの切符を新見から乗っても十分安い。

この手の切符は内方乗車を禁止する場合も多いのだが、ネットで調べた限りこの切符にそういう制限はないらしいので、今回事前に米子発の切符を手配しておいた。

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新見14:39発のやくも18号に乗る。全国唯一の国鉄型特急電車となった381系にこの1年で2度も乗れるとはありがたい。

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岡山からは15:58発のぞみ38号に乗る。JR東海N700系でもう東京に帰った気になるが、今日は新大阪まで。

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そのままのぞみ38号で帰った方が家に着くのは早いのだが、トクたびマイル利用なので伊丹へ行き、19:00発NH38便で帰京。

乗りつぶしだけの旅行ではあったが、福塩線芸備線という大物を片付けたので充実した旅であった。 しかしまだ完乗までの道のりは長い。一体達成するのはいつになるのやら…。

 

福塩線と芸備線(1):発端~ホテルリブマックス岡山(2021年11月)

文化の日の休みを利用して、福塩線芸備線に乗りに行った。

このエリアは7月に木次線~芸備線と乗りに行ったので、約4か月ぶりである。

きっかけは芸備線の臨時増便

きっかけは芸備線の臨時増便の告知であった。

JR芸備線が臨時増便へ 快速「庄原ライナー」運転も 前年に続き利用促進図る | 乗りものニュース

現在廃線の危機にある芸備線の活性化のため、この秋の土休日日中に増便されることになった。

これまで、域外の観光客や鉄ヲタがこのエリアを乗り通すには、備後落合駅に14時過ぎに集まる列車が実質唯一使える列車であり、なかなか良い旅程が組めなかったのであるが、今回の臨時増便で昼過ぎには乗りとおすことも可能になり、旅程の自由度が極めて高まるのである。

特に自分にとっては、これまでの乗り継ぎでは盛夏の時期でないと明るい時期に乗り通せなかった福塩線に今回の臨時増便で明るいうちに乗れることになるのが非常にメリットが大きい。 ということで、この機会を逃すまいと出かけることにした。

ただ急に決めたので、極力旅費は下げることにして、

(1)東京からの往復は、ANAのトクたびマイルを利用して伊丹まで利用

(2)大阪からのJRは、バリ得こだまや新幹線&やくも早得3など、企画きっぷをフル活用

することで極力安く済ませることにした。

NH40便で伊丹空港

11月2日。仕事を終えて羽田空港へ直行し、19:15発伊丹行NH40便に乗る。

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本当は岡山や広島までトクたびマイルで取れれば良かったのだが、11月初旬の時点では地方拠点への最終便はほとんど欠航となっていて、全然出なかったり、出ても仕事帰りに乗れなかったりしたので、やむなくだいぶ手前の伊丹利用である。

最終便以外は欠航もだいぶ減っており、単に地方拠点でのナイトステイのコスト削減狙いなんじゃないの、と思ってしまう。

ただトクたびマイルは直前に思い立って出かけるには最高に便利だ。JALのどこかにマイルの対抗で急遽出してきたトクたびマイルであるが、どこに行くかわからないどこかにマイルよりは行く場所が確定的なトクたびマイルは特にコロナ禍の旅行には持ってこいである。

トクたびマイルはもう3回使ったけど、どこかにマイルは正直まだ一度も使ったことないですね…。

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今日は伊丹から更に先に進むので、到着が遅れて関空送りになったりしたら目も当てられないところだが、それを見越した余裕のあるダイヤになっているようで、着陸前に順番待ちをした割には定刻20:40の到着であった。

ここから新大阪駅までリムジンバスに乗る。

バリ得こだまで安く岡山へ

新大阪駅で夕食を取り、22:05発こだま879号に乗る。

今回使ったのは日本旅行バリ得こだまである。

【中国 Ô 阪神】バリ得こだま・ひかりで行くお得な旅

バリ得こだま・ひかり限定プランで行く得な旅をご紹介。JRやバリ得ひかり・こだまで行く京阪神旅行・ツアーのことなら日本旅行!「赤い風船」や宿泊セットプランなどの人気の格安ツアーや家族旅行、一人旅、出張などに合った様々なプランをご用意!

こだま号かひかり号限定であるが、通常の切符を買うよりも安いし、ドリンクやお菓子が買えるチケットも付いている。

駅の指定券券売機で引き換えができるので、JRの割引切符とも使い勝手には差がほとんどない。 問題は山陽新幹線のこだまは途中駅の退避時間が長く所要時間がかかりまくることであるが、さすがに22時台だと途中駅退避は全くなく、この時間は姫路に止まるのぞみとの差は10分くらいしかない。

そんなわけで今回初めて利用してみた。

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こだま879号はJR九州N700系が使われており、九州に行かないのにチャイムがJR九州のものという面白い体験ができる。

指定席は2-2列であり快適であるが、グリーン車と比べるとやっぱ座席の作りはちょっとちゃちいね。

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車内はずっとガラガラで、夜景をぼーっと眺めつつ、23:05に岡山駅へ到着。

ホテルリブマックス岡山

今回宿泊するのはホテルリブマックス岡山である。

ホテルリブマックス岡山

翌朝は5時前に出るので、カプセルホテルでも良いかと思っていたのだが、じゃらんの直前割でカプセルホテルより安い値段が出たのでここを選んだ。

岡山駅からはちょっと離れているし、リブマックスのサービスはたかが知れているのだが、カプセルホテルだと早朝出発の場合目覚ましをかけづらいという問題もあるので、ちゃんとしたホテルに泊まれるのはありがたい。

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ホテルは西川緑道公園に面している。夜なのでよくわからないが風情のありそうな場所だったけど、岡山らしく?結構無防備に川面に近づけそうで、飲み屋も周りに多いし大丈夫なんだろうかとちと心配になる。 IMG_5985.JPG IMG_5998.JPG

2階のこじんまりとしたフロントでチェックインして、3階のシングルルームへ向かいます。

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部屋の広さは11平方メートルとのことだったが、狭さはそこまで感じない。むしろ扉前は何もないので逆に広々と感じた。

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机の上には電子レンジやケトル、ドライヤーなどが置かれていた。電子レンジが置かれているのは夕食難民には大変便利な気がするが、逆にケトルがあってもお茶のティーバッグがなかった。お味噌汁用とかなのかしら。

ただそれ以外は加湿器もあるし、荷物置き場もあるし、設備的には十分だった。

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バストイレは標準よりは狭かったが、まあこんなものでしょう。 明日早いので、とっととお風呂に入って寝ることにします。

今年、コロナ禍にも関わらず出張を中心にあちこち泊まり歩いたけど、シングルルームに泊まるだけだったら正直どこも大差はないかなぁ。 変に観光客も泊まるようなホテルだと逆に机がなかったりして仕事には不便だったりする。リブマックスはあんまり評判良くないみたいだけど、ただ泊まるだけならこれで十分なんじゃないかなぁと思います。

さて、翌朝は4時半起き!で出かけます。

 

12月の京都(7・終):鹿王院

トロッコ嵯峨駅を降りて、あとは帰るだけ…なのであるが、帰るまでにあと30分ほど時間がある。 とはいえここから渡月橋のあたりまでは結構距離もあるし、嵐山は混んでいる。 なのでこのあたりで穴場な場所はないかな…と探した結果、鹿王院へ行くことにした。

鹿王院は紅葉の名所と言われながら、訪れる人が少ない穴場中の穴場とのことで、楽しみだ。

鹿王院参道の見事な紅葉

鹿王院は地図で見ると嵯峨嵐山駅嵐電鹿王院駅からすぐ近くの距離にあるが、山門は南側にあるのでそこそこ歩く。 といっても駅から徒歩10分もかからないので十分近い。

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賑やかな嵐山方面の道から外れ、住宅街を進むと、山門に着くころには観光客もまばらになっていた。 こんな駅から近いのに…。

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山門を入ると、一直線に続く参道は紅葉のトンネルとなっていた。

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とにかく深紅と黄色の紅葉のグラデーションが見事で、素晴らしい眺めだった。 参道を歩く観光客も少なく、写真も好きなだけ撮ることができるのもうれしい。

舎利殿と庭園と紅葉

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今年は舎利殿が改修工事中で、嵐山を借景とした枯山水庭園が完全な形で見ることができない。 なので観光客が少ないのかもしれないが、人の少ない庭園を前に心を落ち着けることができるのがありがたい。 庭園の端っこで赤く色づく樹は、11月からずっと赤く色づき続けていたそうだ。紅葉が比較的早い嵯峨・嵐山エリアで遅くまで見れるというのも良いね。

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帰りも一本道の参道をところどころ立ち止まりながら進む。 本当にここの黄色く色づいた紅葉は見事だったなぁ。

鹿王院のまとめ

いやはや、最後に良いものを見せていただきました。 嵯峨・嵐山エリアだとみんな渡月橋天龍寺あたりに行くのだろうけど、なんで鹿王院がこんな人がいないのだろう。 嵯峨嵐山駅から30分もあれば見学できる便利な場所にあるのに、ホントもったいない。 でも、ここもこれ以上人がごった返してほしくないので、このままで良いのかも。

のぞみ234号で帰京

嵯峨嵐山駅に戻り、山陰線で京都へ。 JR東海ツアーズで手配すると京都市内の駅から乗れるので、京都までの交通費がかからない。ラッキー。

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その代わり、京都駅で降りれないので新幹線改札内でお土産を買うことになるのだが、これがまた超大混雑。 夏の頃は夜遅くても駅弁が大量に余っていたり、燦燦たる状況だったことを考えると喜ばしい限りだが、それほど乗り換え時間が多くないので、何も買えないのではないかとちょっと焦る。

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ホームに上がり、16:13発のぞみ234号に乗る。 しかし、京都駅の案内表示、16:06、16:08、16:10、16:13、16:16って、一体どこの通勤電車かよって感じですな…。

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帰りも楽々グリーン車です。一度乗ってしまうと、もう普通車に戻れんな…。

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帰りは2時間11分の最速のぞみだったので、あっという間に18:24東京駅着。1泊2日の京都旅は終わりです。

今回の京都の旅で、一番印象深かったのは、オレンジや黄色の樹々の美しさ。深紅の紅葉だけじゃなく、様々な色が混ざりあってこその美しさをたっぷりと堪能できた2日間であった。 12月初旬だとピークが過ぎた場所もあったけど、ほとんどの場所で紅葉を楽しむことができた。

また来年もこの時期に行きたいな。

12月の京都(6):嵯峨野観光鉄道トロッコ列車(2021年12月)

京都2日目午後は嵯峨野観光鉄道トロッコ列車に乗ります。

トロッコ列車 | 嵯峨野観光鉄道

山陰本線の旧線を再利用したトロッコ列車は大昔に乗った気がするのだが、いまいち自信がないので改めて乗ることにした。 ちょうど沿線の紅葉もまだ残っているはずで楽しみだ。

e5489で予約しトロッコ亀岡駅

トロッコ列車は1991年の開業以来30年も経つのにいまだ人気が高く、週末などはすぐ満席になるので、空いてそうな上り列車に乗ることにして、予めe5489で予約しておいた。 ただe5489はA席~D席の指定はできるが、シートマップで指定をすることができない。 JR西の子会社だし、なんでそんな制限をかけるのか理解に苦しむが、どちら側でも川沿いの景色は楽しめるので、進行方向窓側のA席で予約をかけたところ、川沿いの距離が長い進行方向左側(偶数)のA席だった。ラッキー。

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京都駅から山陰線に乗って、新線から保津峡をちらほら見ながら馬堀駅へ。

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馬堀駅保津峡を抜けた新興住宅地の駅といった普通の佇まいであったが、トロッコ列車に乗すると思しき人たちが多く下車した。 ただここからトロッコ亀岡駅までは歩いて10分ほどかかる。 のんびりとした田園風景を10分ほど歩くのもそれはそれでよいのだけど、なんで馬堀駅までトロッコ列車を走らせないのだろうか。

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トロッコ亀岡駅は立派な駅舎なのだが、テナントのラーメン屋もお土産屋も休業しており、時間つぶしをする場所がなく退屈であった。 列車が遅れるリスクを考えないといけないが、余裕を持った乗り継ぎでは暇を持て余してしまいそう。 この次の列車は満席だそうだ。待合室は人でいっぱい。すごい人気だね。

保津峡の景色を堪能

14:25、トロッコ列車が到着。折り返し14:30発の嵯峨野12号になる。

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客車は貨車を改造したもので、ゴツゴツとした乗り心地が楽しい。

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出発後すぐに保津峡が見えてくる。 前半は自分の席側に保津川の景色が広がる。

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線路沿いの樹々は赤や黄色に色づき、川の景色と紅葉を楽しめる。 ピークはちょっと過ぎた感はするが、それでも綺麗だ。

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トンネルを抜け、現山陰線の下をくぐり、また紅葉を楽しむ。 めまぐるしい景色の変化は全く飽きることがない。これは人気が出るのもわかりますな。 車内は満席なうえに立客もいて大賑わいだ。

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途中駅のトロッコ保津峡駅へ。普段は人がいないと聞いていたが、今日はここから乗る乗客もいた。

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トロッコ保津峡駅を出てしばらくすると保津川を鉄橋で渡り、今度は反対側が川沿いとなる。 距離的に言うと前半のほうが後半より2倍以上川沿いを走るのであるが、紅葉の綺麗さだけでいえば、後半のほうが綺麗な気がした。 まあ、隣の芝生がなんとやらなのかもだけど…。

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竹林の小径がほど近いトロッコ嵐山駅に着くと、乗客の半分以上が降り、車内はちょっと落ち着く。 ここからは山陰線の下り線を走る。上り列車は1キロほど逆走する形となり、鉄ヲタ的には大変興味深い区間だ。

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15:56、トロッコ嵯峨駅へ到着。25分ほどのトロッコ列車の旅は終了です。 トロッコ嵯峨駅は多くの人で賑わっていた。この後の下り列車は全部満席だそうだ。ほんと大人気だね。

嵯峨野トロッコ列車のまとめ

紅葉シーズンということもありなかなか楽しかった。 乗車時間も25分と手頃だし、京都市内から20分ほどの距離でこんな渓谷美や紅葉が楽しめるので、人気が続くのもわかる気がするが、この時期でもこんなに混むというのはびっくりである。インバウンドが集結していた頃は指定券とか取れなかったのだろうね。 次回乗るとしたら、もう少し空いた時期にのんびり左右を行き来しながら楽しみたいものだが、この鉄道はそんなシーズンあるのかしら…。

12月の京都(5):雲龍院(2021年12月)

続いて向かった先は泉涌寺塔頭雲龍院である。

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

室町時代に建立された歴史ある塔頭で、2015年にNHK BSプレミアムで放送された「京都人の密かな愉しみ」におけるミニドラマ「わたしの大黒さん」の舞台としても知られる。 今回ぜひ訪れたいなと思っていたところである。 雲龍院は泉涌寺本坊の更に奥にあり、東福寺駅から徒歩20分、泉涌寺道バス停からでも徒歩15分はかかる。 そんな奥地にあるので、東山の人混みとは無縁で、日曜の昼前だというのに訪れる人も少なく、落ち着いた京都の佇まいを楽しむことができる。

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拝観入口へ。ドラマで見たそのままの眺めが楽しい。

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正面の龍の襖絵を眺めつつ中へ。

蓮華の間

雲龍院はこじんまりとした寺院ながら、見どころが沢山ある。 まずはこの蓮華の間へ。

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雪見障子が風情があるが、下手よりから眺めると、椿・灯篭・楓・松と4枚の異なる絵を眺めることができるのだ。 ちょうど楓がオレンジ色に映えていたので色々のコントラストが更に際立って綺麗な眺めだった。 しばしこの景色を腰を据えて楽しむ。

大輪の間

続いて庭園を望む大輪の間へ。

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庭園の楓はピークは過ぎたもののオレンジ色の紅葉が美しくて思わず声を上げてしまう。 何より、こんなに素晴らしい景色なのに大輪の間には誰もいなかった。この景色を独り占めするなんて贅沢すぎます。

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大輪の間の一角には瞑想石なる石が置かれていた。 せっかくなので椅子に腰を下ろし、息をととのえてこの庭園美を楽しむ。マインドフルネスですな。

龍華殿・霊明殿

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本堂の龍華殿へ。 雲龍院も本坊の泉涌寺同様、天皇家に縁のある寺院であり、正面の勅使門は皇族が来たときのみ使われるという。 中は撮影できなかったが、本尊の薬師如来、そして毘沙門天もこの日まで特別公開していた。 あちこちに手作りの解説文が飾られ、そのフレンドリーさも雲龍院の魅力である。

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菊の紋に囲まれた灯篭は、徳川慶喜が寄進したものだとのこと。 その奥の霊明殿に祀られている後円融天皇坐像は、首だけが抜けるようになってるそうだ。 あいにく写経を行っていて扉が閉ざされており、窓越しからその姿を拝む。

水琴窟・悟りの間

建物の反対側へ。

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庭に飾られた菊の紋を象った水琴窟。竹筒から落ちる水の音がとても綺麗に聞こえて心が安らぐ。

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悟りの間にある丸い窓が悟りの窓。

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本当はこちらを先に見るらしいが、四角い窓が迷いの窓である。 今は悟りの窓の向こうは葉が落ちた木々しか見えないが、春は梅の花などが楽しめるらしい。 この前の椅子に腰を落ち着けしばし眺めると、悟りの境地に落ちた気がなんとなくする。 悟りの窓は、鷹峯にある源光庵の方が有名で、正直雲龍院にもあるというのをつい最近まで知らなかった。 源光庵は2022年春まで拝観を休止しているので、その点でも貴重な存在である。

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ここから眺める庭園もホント素晴らしかったなぁ…。

走り大黒天

さて、一番の見どころともいえる、京都人の密かな愉しみでお馴染みの走り大黒天であります。

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走り大黒天は台所に置かれている。 今の時期は作業場になっていてドラマの景色とはちょっと違ったけど、生活感のある場所に飾られているというのは非常に珍しい。 ちょっとファンキー?な顔であるが、一歩を踏み出そうとしている姿がまさに我々に勇気を与えてくれる。

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写真が撮れない代わりに、走り大黒天の絵葉書を100円で売ってくれるので、せっかくなので買ってスキャンしてみました。 そんなわけで、見どころいっぱいの雲龍院の見学はおしまいです。

雲龍院のまとめ

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いやはや、予想をはるかに上回る素晴らしい場所でした。 見どころは沢山あるし、皇室縁の寺院にもかかわらずお高くとまることなく案内もしっかりしていてホスピタリティ溢れているし、何より人が少なくて境内を包む雰囲気が本当に心落ち着く。地元の人がおすすめする場所というのもよくわかる。 他の寺院は30分もあれば見てしまうのだが、ここは思わず1時間近くいてしまった。 残念だったのはコロナ禍中での特別拝観ということでお抹茶の提供が休止されていたこと。 普段であれば好きな場所で菊の紋を象った茶碗で提供される抹茶と和菓子を頂くことができるのだが、それはまた次回の楽しみにしたいと思います。 ただ、ここは正直これ以上人気出てほしくない場所ですな。この落ち着いた雰囲気はいつまでもこのままでいてほしいと思います。

訪れた様子を動画にまとめました。水琴窟の音も入ってますのでご興味のある方はどうぞ。

12月の京都(4):将軍塚青龍殿(2021年12月)

京都2日目はまず将軍塚青龍殿へ行きます。

天台宗青蓮院門跡 将軍塚青龍殿

将軍塚は桓武天皇平城京遷都にあたり、王城鎮護のため将軍の像を埋めて塚とした場所で、古くから京都市内を一望できるスポットとして知られた場所だったそうだが、2014年に青蓮院が旧平安道場の建物を移築し、国宝・青不動を祀る青龍殿として建立したことで、観光地としても改めて注目を集めるようになった。 馬鹿となんとかは…ではないが、兼ねてから一度行きたいと思っており、ようやく初訪問です。

将軍塚は東山の展望台なので、午前中のほうが順光だろうと思い、2日目の朝に行くことにした。 標高216m、東山のふもと、知恩院円山公園近くの長楽寺から30分ほどで登れるので、片道は歩いて行こうかと思っていたのだが、前日に歩きまくって(iPhoneのヘルスケア見たら3万5千歩になってた!)くたびれたのと朝雨が降ってたので、出発を遅らせてタクシーで行くことにした。

一番近いのは地下鉄東西線蹴上駅であるが、ロータリーもない駅なので流しでタクシーが走っているのか心配だったので一つ手前の東山駅で降り、三条通を走るタクシーを拾って将軍塚へ向かう。

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日ノ岡で三条通から分かれると、くねくねした山道を登っていく。京都の市街地の隣とは思えない景色だ。 木々は赤や黄色に染まり、結構綺麗だった。

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10分ちょっとで将軍塚青龍殿へ到着。1200円ほどだったのでそんなに高くもなかった。

青龍殿と大舞台

まずは青龍殿に行き、青不動を見物する。

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青不動の複製はこの前青蓮院門跡で見たが、改めて本物を見る。 もともと武道場だった平安道場を移築したので中はがらんどうとしてそれ以外に見るべきものはなかったたが、貴重な大正時代の建築物が解体を免れ第二の人生を送れるようになったのは良かったなと思います。

さて、この後がメインの大舞台であります。 青龍殿の建立に合わせて、清水寺の4.6倍という広大な大舞台が作られ、ここから京都盆地が一望できるのだ。

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おおっ。話には聞いていたが本当にスケールが大きいですな…。 朝一だったので客も少なく、この景色を我が物顔で見物できそうだ。

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(クリックで拡大)

パノラマで撮影するとこんな感じ。大舞台からは京都盆地の北側が一望できる。

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東山を望む。真ん中に吉田山、その手前には昨日行った真如堂金戒光明寺が見える。三重塔も映ってますな。

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左手に目を移すと左右に広がる緑が目につく。ここは京都御所だ。京都の中心ここにあり、ですな。

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手前には平安神宮の大鳥居やロームシアターなどが見える。その奥には高野川と賀茂川が鴨川デルタで合流するところが一望できた。 地図で見た景色を眺めるのは楽しい。

こう見ると本当に京都は山に囲まれた町なのだなというのがよくわかる。 そして、意外にもこじんまりとした町なのだなというのも感じる。ここで1200年も都やってればそりゃ独自の文化になるわなぁというのがわかりますね。

西展望台

大舞台を後に、隣の西展望台へ行く。 ここは以前からあった展望台のようで普通の作りだった。

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こちらは誰もいなかった。あ、カラスがいたな(笑)。

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(クリックで拡大)

パノラマで撮影するとこんな感じ。西展望台からは京都盆地の南側が一望できる。 歴史的な建物は少ないが、視界が開けておりビルも多いので夜景だったらばこちらのほうが綺麗そうだ。

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木々がちょっと邪魔しているが、四条河原町のあたりがこちら。手前に南座の屋根や東華彩館、その奥には四条河原町の繁華街のビル群が見える。

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こちらは五条通の方。手前に鮒鶴や鶴清といった鴨川沿いに建つ料理旅館が見え、真ん中らへんには今回宿泊したベッセルホテルカンパーナ京都五条の黄色いの建物が見えた。このあたりはオフィスビルが多く見えますな。

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こちらは京都駅の方。京都タワー京都駅ビルはさすがに一目でわかる。その右手の東本願寺も目立つ存在だ。 意外に当時の五重塔がわかりづらかったが、後で写真を見直すと京都駅ビルの奥に五重塔がそびえているのがわかった。

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南に目を向けると、京都盆地を抜けて、大阪のビル群が一望できる。左側の一番高い建物はあべのハルカスだね。 個人的には西展望台のほうが高い建物が多くていろいろ面白かったけど、どちらも良かったです。

将軍塚と庭園の紅葉

西展望台の手前には将軍塚がある。

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幅は20mもあり、西展望台から見るとその大きさを改めて実感できる。 将軍塚の周囲は庭園となっており、ちょうど紅葉を楽しむことができた。

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将軍塚の紅葉はピークを過ぎたと聞いていたのだが、木々の向きによってはまだ十分楽しめた。 赤や黄色のグラデーションが綺麗だった。

昨日今日と紅葉を見て思ったが、紅葉は赤だけじゃなくて黄色が混ざっているのが良いなぁと感じる。晩秋の日差しが当たるとキラキラ輝いて本当に綺麗なのだよね。 今日もそんなに天気が良くないのが残念だが、この後も紅葉を楽しみたいと思います。

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帰りは京阪バスに乗る。写真ではちゃんと撮れてないけど、京阪バスは、LEDの行先案内で出発時刻を表示してくれる。 これなかなかサービスが良い。他の事業者も真似ると良いのではと思います。

将軍塚青龍殿のまとめ

歴史的には国宝・青不動はあるもののそこまで深いものはないのだが、とにかく景色が素晴らしく、紅葉も綺麗だったので行って良かったです。

市街地からバスやタクシーでも20分かからないくらいなので、半日もかからず行ける気軽さがまた良い。山が近い京都は羨ましいね。 今回はタクシーとバスで行ってしまったので、次回は東山のふもとから歩いて訪れたい。

あと今年は結局コロナ禍で中止になってしまったが、夜景を楽しみに再訪したいものです。 まあ将軍塚青龍殿そばの市営展望台に行けばいつでも見れるのだが、公共交通機関のない中での夜の訪問は旅行者にはちとつらいので…。