九份は映画「悲情城市」の舞台として脚光を浴び、海を見下ろすノスタルジックな古い街並みが最近人気のスポットである。
さて、九份は土日は混んでいるらしいので、本当は朝から行こうと思ったのだが、実は11:00から台北駅で限定販売(たしか6個だけ)している特製弁当を買おうと思い、昼出発にした。
11:00少し過ぎに台北駅に着き、早速弁当屋へ行くと、ちょうど昼の分を搬入しているところで無事に購入。
中身は普通の駅弁と同じなのだが、箱が昔懐かしい陶器製で、峠の釜飯のように持ち帰ることができ、人気がある。数年前に京王百貨店の駅弁大会で大人気を博した駅弁なのである。
ただ、昨年まではステンレス製だったのだが今年はなぜか陶器製であった。オリジナルはどっちなんだろう…。
列車は40分ほどで最寄の瑞芳駅に着き、ここからタクシーで九份へ向かう。
かなり急カーブな上り坂であるが、タクシーは猛スピードで飛ばしどんどん追い抜いていく。対向にバスとかが出てきたら死にそうな勢いで、ちと怖かった。
そして、朝からしとしと降っていた雨は、坂を上るにつれ激しさを増してきた。
で、九份のメインストリートで、店が集まる基山路の入口へ到着したが…
土砂降りの雨で何も見えません…orz
九份は雨の多いところなのは確かなんだが、いくらなんでも傘がさせないほど降らなくたっていいじゃん。。。今日も某雨女さんの実力炸裂である。
めげずに基山路を歩く。こんな雨なのに人は多かったが、晴れていたら土日は身動きも取れないんだろうな。
しかし雨は激しいし寒いし…ということで、ちょっとブルーになる。
「頼阿婆芋圓」で九份名物のデザート芋圓を食べる。芋圓はタロイモと小麦粉を練って作った台湾風ぜんざい。モチモチした食感が美味しいし、あったかくてほっとする。
展望台から海の方を臨む。かろうじて波しぶきが見えていた。
まあこのいった感じも印象深くていいかも…いや、晴れた九份がよかった(泣)
寒かったので、九份茶房という茶芸館で阿里山金宣茶をいただく。
高かったけど、アンティーク家具に囲まれた茶房はとても落ち着いた雰囲気で、のんびりとしたひとときを過ごす。
九份の一番の見どころである豎崎路の階段道を下る。
雰囲気の良い茶房や喫茶店が並び、ちょっと観光地ちっくではあるが、懐かしい感じの通りであった。
幸い、雨のためここも人が少なくて楽しむことが出来た。
賑やかな豎崎路であるが、下の方まで下ると店も少なくなり、地元の人が行きかうようなのんびりとした田舎な雰囲気でそれがまたよかった。
ここらへんはほとんど人がいなかったけど、みんな途中で戻るのかな?
ということで、もう少し楽しみたかった九イ分であるが、雨はやむことなく、ちょっと疲れたので、タクシーで戻ることにした。
天気がよければ夜景も楽しみたかったのだが、わずか3時間足らずで戻ることになるとは…。
瑞芳15:55発の自強号で台北に戻る。東部幹線は道路が不便なために相変わらず混んでいて立ち客も多かった。
45分で台北に到着。