たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

サンライズ&広島旅行記(2):サンライズ瀬戸シングルに乗車(前編)

11月1日(土)この日は朝から冷たい雨のあいにくの天気。

夕方の新幹線で大阪へ向かう嫁と娘を見送った後、夕食を食べて東京駅へ出発。21時半ごろに東京駅に到着し、サンライズ瀬戸・出雲の入線を待つ。

9・10番ホームは連休中だけあって乗車待ちの人たちで賑わっていた。このホームから長距離列車に乗るのはムーンライトながらで出かけた頃以来だからかれこれ15年近くぶりだ。

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21:45頃、サンライズエクスプレスが到着!

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9月~11月の金・土はサンライズ瀬戸は琴平まで延長運転されるが、方向幕・発車票ともにしっかり対応しているのは嬉しいね。

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連結大好きな息子はサンライズ瀬戸・出雲の連結部分に興味津々である(笑)

さて、時間もないので早速乗車しましょうかね。

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自分たちの部屋、1号車1番のシングルルームは、一番先頭、運転席のすぐ後ろにある。が、1号車のドアは後部よりしかないので、そこから1階または2階の通路を通るしかなく、階段を上り下りするのが何気に面倒くさかった。

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とはいえ、この階段を含む通路の作りはとても列車の設備とは思えない秀逸な作りで、さすがミサワホームと感心する。

2階の通路を通って階段を降りると、いよいよ自分たちの部屋である。よほどのことがない限りここまで歩いて来る乗客は他にいないので、プライベート感満載なのが嬉しい。

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暗証番号式のカギのかかるドアを開け、部屋へ入る。平屋室なので天井は高く、立つスペースがあるのは嬉しいが、全体的に狭いというのが第一印象だ。

ベッドの前には机があり、サイドには荷物置きもあるのだが、全体的に遊びの空間がほとんどなく、ちょっと大きな荷物を持ってきたらすぐアウトになってしまう。

まあシングルなので1人旅だろうから大荷物という場面を想定していないのかもしれないが、今回2泊するので小さなキャリーバッグを持ってきたのだがなかなか置き場所がなくて困りましたよ。

1週間前に乗った北斗星のソロよりもこのシングルは寝台料金は1000円高いのだが、うーん自分としては北斗星のソロの方が過ごしやすかったかな。

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とはいえ、さすが最新車種だけあって各部屋にコンセントがあり、これは非常にありがたい。オーディオや時計などが格納されているパネルもシンプルながら機能的ではあるものの、オーディオはNHKのFMしかかからなかった。結構割り切っているのね。

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まあ、主役である息子は喜んでくれていたので良しとしますかね。

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この部屋は平屋なので、窓が低く眺望は良い。特に息子が景色を見るには都合が良さそうだ。が、線路に並行して設置されているベッドに沿って大きな窓が置かれているので、駅を通過するたびに光が入り込み眩しい。ブラインドを下げると大きな窓が全て覆われて圧迫感があるし、このベッド配置は一長一短があるような気がする。

さて22時ちょうどに出発!と思いきや、中央線の人身事故による接続待ちで10分出発が遅れるとのこと。出発時から接続待ちをするとは珍しい経験だが、サンライズ瀬戸の琴平延長はこれまで途中駅での遅延があると取りやめになる場合が多く、今回も中止にならないか心配だ。

ということで他の部屋も少し見学。今日は満席というアナウンスがされていたが、実際は所々空室はあったようだ。

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シングルの2階部屋と1階部屋。基本的な構造は平屋と同じであるが、2階はさすがに窓からの眺めが違う。天井が曲がっているので少し圧迫感があるのがデメリットだが、平屋とどちらを選択するかは悩ましいところだ。一方1階は窓の高さも高いし、これといってメリットはないような気がする。

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こちらはソロの1階である。ソロは電動車に設置されているため2階建てとなっておらず、高さも低くシングルよりも圧倒的に狭い。一人旅なら何とかなるかもしれないが添い寝はかなり厳しいだろうな。これで北斗星と同じ寝台料金というのはちょっと高すぎる気がする。

さて定刻より10分遅れ、ミュージックホーンの後出発。先頭の部屋なのでミュージックホーンやらATSのチンベルなどの音が良く聞こえる。ということは運転席は息子のうるさい声が聞こえているはずで…すいません安全運転でお願いしますね。。。

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山手線と並走する。大垣夜行ムーンライトながら以来のこの光景、実に久々で懐かしい。

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サンライズはさすが電車であって速く、わずか20分ちょっとで横浜へ到着。次は熱海である。

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が、息子がなかなか寝ません…。持参したプラレールをじっくり鑑賞(苦笑)窓の外の明かりも気になるし、かといってブラインドを閉めるとすれ違う列車が見れないし(爆)

あと、予想以上に揺れが激しい。スピードの速い電車というのもあるが、空気バネのゆったりとした揺れは逆に横になるとゆらゆら揺れて気分が悪くなった。車端部に位置する平屋の部屋も微妙なところがあるね。103系113系で育った自分は、ガクガク揺れるコイルバネのほうが楽だ(苦笑)

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結局息子が寝たのは熱海を過ぎた頃だった。こりゃ明日は朝起きないな。東京22時というのは社会人にとっては最良な時間だが、子連れだと寝るのが遅くなってしまうのが少し残念。

やっと息子も寝たので、少し車内散策。

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3号車のミニロビー。そんなに広い空間ではないが、こういう場所があるだけでも助かる。常にそこそこ人がいて、なかなか写真を撮るのが大変だった。

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5号車のノビノビ座席。かつてのミッドナイトや、今も残るはまなすのカーペットカーと同じ仕組みで、これはこれで安く移動が出来るので嬉しい設備だ。繁忙期は寝台よりも先に埋まることもあるらしく、この日もほぼ満席のようだった。

復旧工事が続いていた興津の土砂崩れ現場を通過し、定刻0:19よりも5分ほど遅れて静岡着。だいぶ遅れは短縮してくれたようだ。

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静岡は大垣夜行の頃は長時間停車をし、駅弁販売もあった場所で、深夜の駅はその頃の思い出が蘇って懐かしい。自分が初めて大垣夜行に乗った1990年から早四半世紀。沢山あった寝台特急は今やこの1本、ムーンライトながら青春18期間のみしか走らなくなり、東海道線を夜移動するなんてことは滅多になくなってしまった。

今の若い人たちは自分たちがかろうじて経験することの出来た昭和の夜汽車経験ができないなんてもったいない気がするが、そう言っている自分たちがもう10年以上使ってないようじゃ仕方ないですな。

いつまでもかつての記憶に浸っていると寝る暇もなくなってしまうので、そろそろ寝ましょうかね。おやすみなさい…Zzz。